大谷翔平選手の2021年の成績と受賞の数々
年が変わって 大谷選手の受賞ラッシュも落ち着いてきたようです,
英文 Wikipedia の “Shohei Ohtani” の記事の中から 2021年の成績と受賞の数々を読んでみました。
(下記,拙訳・転載)
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MVP award and other honors
MVP賞およびその他の栄誉
エンゼルスは9月25日,大谷がチームメイトの投票により,チームの「ロサンゼルス・エンゼルス プレーヤー・オブ・ザイヤー」(Los Angeles Angels Player of the Year of 2021)とチームの「ニック・エイデンハート ピッチャー・オブ・ザイヤー・アワード」(Nick Adenhart Pitcher of the Year Award)の両方に選ばれたことを発表した。
9月26日,大谷はシアトル・マリナーズに対して150三振のマイルストーンに到達し,13回の先発で防御率(ERA:Earned Run Average) 1.95で6-0で勝ち,ホームで無敗の1年を終えた。大谷のホームでの防御率は,2011年のジェレッド・ウィーバー(Jered Weaver)以降で,エンゼルスの先発投手で最低だった。彼はまた,ALまたはNLの歴史の中で,シーズン中に勝ち負けなく,防御率が2.00未満で,少なくとも13回のホーム球場6番目の先発投手となった。
シアトル・マリナーズとのシーズン最後の試合で,大谷はチームメイトの マイク・トラウト(Mike Trout)の,1シーズン45本塁打を抜き,エンゼルス史上2番目に多い46本塁打で終え, トロイ・グロース(Troy Glaus)の2000年における47本塁打のみに負けた。
大谷は2021年,マウンドで23回の先発をし,防御率:3.18,奪三振:156,WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched,投球回あたり与四球・被安打数合計):1.09,投球回数:130 1/3イニング,与四球:44,9勝2敗の投手成績でシーズンを終えた。
打撃面では,大谷はアメリカン・リーグをリードする20回の敬遠(intentional walks)で終えた。これは,2018年のマイク・トラウト以来,ALプレーヤーで最も多かった。 .257(AVG:打率) / .372(OBP:出塁率) / .592(SLG:長打率)を打った大谷は,本塁打でのMLBリード,100打点(RBI:run batted in),103得点(runs),155試合,639打席で26盗塁など,いくつかのマイルストーンを打ち,46本目の本塁打をシーズンを締めくくり,キャリアで初めて100打点と100得点の両方に到達した。
彼はまた,26の盗塁と8つの三塁打でMLBの首位タイだった。
大谷はシーズン中に少なくとも45本塁打,25盗塁,100打点,100得点,8三塁打を記録してMLB史上初の選手となり,1シーズンで45本塁打と25本の盗塁は1998年にホセ・カンセコに次いでAL史上2番目の選手となった。
‘Baseball-Reference.com’ によると,大谷はWAR(Wins Above Replacement)9.1を上回る勝利でリーグをリードし,ホームラン(46)で3位,長打率(.592)で4位,OPS(出塁率+長打率)(.965)で5位, 三塁打(8)で1位,四球による出塁(drawing walks)(96)で5位,盗塁(26)で8位,長打数(extra base hits )(80)で2位,敬遠(intentional walks )(20)で2位,得点力(OPS +)(158)で5位,‘power-speed number’ で(33.2)で1位で終了した。
大谷は全会一致でアメリカン・リーグ 最優秀選手(Most Valuable Player)に選ばれ,MVPを獲得した23番目の投手,かつ最初の指名打者になった。2021年のオールMLBチームに対して,大谷は同じシーズンに第1と第2チームの両方のチームに指名された唯一の選手となった(それぞれ指名打者と先発投手として)。
彼は,エドガー・マルティネス指名打者賞(the Edgar Martínez Outstanding Designated Hitter Award)を受賞した最初の投手,最初の日本人選手,そして最初のエンゼルス選手になった。大谷はまた,アメリカン・リーグの指名打者のポジションで最高の攻撃的プレーヤーとしてシルバー・スラッガー賞(the Silver Slugger Award)を受賞し,2021年の最も影響力のある人々のタイム100人のリストに選ばれ,多くのシーズン終わりの称賛で頂点に達した(culminated)。
彼は ‘AP Athlete of the Year’,‘Sporting News Athlete of the Year’,‘Baseball Digest Player of the Year’,‘Baseball America Major League Player of the Year’ に選ばれた。
彼のMLBの仲間から,‘Sporting News Player of the Year Award’, ‘Players Choice Player of the Year Award’, さらに ‘Players Choice American League Outstanding Player Award’ を授与された。
さらに,大谷の2021年のシーズンは,2つのギネス・ワールド・レコードのタイトルが認められた:(1)100イニング以上投げた投手として100以上の奪三振を記録し,バッターとして1シーズンで100以上の得点(RBI:RUN BATTED IN),安打数,打点を記録した最初のMLB選手と(2)MLBオールスター・ゲームをピッチャーおよび指名打者として開始した最初のプレーヤーとなった。
彼はまた,彼の2021年シーズンを「歴史的に重要」かつ「前例のない」ものとして正式に認めたロブ・マンフレッド(Rob Manfred)委員によって授与された「コミッショナー特別功労賞」(the Commissioner's Historic Achievement Award)の16番目の受賞者になった。これは「非常に特別なので,2021年に成し遂げられた歴史的な業績を2021年に関する賞で認めることが重要だった」と呼ばれた。
大谷は,その功績により,日本の首相から国民栄誉賞(the People's Honor Award)の授与を打診されたが,そのような賞には「まだ時期尚早」であるとして断った。
2021年12月22日,‘Sporting News’ は,スポーツ史上最高の50シーズンをランク付け」(The 50 greatest seasons in sports history, ranked.)という記事を発表した。その中で,大谷の2021年シーズンは,ベーブ・ルース(Babe Ruth),マイケル・ジョーダン(Michael Jordan),トム・ブレイディ(Tom Brady),ウェイン・グレツキー(Wayne Gretzky),リオネル・メッシ(Lionel Messi)などのアスリートによる素晴らしいシーズンを上回り,1位にランクされた。
(転載了)
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〇WAR(Wins Above Replacement):
打撃,走塁,守備,投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標。同じ出場機会分を最小のコストで代替可能な控え選手(リプレイスメント・レベルの選手)が出場する場合に比べてどれだけチームの勝利数を増やしたかによって計算される。平均的な選手が1年出場した場合の WARは2.0前後である。大谷は 9.1超。
〇Power-Speed number:
PS=(本塁打×盗塁×2)/(本塁打+盗塁)
*本塁打数と盗塁数の調和平均。
パワー・機動力を兼ね揃えた選手かを見るための指標。
*Aリーグ,2021年の Ranking を右表に示します。
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