日本製のデニム生地メーカーは-。
今や 日本のデニム生地はその品質などから 世界的名声を得ており,多くの海外ブランドの製品Spec.に 敢えて「日本製デニム使用」の記入があります。
ここで ファッション・サイト ‘Heddels’ に UPDATED: MAY 9, 2018 / PUBLISHED: APR 24, 2013 BY NICK COE で掲載された,日本のデニム・メーカーに関する記事を 拙訳・転載します。
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“Meet Your Maker – Japanese Denim Mills”
「あなたのメーカーに会う – 日本のデニム・メーカー」
デニム素材(raw denim)の製造会社がコーン・ミルズ(Cone Mills)1つしか残っていない米国とは異なり,日本には,世界のプレミアム・デニムの最高級品(the cream)を24時間体制で大量生産する(churn out)アクティブなデニム・メーカー(denim mill)が数多くある。
日本のデニムは,その品質と耐久性(durability)の両方で有名である。ロープ染め(rope-dying)やヴィンテージ・シャトル織機(looms)での織りなど,ほとんどの工場で使用されているプロセスの組み合わせにより,日本で生産されたデニムは非常に魅力的で引っ張りだこ(sought-after)である。クローズ・アップ画像で,日本のメーカー(mills)を世界の他メーカーとは一線を画す微妙な点を見ることができる。
Kurabo Mills
倉敷紡績株式会社/クラボウ
クラボウは110年以上前に設立され,現在では日本の織物の最も古い製造業者の1つである。クラボウは日本のセルヴィッチ・デニム(selvedge denim)の発祥の地であり,今日一般的に使用されている多くのデニム製造方法(manufacturing practices)を開拓してきた。
これらには,天然の藍染料(indigo dyes)の使用や,独特の退色パターン(fading patterns)を持つ非常に弾力性のある(resilient)デニムを製造する独特のデニム紡績(spinning)および染色プロセスが含まれる。クラボウ・デニムの品質は,世界中のデニム愛好家(aficionados)の尊敬を集めています。
クラボウは,日本初のデニム・ブランドである ‘BIGJOHN’ に供給されたデニムとして最も有名である。現在,クラボウは ‘Baldwin’,‘Epaulet’ など,業界のトップ・デニム・ブランドの多くと協力し続けている。
Nisshinbo Mills
日清紡ホールディングス株式会社/ニッシンボウ
日清紡は1907年に設立され,日本の伝統的な繊維製造技術と現代の技術を組み合わせて,最高の製品のみを製造することに注力している。今日,彼らは幅広いテキスタイルを生産しているが,最も人気のあるものは,品質と耐久性の両方の点でデニム愛好家に常に比類のないもの(second-to-none)と一貫して見なされているリング・スパン・セルヴィッチ・デニム(ring-spun selvedge denim)である。
以前は拡大に重点を置いていた同社は,最近声明で,生産できる量よりも製品の品質に重点を置くことを選択して,生産を縮小し始めていると発表した。
日清紡は,‘Left Field’, ‘Taylor Stitch’, ‘den.m bar’ など多くの人気ブランドにデニムを供給している。
Kaihara Mills
カイハラ
カイハラは,日本のテキスタイルの世界では比較的新参者である。クラボウや日清紡より約50年後の1951年に設立されたが,特にロープ染色の革新を通じて,古い会社と競争することができた。
カイハラは,他のデニム・ブランドでは一般的に使用されていない独自の自社ロープ染色技術を採用しており,20カ国以上のさまざまなブランドに輸出する独自の高品質な製品を提供している。1990年代に,カイハラはヴィンテージのシャトル織機を買収し,リング・スパンのセルヴィッチ・デニムの生産を開始した。これは,今日でも最も人気のある製品の1つである。
カイハラは 未加工(raw)と防縮加工(sanforized)デニムを専門としています。 現在、カハラは ‘Evisu’, ‘Uniqlo’ および ‘Baldwin’ などのブランドに供給している。
Japan Blue Group
株式会社ジャパンブルー
ジャパンブルーは2005年に設立され,デニムの製造工程のさまざまな部分を代表するさまざまな企業で構成されている。(株)コレクト創立(Collect)はデニム織機と素材のサプライヤーである;ランプヤは染色部門である; ジャパンブルーと「桃太郎ジーンズ」は,コレクトとランプヤが生産するコンポーネントで構成されたデニム・ブランドである。
ジャパンブルーは,生産のすべての要素を1つの会社に統合することにより,プロセスのすべての部分を厳密に管理し,最終製品の品質を保証することができる。
「桃太郎」は高品質で高価格のデニムで知られており,ジャパンブルーはよりエントリー・レベルで手頃な価格のラインである。全体として,ジャパンブルーは,利益よりも昔の職人技とモダンなデザインを組み合わせた高品質の商品を提供することに焦点を当てる哲学を持っている。
Kuroki Mill
クロキ株式会社
日本の岡山の繊維産業が多い地域にあるクロキは,1984年に設立されたもう1つの比較的新しいデニム会社である。同社は3つの部分に分かれており,すべてジャパンブルーと同様の構造で,製造プロセスの異なる要素に焦点を当てている。
最初の部門は染色部門と呼ばれ,デニムをロープ染色し,生産用のサイズにする。
次の部門では,デニムがシャトル織機で織られ,非常に人気のあるセルヴィッチ・ラインを製造する。
最後に,一部のデニムは仕上げられ,洗浄されるが,その大部分は,防縮加工または防縮加工してないもののいずれかでrawで販売されている。
クロキは,‘3sixteen’,‘Tellason’,‘Taylor Stitch’など,多くのトップ・デニム・ブランドに提供している。
(転載了)
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米国で 一社だけ残っているデニム生地製造会社 ‘Cone Mills’ は ジーンズの製品も造っているようで,私の学生時代(50余年前)に穿いていた オフホワイトとオリーブグリーンのジーンズのメタル・ボタンに ‘CONE’ の刻印があった記憶があります。
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コメント
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投稿: エス | 2021年12月28日 (火) 07時19分