見出しに見る勘違い(その802)
「『クルマの墓』に再挑戦する現代自動車」 2022/2/13 朝鮮日報・日本語版
‘「看羊録」は朝鮮王朝時代の儒学者、姜沆(カン・ハン)が壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の際に日本に連行された際に経験した苦難の体験記だ。ところが,当時首都だった京都に対する記述には感嘆が込められている。倭人が珍しい物を好み,通商を立派なことだと考えていること,あらゆる技術に加え,必ず天下一の物を作り上げ,そうした品物を金銀で高値で取引する慣習があること,そして,日本市場が朝鮮で知られているよりもはるかに大きいことだった。
日本の「天下一」への執着は近代以降さらに強くなった。紡織,鉄鋼,造船,鉄道,機械,光学をはじめ,戦闘機,空母などの兵器産業でも世界最高の物を作った。戦後には電子・自動車産業で頂点に立った。一時はスポーツ用品までも席巻した。何でも天下一に到達しなければ気が済まない国民性だ。世の中が「アナログ」に留まっていたならば,日本の相手になる国はドイツぐらいしかなかったはずだ。
中でも日本人の長所が最も凝縮された製品が自動車だという。長期不況以降,日本の産業は大半が不振だったが,自動車だけは今でもトップだ。トヨタ,ホンダ,日産,マツダなど7つの世界的ブランドが国内で争っている。ところが,日本の国内需要は長期不況と高齢化で30年前の60%にまで落ち込んだ。高齢者の自動車離れは「卒車」という新語まで生まれるほどだ。若者の自動車離れが起きてからは20年以上が過ぎた。それだけに日本市場は世界で最も競争が激しい「レッドオーシャン」と言われる。世界の「クルマの墓」と呼ばれて久しい。
現代自動車がこのほど,そんな日本市場に参入すると発表した。電気自動車(EV)と燃料電池車など次世代カーをオンラインで販売する構想だ。新たなチャレンジと言える。日本の自動車市場の現実を知らないはずはないのに進出するのは,日本の自動車市場が世界で最もレベルが高く,複雑な市場だからだという。BTS(防弾少年団)が米国に向かうように、自動車は日本市場で認められてこそ世界最高だ。日本市場で競争すること自体が財産になり得る。
現代自の日本進出は再挑戦だ。2001年から9年間,1万5000台が売れただけで撤退した経験がある。「ヨン様」ペ・ヨンジュンを広告モデルに起用したが反応は冷ややかだった。韓流を好むからといって,韓国車を買ってくれる消費者はいなかった。現代自の張在勲(チャン・ジェフン)社長は「再び原点に立ち戻り,真剣に顧客と向き合う」と述べた。現代自は米国市場でホンダを凌駕するほど技術力が発展した。EVであれ燃料電池車であれ,内燃機関車であれ,「天下一」という原点を執拗に追求すれば,「クルマの墓」日本でも生き残ることができるはずだ。’ と書いています。
見出しの『クルマの墓』は不適切で,正しくは 『韓国車の墓』でしょう。
日本を追い抜くことを国是として 模倣は当然として 盗みも厭わず頑張ってきた韓国です。墓から抜け出すことは可能でしょう。
問題は 日本の消費者が韓国車を真面に購入評価対象の車と見るかどうかです。二度 失敗すれば 三度目はないでしょう。
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