石原慎太郎氏の逝去,外信の伝え方。
石原慎太郎氏の逝去が伝えられました。
石原慎太郎と聞いて 私がすぐに思いつくのは「慎太郎刈り」です。
この逝去を,例えば ‘REUTERS’ は Feb.1,2022付けで伝えています。
下記,拙訳・転載します。
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“Shintaro Ishihara, Japanese politician who set off row with China, dies at 89”
(中国と騒動を起こした日本の政治家、石原慎太郎が89歳で死去)
東京,2月1日(ロイター)- 10年以上東京知事を務め,日中両国が領有を主張する島々を購入する計画をめぐって中国と争った石原慎太郎が,火曜日(2月1日)に 膵臓癌で亡くなったと,彼の家族が語った。彼は89歳だった。
政治家に転向して30年近く議会に参加する前に 受賞歴のある小説家である石原氏の,日本の首都の知事としての任期は,彼の率直な(outspoken)右翼的見解と,たとえば,中国,LGBTQコミュニティ,外国人,年配の女性についての物議を醸すコメントにおける彼の傾向(penchant)のために論争の的となった。
彼のより悪名高い(notorious)発言の1つは,2011年3月11日の地震と津波で,2万人近くが死亡した後,「災害は日本の『エゴイズム』に対する『天罰(divine punishment)』だ」と述べたことである。
つい最近 2020年8月に,彼はエッセイに「ほとんどすべての日本の政治家は幼稚である(childish)」と書き,ツィッターでの 末期神経疾患ALSの患者への蔑称的な言及(*業病)で怒りを爆発させた。
しかし,彼の最大の遺産は,東京が岩だらけの無人島を 「それらは日本の重要な資源(resources)である」と言って,購入することを提案し、そのために約1,900万ドルを調達することで,東シナ海の島々をめぐる中国との激しい争いを再燃させたことだったかも知れない。政府は最終的に状況を打開するために島々を国有化したが,その動きは裏目に出て,中国全土で反日抗議とボイコットを引き起こした。
2014年12月の記者会見で,石原氏は「衝突を引き起こそうとしているのは,中国の船で日本の領土に入ろうとしている人たちだ」(一部の人が,過去の日本の軍国主義者の含み(overtones)があると感じる中国の別称(*支那)を使用してー)と述べた。
石原氏はまた,日本の平和主義憲法の変更を提唱し,中国と北朝鮮に対する抑止力として核兵器を保有すべきだと述べた。彼は2020年の東京オリンピックの決定の背後にあった重要な力だったが,東京が勝利したときはもはや知事ではなかった。
東京郊外の神奈川県で生まれた石原は,大学生でありながら,その際どい(racy)小説「太陽の季節」で名誉ある芥川賞を受賞し,作家として早くから名声を博した。
1989年に彼は「『NO』と言える日本(The Japan That Can Say 'No')」を共同執筆し,東京に世界規模問題に関するワシントンのリードに従うのをやめるよう呼びかけた。
石原氏は,1968年から1995年にかけて国会議員を務め,国会議員が「卑しく利己的な目的(mean, selfish aims)」を追求したために辞任した。 彼は1999年に東京知事に就任し,4期を勝ち取ったが,2012年に辞任して新しい政党を結成した。 彼は2014年に政界を去った。
彼のコメントはしばしば彼をトラブルに巻き込んだが,他の人々は彼の無遠慮さ(bluntness)を賞賛した - 彼の死亡発表後,ツイッターに 「今日の政治家は彼から学ぶべきだ」と呟いた人々を含む。
(転載了)
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正直なところ,世の中が問題にしたほど,彼の発言を問題と思ったことはありません。
思っていても 口にしなければいいのに,と思ったことはありますが, “outspoken” の性格を貫きました。
「南支那海」,「東支那海」は? カタカナで「南シナ海」,「東シナ海」ならいい?
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