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2021年12月17日 (金)

まさか,こんなミスを? “Suit Mistakes”

米国の男性ライフスタイル・サイト ‘GENTLEMANS GAZETTEAugust 13, 2021付けで-
12 WORST SUIT MISTAKES/Avoid These 12 Suit Mistakes! (Worst Menswear Errors)
12の最悪のスーツに関する間違い/これらの12のスーツの間違いを避けてください! (最悪のメンズウェアエラー)」のタイトルの記事がありました。

下記,一部 拙訳・転載します。

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Gentleman’s Gazetteを定期的に読んでいる人にとって,スーツを着ることが良い第一印象を与え,自信が持て,一般的に最善を尽くすための優れた方法であると私たちが信じていることは,当然のことと思う。そうは言っても,スーツをうまく着るのは難しいところもある。 そこで,今日は,12の一般的な間違いと,それらを回避する方法について説明しよう。

スーツを着るときに男性が犯す12の間違いは,全体的に,だらしなく,アマチュアっぽく見えたり,メンズウェアの細かい点を知らないように見えたりする。
(- として 3分野で 下記12の間違いを示しています。)

Ready-to-Wear Suit Mistakes
既製服の間違い

  1. LEAVING IN THE STITCHING
    ステッチ糸(仕付け糸)を残すこと
  2. LEAVING ON THE TAGS
    タグを残すこと
  3. VALUING BRAND NAME OVER STYLE & FIT
     スタイルとフィット感をブランド名で評価すること
  4. VALUING FABRIC OR CONSTRUCTION OVER STYLE & FIT
    スタイルとフィット感を材質 あるいは 構造で評価すること
  5. BELIEVING NO ALTERATIONS WILL BE NECESSARY
     手直しが不要と信じること

Custom (MTM & MTO) Suit Mistakes
カスタム(Made To Measure Made to Order)スーツの間違い

  1. TOO MUCH CHOICE!
    選び過ぎ!
  2. NOT FOLLOWING ONLINE MEASUREMENT GUIDES
    オンライン測定ガイドに従わないこと
  3. EXPECTING A PERFECT FIT
    完璧なフィット感を期待すること

Bespoke Suit Mistakes
オーダーメイドのスーツの間違い

  1. NOT LISTENING TO YOUR TAILOR
    仕立て屋の言うことを聞かないこと
  2. STANDING UNNATURALLY WHEN BEING MEASURED
    採寸時に不自然に立つこと
  3. STICKING WITH JUST ONE TAILOR FOR EVERYTHING
    すべてに対してただ1つのテーラーに執着すること
  4. THINKING THAT YOU ARE ABOVE OTHERS BECAUSE YOUR SUIT IS “BETTER” THAN THEIRS
    あなたのスーツは彼らよりも「良い」ので,あなたは他の人の上にいると思うこと

(この中から 「1. 仕付け糸を残すこと」のみを 転載します。)

Ready-to-Wear Suit Mistakes
既製服の間違い

ほとんどの男性は既製服のスーツの経験が最も多いと思われるので,そこから始める。メンズウェア愛好家(aficionado)にとって,真新しいスーツを初めて家に持ち帰り,できるだけ早く着る準備をすることほど良い気持ちはほとんどない。ただし,その前に,ドアの外を最高の状態で歩くことを確かなものにするために,注意する必要のあることがいくつかある。

  1. Leaving In The Stitching
    ステッチ糸(仕付け糸)をそのままにすること

多くのスーツは,さまざまな個所に いわゆる「タック・ステッチ(tack stitching=仕付け糸)」が付いて販売されており,ほとんどがジャケットに見られるが,スリーピース・スーツのベストにも見られる。このタック・ステッチはいくつかの理由で存在する。
1つ目は,スーツが実際に新品で,他の人が購入または着用していないことを示すこと。2つ目は,スーツは他の衣服と同じように,ぶら下がっているときに少しリラックスする傾向があるため,時間をかけて形を保つことである。

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一度,スーツを購入したら,このタック・ステッチを取り除く必要がある。通常,スーツのボディとは対照的な色が使われ,より目立つ。これは,スタイル・デザイン機能を意図したものではない。

たとえば,装飾的な(decorative)ボタン・ホールなど,デザイン要素として異なる色の糸を組み込む特定のスーツもあるが,このステッチを削除しないこと。したがって,新しい既製のスーツを家に持ち帰ったら,小さなはさみ,または縫い目リッパーを取り出して,これらの重要な領域でタック・ステッチを探す。

1つ目は袖口で,カフが揃えられている。
・ 次は,胸ポケット,ウエスト・ポケット,チケット・ポケット,およびベストのポケットを含み,これらに限定されないポケット。

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・ シングル・ベント・ジャケットとダブル・ベント・ジャケットの両方に存在する可能性のあるバック・ベントのステッチ,ラペル・ボタンホールの上で 着用する前に閉じたままにしておくステッチ,この場合,ボタン・ホールの上部にクロス・ステッチの意図的なパターンが表示される。
・ 最後に,ジャケットの肩の縫い目全体。

これらの重要な領域でステッチを外すと,スーツは店のマネキンから盗んで身に着けているように見えるのではなく,本当にあなたのもののように見える。

(転載了)
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米国にして 着る前に「『仕付け糸』を取る。」が1番とは 驚きました。
仕付け糸を 付けたまま,着ている人を見たことがあるか? まさか,と思いますが,私の場合, “Yes” です。

50年前,就職してしばらく経った頃,退社してバスを降りて 独身寮に向かって歩いていると,私の前を,同じバスに乗っていたと思われる同期の新入社員が歩いていました。同期であっても 事業部が違うため,顔は知っていましたが 話したことはありませんでした。
後ろを歩きながら,真新しい彼の上着を見ると,ベントの仕付け糸が そのまま付いていました。
おそらく,初任給で買ったジャケットだったのでしょう。
注意するまでもないので 黙っていたら 1週間後 見た時もそのままでした。世間には 着るもの(それに関する知識)に疎い人間がいることを知りました。注意する者が一人もいなかったのです。

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