« 桜開花 予測。 | トップページ | 自家製 「どら焼き」を食す。 »

2022年3月18日 (金)

その義務は “Obligation” か,“Duty” か?

8年前にリタイアした時,嬉しかったことは,幼いころから 約60年間続いた “obligation” からの解放でした。
文明人がこの世で生きるためには “obligation” が必然ですが-
朝 決まった時刻に起きること,学校に行くこと,宿題をすること,試験の為に勉強すること,就職すること,決まった時刻に電車に乗ること,仕事をすること,・・・ 全て “obligation” と思っていました。

「義務」を英語にすれば “obligation” あるいは “duty” です。
obligation” は “duty” と,どう違うのか?

英和辞典では次のように示されています。

obligation】(名詞)
  1.〔慣習・協定・契約などから生じる〕義務(感),責任,拘束
  2. 恩義,義理
  3. 債券,債務,負担
  4. 社会のおきて

duty】(名詞)
  1.〔道徳的・法的な〕義務,務め,責務
  2. 職務,任務◆通例,duties
  3. 税(金)
  4.〔機関の〕負荷

この二つの違いを ‘DifferenceBetween.com’ のサイトは説明しています。
下記,拙訳・転載します。

********************
Difference Between Obligation and Duty

obligation” と “duty” は,それらが交換可能に(interchangeably)使用される傾向があるとしても,意味と含蓄(connotation)にいくらかの違いが存在する2つの単語として理解することができる。一見すると,両方の言葉は,個人によって確立された拘束力(binding)または要求の感覚を強調している。ただし,この拘束の性質はさまざまであり,2つの単語の違いが強調されている。
簡単に言えば,“obligation” は合法性(legality)などの枠組みのために個人に課せられるものとして理解することができる。
しかし,“duty” の場合,特定のタスクや活動を実行するように個人を導くのは道徳観である。この記事では,読者の各用語を理解しながら,2つの用語の違いを強調する。

What does Obligation mean?

obligation” という用語を検討する場合,それは,契約(agreement)や法律(law)などのために個人が実行しなければならない(must)こととして定義できる。この意味で,人は規則(rules)や規制(regulations)の存在により,仕事を完了したり,活動に従事したりすることを余儀なくされている(compelled)。
たとえば,ある人が「私はそれをしなければならなかった(obliged to do)」と言うとき,これはその人が選択の余地がなかったことを強調している。私たちは,さまざまな状況でさまざまな活動に従事する義務がある(obliged to )。特に企業部門では,この用語は非常に強い意味を持っている。
たとえば,新しく採用された従業員の場合を考えてみよう。彼は組織と契約を結び,仕事を始める。この契約には,従業員が遵守する必要のある特定の職務記述書と義務リスト(duty list)が含まれている。
契約に署名した後,個人はさまざまなタスクを実行する義務がある(obliged to)ため,これは “obligation”として識別できる。

個人を働かせる(drives)のは道徳(morality)ではなく,規則や規制である。これは,“obligation” において,個人がタスクの実行に動機付けられていないが,強制されている(compelled)ことを強調している。

What does Duty mean?

一方,“duty” という用語は,個人を活動に従事させる道徳観を強調している。他人に強制(compelled)されないのは個人に課せられる責任である。個人はそれを行うかどうかを選択できる。
obligation” の場合のような規則や規制の存在は,“duty” では見られない。それは,個人からの社会的要求や期待とさえ見なすことができる。
たとえば,老人の世話をする場合を考えてみよう。
それは “obligation” ではなく,若い世代の責任または “duty” と見なされる。若い世代の行動を制御する確固たる(steadfast)規則はないが,道徳がある。行動を推進するのは,この正しい行動の感覚である。

What is the difference between Obligation and Duty?

  • obligation” は,法律(laws),規則(rules),規制(regulations),さらには合意(agreements)などの何らかの枠組みによって個人に課せられる(imposed)ものとして定義することができる。
  • duty” は,特定のタスクや活動を実行するように個人を導く道徳の感覚から来ている。
  • obligation” は強制される(compelled)が,“duty” は個人の内部から発生する。
  • obligation” では,個人には選択の余地がないが,“duty” では,個人には選択の余地がある。

(転載了)
**********************

人にさせたり,させられたりするのが不得意な 42年間のサラリーマン生活を 8年前に終え,リタイア後は “duty” で生きます。

| |

« 桜開花 予測。 | トップページ | 自家製 「どら焼き」を食す。 »

言葉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 桜開花 予測。 | トップページ | 自家製 「どら焼き」を食す。 »