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2021年8月27日 (金)

「ハバナ症候群」とは?

次の報道を見ました。

825日付けCNN :ハリス氏,3時間遅れでベトナムへ ハノイで「ハバナ症候群」の報告受け /
東南アジアを歴訪中のハリス米副大統領は24日午後,予定より3時間以上遅れてシンガポールからベトナムへ向かった。ベトナムの米大使館から「原因不明の健康事案」の報告があったためとされる。
この表現は,米政府が通常,「ハバナ症候群」と呼ばれる在外大使館員らの健康被害を指すのに使ってきた。
在ベトナム米大使館の報道官によると,ハリス氏のスタッフは,ベトナムの首都ハノイ市内で最近,原因不明の健康事案とみられる報告があったとの連絡を受けて出発を遅らせた。その後慎重に検討した結果,予定通り歴訪を続けるとの判断に至ったという。・・・ 』

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818日付け THE WALL STREET JOURNAL : ドイツでも「ハバナ症候群」,米政府関係者が体調不良/
ドイツに駐在する少なくとも2人の米政府関係者が,「ハバナ症候群」として知られる謎の症状を訴えて治療を受けていたことが,複数の米外交官の話で明らかになった。
 それによると,数カ月前から吐き気や激しい頭痛,耳の痛み,倦怠感,不眠,だるさなどの症状を訴える人が出始め,仕事ができない状態になった人も複数いた。NATO加盟国で米国の軍や核兵器を配備しているドイツでハバナ症候群が報告されるのはこれが初めて。・・・ 』

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初めて聞きました,これらの報道での 「ハバナ症候群Havana syndrome)」とは?

英文 Wikipedia には 次のように説明しています

下記,抜粋,拙訳・転載します。

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ハバナ症候群(Havana syndrome)は,2016年後半にさかのぼるキューバの米国およびカナダ大使館のスタッフによって報告された一連の医学的徴候および症状であり,その後,米国,オーストリア,ドイツ,ベトナムなどの他のいくつかの国でも報告されている。

2017年,ドナルド・トランプは,キューバがこれらの症状を引き起こす不特定の(unspecified)攻撃を行ったと非難した。米国は 対応して大使館のスタッフを最小限に減らした。2018年,中国の米国外交官は,キューバで報告されたものと同様の問題を報告した。ロシアの秘密作戦(covert operations)に対抗するために,他国でパートナー機関と協力している秘密のCIAエージェントも同様だった。

2018年に JAMAThe Journal of the American Medical Association)に掲載された,キューバで影響を受けた外交官のその後の研究では,外交官が何らかの形の脳損傷を経験したという証拠が見つかったが,損傷の原因は特定されなかった。

症状の原因に関する専門家のコンセンサスはないが,JAMA研究の共著者は,マイクロ波兵器がこの現象の「主な容疑者(a main suspect)」であると考えた。全米科学技術医学アカデミー(U.S. National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)の専門家委員会は,202012月に,マイクロ波エネルギー(具体的には,指向性パルスRFエネルギー(directed pulsed RF energy))が 「委員会が検討した事例の中でこれらを説明する上で最も妥当な(plausible)メカニズムであるように思われる」と結論付けたが,「それぞれ 考えられる原因は推測(speculative)のままである。」

米国の諜報機関は,ハバナ症候群の原因について合意または正式な決定に達していないが,諜報機関の匿名の情報源と2つの大統領政権は,ロシアの軍事諜報機関が原因である(responsible)という疑惑をマスコミに表明している。

キューバで

2017年8月,キューバの米国人とカナダ人の外交官が2016年後半にさかのぼって異常な,原因不明の健康問題を経験したという報告が浮上し始めた。20186月現在,症状を経験している米国人市民の数は26人だった。

キューバでの出来事

健康上の問題は通常,突然発症した。被害者は,特定の方向から来ていると感じる奇妙な軋み音(grating noises)を突然聞き始めた。彼らの何人かはそれを圧力または振動として経験した; または,窓を部分的に下げた状態で車を運転するのときに匹敵する感覚のように。これらのノイズの持続時間は20秒から30分の範囲であり,外交官が自宅またはホテルの部屋にいる間に常に発生した。近くにいる他の人々,家族,隣の部屋のゲストは,何も聞いていないと報告した。

米国外交官への影響

一部の米国大使館のスタッフは,現在,補聴器が必要であると言われている1人の未確認の外交官を含め,永続的な健康への影響を経験している。国務省は,健康問題は攻撃の結果,あるいは 未知の装置への露出(exposure)によるものであると宣言し,キューバ政府を非難していないと宣言したが,誰の責任かについては述べなかった。
影響を受けた人々は,難聴,物忘れ(memory loss),吐き気(nausea)などの症状を述べた。
推測(speculation)は音響兵器(sonic weapon)を中心としており,一部の研究者は考えられる原因として超低周波音(infrasound:非可聴低周波)を指摘している。

2017年8月,米国は病気に対応して2人のキューバ外交官を追放した(expelled)。9月,米国国務省は,米国大使館から重要でないスタッフを解任する(removing)と述べ,キューバに旅行しないように米国市民に警告した。201710月,ドナルド・トランプ米大統領は「キューバの責任だと信じている。それを信じている」と述べ,「承知のように,これは非常に珍しい攻撃だ。しかし,キューバに責任があると信じている」と述べた。

2018年32日,米国務省は,スタッフへの健康攻撃の懸念から,「中核的な(core)外交および領事(consular)機能」を実行するために必要な最小限のレベルでハバナの大使館にスタッフを配置し続けると発表した。

米国政府調査

2018年1月,AP通信は,非公開のFBIレポートが意図的な音波攻撃の証拠を発見してなかったことを報道した。
雑誌 ‘ニューヨーカー201811月の報道よると,事件に関するFBIの調査は,CIAおよび国務省との対立によって妨げられていた(stymied)。 CIAは,リークの可能性についての懸念のため,影響を受けたスタッフの身元を他の米国政府機関にさえ明らかにすることを躊躇していた。被雇用者の医療記録のプライバシーに関する連邦規則も調査を妨げた(hindered)。

2018年1月,国務長官レックス・ティラーソンの指示により,国務省は,「外交要員が関与するセキュリティ・インシデントをレビューするための国務省内のメカニズム」である説明責任レビュー委員会を召集した。リビアの引退した米国大使ピーター・ボッデが理事会を率いるために選ばれた。

(抜粋転載了)
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SF映画のような話ですが,あり得ることで,米国は 本気で対処しているように見えます。
さて 実態が明らかになることはあるのでしょうか?

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