Baracuta G9 Harrington Jacket の歴史
還暦を過ぎて 外出時は ほとんど “Baracuta” の Jacket を着ています。
それ以前,何を着ていたのか思い出せないほどです。
米国の男性ライフ・スタイルのサイト ‘InsideHook’,APRIL 2, 2021付けで -
“The History of Baracuta’s Iconic G9 Harrington Jacket”
「バラクータのアイコニック,G9 ハリントン・ジャケットの歴史」と題する記事が掲載されていました。
下記,拙訳・転載します。
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Worn by golfers, punks, preps, Steve McQueen and you.
ゴルファー,パンク,プレップ,スティーブ・マックイーン そしてあなたが着る。
1930年代,イギリスのマンチェスターで,ジョン(John)とアイザック・ミラー(Isaac Miller)兄弟は,バーバリーやアクアスキュータムなどの有名ブランド向けにフル・レングスのマック・コート(Mac coat)を製造することで大きな成功を収めていた。1900年代初頭にマンチェスターに「コットノポリス(Cottonopolis)」という名前を付けた(moniker),都市の湿った気候だけでなく,豊かな産業背景のために,このビジネスは儲かっていた。ミラー兄弟は ‘Baracuta’ という名前で,デザイナー・レインコートを製造していたが,すぐに会社をよりブランドとして確立しようとして,最終的には雨と戦うために独自のアウターウェアを提案した(proffer)。
会社の成功により,兄弟はマンチェスター社会の上流層にアクセスできるようになり,その一部には,マンチェスター・ゴルフ・クラブのクラブハウス会員資格が含まれていた。兄弟は,フル・レングスのレインコートはゴルフのプレイを妨げると認識し,クラブの範囲内で着用するのに十分な適切さを保ちながら,あらゆる可動域を可能にするジャケットをデザインしようとした。兄弟のビジョンは,1937年にブランドの英数字システム(alphanumeric system)を使用して名付けられたG9ジャケットで実現した,“G” は,ゴルフを指す。ジャケット自体はケープのような構造で,高い襟にはボタンと袖の端にゴムの帯が付いており,ゴルフボールを打っているときでも腕が覆われたままになる。
現在,象徴的なタータンの裏地については,1938年に兄弟が,一族タータン(family’s tartan)を使用するために,クラン・フレイザー(Clan Fraser)家族長(元スコットランド王ウィリアム1世(William the Lion)と同じ家系の子孫)であるラヴァト卿に近づいた。マンチェスター・ゴルフ・クラブのメンバーであるロバートが黙諾した(acquiesced)ため,“Baracuta G9 jacket” が正式に誕生した。
兄弟が1950年代に米国にジャケットを輸出し始めたとき,それはボブ・ホープ,ビング・クロスビー,ロナルド・レーガンを含むゴルフ・エリートの間ですぐに支持された。当然のことながら,ジャケットの成功は模倣者を生み出し,米国のブランドであるマクレガー(McGregor)は,映画「理由なき反抗(Rebel Without a Cause)」でジェームズ・ディーンが着用することになった,そっくりの(lookalike)「ドリズラー(Drizzler)」をリリースした。
“Baracuta” に起因するものではなかったが,このスタイルの露出(exposure)はブランドに有利に働き,ゴルファーを超えて顧客を拡大することができ,すぐにG9はエルビス・プレスリー主演の1958年の「闇に響く声(King Creole)」で映画デビューした。
このジャケットはスティーブ・マックイーン(「華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair)」と1963年4月のライフ・マガジンの表紙の両方で着用した)との関係が最も有名だが,実際には,連続ドラマ(soap opera)の「ペイトン・プレイス物語(Peyton Place)」のロドニー・ハリントン(Rodney Harrington)として着て,ジャケットを主流に導いた(ushering)のはライアン・オニール(Ryan O’Neal)だった。
このジャケットはオニールのキャラクターと切り離せないものになり,“Baracuta” はその名前に “Harrington” を恒久的に付け,戦後のプレッピー・スタイルの永続的な(enduring)シンボルを生み出した。
それでも,G9と伝統的な映画スターや全米のアイコンとの関連は,あまり一般的(conventional)ではないスタイルの人々の間で人気を博すことを妨げることなく,すぐに1960年代にモッズに,1970年代と80年代にパンクに,そして最後に90年代のスキンヘッドによって取り入れられた(co-opted)。一見異なる文化や個人への このジャケットの魅力は,耐え続ける,その多様性(versatility)の証拠としてのみ機能し,G9のなめらかな(sleek)シルエットと、単なるゴルフ・ジャケットとしての本来の意図を超えた(transcending)クールさとの関連性は,スタイルの歴史(annals)の中でそれを固めている。
(転載了)
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私が持っている “Baracuta ” は -
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