“Ryanverse” は “Ryan”+“Universe”
新聞の書籍広告に 「新潮文庫/ジャック・ライアン・シリーズ 新章へ 『密約の核弾頭(上下)』 by M. キャメロン」 とありました。
ジャック・ライアン・シリーズの作者は トム・クランシー(‘Thomas Leo "Tom" Clancy, Jr.’, 1947-2013)と思っていましたが 「M. キャメロン(“Marc Cameron”,1961- )」とは?
-と,思って調べると,“Jack Ryan” シリーズは トム・クランシーが創造した “Universe” で,彼一人のモノではなくなって,末期の作品は ほぼ共著であり,彼の没後も,複数の作家に引き継がれ(遺族の承認を得て),M.キャメロンも その一人でした。
その “Universe” を “Ryan” と合わせて “Ryanverse” というようです。
英文Wikipedia には下記のように示されています。
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“Ryanverse”
The Ryanverse is a political drama media franchise created by acclaimed author Tom Clancy centering on the character of Jack Ryan and the fictional universe featuring Jack and other characters, such as John Clark and Domingo Chavez.
「ライアンバース」は,ジャック・ライアンのキャラクターを中心とする,ジャックと,ジョン・クラーク,ドミンゴ・チャベスなどの他のキャラクターをフィーチャーした架空の “universe”(宇宙)を,著名な作家トム・クランシーによって創造された政治ドラマ・メディア・フランチャイズ(シリーズ)である。
By publication date
Books in the order in which they were written:
- The Hunt for Red October (1984)
レッド・オクトーバーを追え - Patriot Games (1987)
愛国者のゲーム - The Cardinal of the Kremlin (1988)
クレムリンの枢機卿 - Clear and Present Danger (1989)
いま,そこにある危機 - The Sum of All Fears (1991)
恐怖の総和 - Without Remorse (1993)
容赦なく - Debt of Honor (1994)
日米開戦 - Executive Orders (1996)
合衆国崩壊 - Rainbow Six (1998)
レインボー・シックス - The Bear and the Dragon (2000)
大戦勃発 - Red Rabbit (2002)
教皇暗殺 - The Teeth of the Tiger (2003)
国際テロ - Dead or Alive (2010, with Grant Blackwood)
デッド・オア・アライヴ - Against All Enemies (2011, with Peter Telep)
テロリストの回廊 - Search and Destroy (Cancelled, with Peter Telep)
- Locked On (2011, with Mark Greaney)
ライアンの代価 - Threat Vector (2012, with Mark Greaney)
米中開戦 - Command Authority (2013, with Mark Greaney)
米露開戦
Post-Clancy Ryanverse novels
- Support and Defend (2014, by Mark Greaney)
機密奪還 - Full Force and Effect (2014, by Mark Greaney)
米朝開戦 - Under Fire (2015, by Grant Blackwood)
- Commander in Chief (2015, by Mark Greaney)
欧州開戦 - Duty and Honor (2016, by Grant Blackwood)
- True Faith and Allegiance (2016, by Mark Greaney)
イスラム最終戦争 - Point of Contact (2017, by Mike Maden)
- Power and Empire (2017, by Marc Cameron)
- Line of Sight (2018, by Mike Maden)
- Oath of Office (2018, by Marc Cameron)
密約の核弾頭 - Enemy Contact (2019, by Mike Maden)
- Code of Honor (2019, by Marc Cameron)
- Firing Point (2020, by Mike Maden)
- Shadow of the Dragon (2020, by Marc Cameron)
- Target Acquired (2021, by Don Bentley)
- Chain of Command (forthcoming November 2021)
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ほぼ 同じ数の作品が クランシーの没後も書かれています。
ちなみに Jack Ryan とは,Wikipedia によれば-
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John Patrick Ryan、Sr. は,作家のトム・クランシーによって創造され,ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストを30年以上にわたって一貫してトップにランクされている “Ryanverse” の小説に登場する架空の人物である。2013年にクランシーが亡くなって以後,マーク・グリーニー(Mark Greaney),グラント・ブラックウッド(Grant Blackwood),マイク・メイデン(Mike Maden),マーク・キャメロン(Marc Cameron)の4人の作家が,フランチャイズとその他の関連シリーズをクランシー家の承認を得て継続している。
ボルチモア警察の刑事と看護師の両親のもとに生まれたライアンは,元米海兵隊員 および 株式仲買人の後,米国海軍兵学校(USNA:the United States Naval Academy)の ‘civilian history’の教授になった。ライアンは後に中央情報局(CIA)のアナリストおよび臨時のfield officer(将校-佐官)として加わり,最終的には副所長を辞任した。
彼は後に,国家安全保障補佐官(National Security Advisor)兼副大統領を務めた後,米国議会議事堂へのテロ攻撃を受けて突然,米国大統領になった。ライアンは2期,非連続的に任期を務め,主にヨーロッパ,中東,アジア,アフリカでの国際危機に対処した。
ジャック・ライアン・シリーズは,アレック・ボールドウィン,ハリソン・フォード,ベン・アフレック,クリス・パインの主演によって映画化されている。ジャック・ライアンの映画シリーズは,これまでの,未調整ではあるが,世界総売上高が7億8,840万ドルで,57番目に売上高の高い映画シリーズとなっている。
ジョン・クラシンスキー(John Krasinski)は,2018年8月30日に初演された同名のAmazonプライム・ストリーミング・テレビ・シリーズでライアンを演じた5番目で最新の俳優である。
尚,彼(ジャック・ライアン)の学歴は以下の通り。
ボストン・カレッジに入学,海軍予備役士官訓練部隊(NROTC)より奨学金を支給され,経済学専攻と歴史学副専攻で卒業。米海兵隊に入隊。米海軍士官学校首席卒業。メリル・リンチ証券を退社後,ジョージタウン大学博士課程(歴史学)修了。
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