“LOOK”誌,“LIFE”誌,そして “TIME”誌があった(ある)。
昨年末 TVで 映画「ショーシャンクの空に」(‘The Shawshank Redemption’,1994)を観ていて,字幕には出ませんでしたが 図書館のシーンで “Look” と喋るのを 少なくとも2回聞きました。
雑誌 “LOOK” のようで,そう言えば昔ありましたが,最近は見ません。同様に “LIFE” も見なくなった気がします。“TIME” はあります。
英文 Wikipedia の “LOOK”,“LIFE”,“TIME” 3誌の前書き(概説)部分を読んでみました。
下記,拙訳・転載します。
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【Look】
“Look”は,1937年から1971年にかけてアイオワ州デモイン(Des Moines)で発行され,ニューヨーク市に編集部を置く隔週の一般向け雑誌だった。「ヒューマン・インタレスト」や「ライフスタイル」記事に加えて,写真やフォトジャーナリズムに重点を置いていた。
11インチ×14インチ(280mm×360mm)の大型雑誌で,マーケット・リーダーの “Life” の直接の競争相手だった。“Life” は,“Look” の数か月前に発行を開始し,“Look” が発行停止してから数か月後の1972年に終了した。
【Life】
“Life”は,1883年から1972年まで毎週発行され,1978年までは断続的な “special” として,1978年から2000年までは月刊として発行されたアメリカの雑誌だった。1936年から1972年までの黄金期,“Life” はその写真の質で知られる大衆的な(general-interest)週刊誌だった。
“Life” は,1936年までの最初の53年間,イラスト,ジョーク,社会解説に重点を置いた,大衆向けの軽快なエンターテインメント雑誌として独立して発行された。当時の最も著名な作家,編集者,イラストレーター,漫画家が登場した:チャールズ・ダナ・ギブソン(Charles Dana Gibson),ノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell),ジェイコブ・ハートマン・ジュニア(Jacob Hartman Jr.)。ギブソンは,ジョン・エイムズ・ミッチェル(John Ames Mitchell)が1918年に亡くなった後,雑誌の編集者兼所有者になった。晩年,この雑誌は,当時 ニューヨーク市で上演されている演劇や映画の簡単なカプセル・レビュー(“The New Yorker” のものと同様)を提供したが,各レビューに追加された信号機に似た色付きの活字の中点(typographic bullet)の革新的なタッチがある:肯定的なレビューの場合は緑,否定的なレビューの場合は赤,混合通知の場合は琥珀色 だった。
1936年,タイム出版社のヘンリー・ルース(Henry Luce)が そのタイトルだけが欲しくて “Life” を購入した:彼は出版物を大幅に作り直した。“Life” は アメリカの,最初の,すべてが写真の(all-photographic)ニュース・マガジンになった,そして,数十年の間,市場を支配した。雑誌は一度に週に1350万部以上を売った。
おそらく雑誌に掲載された最も有名な写真は,ニューヨーク市で日本に対する戦勝を祝った1945年8月14日に撮られた,水兵の腕の中の看護婦のアルフレッド・アイゼンスタット(Alfred Eisenstaedt)の写真だった。フォトジャーナリズムの歴史における雑誌の役割は,出版への最も重要な貢献と考えられている。“Life” のプロフィールは,ハリー S.トルーマン(Harry S. Truman)大統領,ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)首相,ダグラス・マッカーサー(Douglas MacArthur)将軍の回想録がすべてそのページに連載されているようなものだった。
2000年以降,タイム社は特別な記念の出版時に “Life” ブランドを使用し続けた。
2004年から2007年にかけて週刊新聞の補完となったとき,“Life” は定期的な発行に戻った。
もともとタイム社の先駆者(Pathfinder)サービスのチャネルの1つであったウェブサイト“life.com” は,2000年代後半に,“See Your World,LLC” という名前で “Getty Images” との合弁事業として運営されていた。2012年1月30日,“Life.com” のURLは “Time.com” の写真チャンネルになった。
【Time】
“Time”(すべて大文字で定型化)は,ニューヨーク市で発行および本拠地になっている米国のニュース・マガジンおよびニュースWebサイトである。1世紀近くの間,毎週発行されていたが,2020年3月までに,隔週発行に変わった。
“Time” は1923年3月3日にニューヨーク市で最初に出版され,長年にわたってその影響力のある共同創設者であるヘンリー・ルース(Henry Luce)によって運営されていた。ヨーロッパ版(“Time Europe”,以前は “Time Atlantic” として知られていた)がロンドンで発行され,中東,アフリカ,および2003年以降はラテン・アメリカもカバーしている。
アジア版(“Time Asia”)は,香港を拠点としている。
オーストラリア,ニュージーランド,太平洋諸島をカバーする南太平洋版(The South Pacific edition)は,シドニーを拠点としている。
2012年の時点で,“Time” の発行部数は330万部であり,米国で11番目に発行部数が多く,“People”誌に次いで週刊の発行部数が2番目になっている。2017年7月の発行部数は3,028,013だった。これは2017年後半までに200万に削減された。印刷版の読者数は160万人で,そのうち100万人は米国を拠点としている。
2018年11月以降,ニューヨークを拠点とするタイム社によって以前に発行された“Time”は,‘Meredith Corporation’ から取得した ‘Marc Benioff’ が所有する ‘Time USA,LLC’ によって発行された。
(転載了)
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「LIFE」誌が発行されたのは1936-1972,1978-2000,2004-2007 の3期に分けられるようです。
写真をインターネットで簡単に見ることが可能になって,20年以上前から写真誌に厳しい時代になったといえるでしょう。
日本の写真誌は 「アサヒグラフ」が 1923-2000,「毎日グラフ」が 1948-1994 の発行でした。
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