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2021年10月10日 (日)

南シナ海を潜航中の米潜水艦, 正体不明物体に衝突。

CNN Politics’,Oct.82021付け記事-
US submarine hits underwater object in South China Sea
米潜水艦,南シナ海で海中物体に衝突

下記,拙訳・転載します。
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001_202110091017012人の国防当局者によると,米国の原子力潜水艦が土曜日(102日)に南シナ海の水中で物体に衝突した(struck)。

USSコネチカットに乗艦していた多くの水兵が事故で負傷したと当局者は述べた。太平洋艦隊の声明によると,負傷者はいずれも生命を脅かすものではなかった。シーウルフ級原子力潜水艦が潜水中に何に衝突したのかは不明である。

「潜水艦は安全で安定した(safe and stable)状態を保っている。USSコネチカットの原子力推進プラントと艦内は影響を受けず,完全に機能し続けている」と声明は述べた。「事故(incident)は調査を待っている。」米海軍は,南シナ海で起こった事故を特定せず,インド太平洋海域の公海で起こったことだけを明らかにした。

事故は,米中間の緊張が台湾の防空識別圏(ADIZAir Defense Identification Zone)への中国軍の侵入(incursions)をめぐって急上昇したときに発生した。

コネチカットは,米国とその同盟国が英国の空母打撃群21Carrier Strike Group 21)に率いられて,この海域で主要な多国籍軍の作戦実施中,南シナ海周辺の海域で活動していた。進行中の作戦では,南シナ海とその周辺で訓練を行う3隻の空母を含む,米国,英国,日本,オーストラリア,カナダ,オランダからの艦艇による演習が行われた。

土曜日に,戦闘機と輸送機を含む39機の中国軍用機が台湾のADIZに入り,台湾空軍がジェット機をスクランブル発進させ,防空ミサイルを配備して航空機を監視した。2日後,中国は24時間以内に56機の航空機を台湾のADIZに送った。これは,台湾(the self-governed island)が昨年そのような数を公表し始めて以来の最大数だった。

トニー・ブリンケン米国務長官は水曜日にパリで行われた記者会見で,中国の活動について尋ねられたとき,「台湾近海での中国の挑発的な軍事活動に非常に懸念を抱いている」と述べた。「私たちが言ったように,活動は不安定になっている(destabilizing)。判断ミス(miscalculation)の危険があり,地域の平和と安定を損なう可能性(the potential to undermine)がある。それ故,我々は北京に,台湾に向けられた軍事的,外交的,経済的圧力と強制をやめるよう強く要請する(urge)。」

Taiwan warns China could invade by 2025
台湾は中国が2025年までに侵略する可能性があると警告している

水曜日,台湾の国防相の邱国正(Chiu Kuo-cheng)は,中国は2025年までに島への「本格的な(full-scale)」侵略を開始する準備ができていると述べ,「彼らは現在 攻撃する能力を持っている」が「代償を払わねばならない(pay a price)。」と付け加えた。

バイデン政権は,米国の国家安全保障政策の焦点を過去20年間の戦争から,この地域と世界の舞台で主張している北京に移した。木曜日に,中央情報局は,中国が米国に対する最大の長期的脅威であると認めた1ヶ月にわたるレビューの後,中国に対する新しいミッション・センターの創設を発表した。ある日,国家安全保障問題担当補佐官のジェイク・サリバン(Jake Sullivan)は,スイスで中国の高官と会い,ある高官が「率直で直接的,かつ広範囲にわたる議論」と呼んだ。

当局者によると,この会議は,6ヶ月前のサリバンと中国の対応者との厳しい(acrimonious)会議とは「異なる口調(different tone)」であり,今年後半に予定されているジョー・バイデン大統領と習近平中国主席との間の安定性を確保するための仮想会議の舞台となった。

しかし,会うための2人の指導者間の原則的な合意は,この地域の現在の摩擦を緩和する(alleviate)ことはほとんどなく,中国が係争中の水路のサンゴ礁と人工島に一連の基地を建設した南シナ海周辺の摩擦を緩和することもなかった。

台湾における米軍の存在に関するウォール・ストリート・ジャーナルの報告に応えて,国防総省は台湾への支援とその防衛の必要性を強調した。

国防総省のスポークスマン,ジョン・サプル氏は木曜日に,「台湾に対する防衛関係に対する我々の支援は,中華人民共和国がもたらす現在の脅威と一致している」と述べ,中国を「不安定化し,判断ミスのリスクを高める」行動であると非難した。

米国と中国の関係が悪化したため,国務省は20186月に,米海兵隊を台湾に派遣して,台湾の現実の(de facto)米国大使館を保護するよう要請した。当時,国防省の労働力記録(workforce records)によると,台湾には米軍が10部隊しかいなかったし、大使館の治安を担当する軍の支部である海兵隊からは1部隊しかいなかった。記録によれば,その数は2年後に徐々に19部隊に増加し,今年初めに32部隊に跳ね上がった。同様に,台湾の米軍の数は2018年の14部隊から現在55部隊に増加し,その大部分は海兵隊である。

「米国の台湾との防衛関係は,台湾関係法(the Taiwan Relations Act)に基づいており,40年以上にわたってそうであったように,台湾の防衛ニーズと中国がもたらす脅威の評価に基づいている」とサプル氏は述べた。

コメントは,国防総省当局者が「列強競争(Great Power Competition)」と呼ぶものに関係している2つの超大国間の一連のエスカレートするレトリック攻撃(rhetorical attacks)の一部である。

今週初め,米国が台湾の防空識別圏での中国の軍事飛行を非難した後,中国は米国が「無責任な発言(irresponsible remarks)」と呼んで米国を批判した。中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は,「最近,米国は台湾に武器を販売し,米国と台湾の間の公式の軍事関係を強化するという否定的な行動を続けている」と述べた。

(転載了)
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衝突事件,そのものより,衝突に関係あるかのように,台湾問題における米中間の緊張を伝えています。
衝突した物体が何であったか,米海軍の発表を注視します。

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