「ら抜き言葉」と「さ入れ言葉」の使用状況。
9月24日,文化庁が「令和2年度『国語に関する世論調査』の結果」を発表しました。
発表内容は次の通りです。
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1. 調査の概要
・調査目的:日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起する。
・調査対象:全国16歳以上の個人
・調査時期:令和3年3月
・調査方法:郵送法
・回収結果:調査対象総数6,000人
有効回収数(率)3,794人(63.2%)
2.調査項目
(1)日本語に対する意識
(2)生活の変化とコミュニケーション
(3)ら抜き言葉・さ入れ言葉等
(4)ローマ字表記
(5)新しい言葉の使用と印象、慣用句等の意味・言い方など
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調査項目の(3)の結果を転載するとー
「ら抜き言葉」と「さ入れ言葉」に加えて,毎度おなじみの「やる/あげる」の使用状況が示されています。
「ら抜き」が,動詞によりますが ほぼ半分程度というのは やや信じ難い結果で,TVのインタビューに答える人のほとんどが「ら抜き」でテロップで「ら」を追加修正している感があります。
「さ入れ言葉」は まだ30%を超えることはなさそうです。
「やる/あげる」については 例文の選び方に問題があって,「『あげる』は謙譲語」と言う意識を持ってない人は 既に90%に迫っていると思っています。
下に「ら抜き言葉」の各例文に対する年令別使用状況を示します。
動詞による差は興味深いのですが,「考えれない」ではなく,正しく「考えられない」と言うのが年齢に依存せず多いのは何故?
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