米国の大学の入学条件は-
‘Pew Research Center’ ,Apr.26,2022付け-
下記,拙訳・転載します。
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“U.S. public continues to view grades, test scores as top factors in college admissions”
「米国の一般市民は,大学入学の最大の因子として成績,テストの点と引き続き見ている」
大学自体と米国最高裁判所による厳重な精査(scrutiny)の下での大学入学プロセスでは,他の因子について同じことを言うよりも,高校の成績(high school grades)と標準化されたテスト・スコアが入学プロセスで重要であると言う米国人が多くなっている。
10人中9人以上の米国人(93%)が,高校の成績は入学決定において少なくともマイナーな要素であるべきだと述べている,主要な要素であるべきだと述べている61%を含んで。高校の成績は,これまでのところ,入学決定に最も影響を与えるべき因子であると一般大衆が言う基準である。2022年3月7〜13日に実施されたピュー研究所の調査によると,高校の成績に,標準化されたテスト・スコア(39%メジャー・ファクター,46%マイナー・ファクター)とコミュニティ・サービスへの関与(19%メジャー,48%マイナー)が続く。
米国人のほぼ半数(46%)は,家族で最初に大学に進学する人が入学決定の主要な(18%)またはマイナー(28%)の因子であると述べているが,同様の割合は,運動能力がこれらの決定に考慮されるべきである(9%メジャー,36%マイナー)と述べている。
比較すると,米国人の4分の3近く,もしくは以上が,性別,人種,民族,または親戚が学校に通っているかどうかを入学決定に考慮すべきではないと述べている。これらの各要素の相対的な重要性は,2019年以降変わってない。しかし,成績と標準化されたテストが主要な因子であるべきだと言う米国の成人の割合は減少している。現在,成人の約6割(61%)が,高校の成績が主要な因子であると述べており,2019年の67%から減少している。そして現在,成人の39%が,3年前の47%から,標準化されたテスト・スコアが主要な因子になるべきだと述べている。
この同じ時期に,誰かの親戚が特定の学校に通ったかどうか(「レガシー入学」と呼ばれることもある)が入学決定の因子になるべきではないと言う大人の割合が増加している。今日,75%がこれを言っており,2019年の68%から増加している。調査で尋ねられた他の因子に対する一般の人々の見方にほとんど変化はない。
人種や民族,党派を超えた大多数は,高校の成績が大学入学の決定の因子であるべきだと言い続けているが,2019年以降,それが主要な因子であるべきだと言う割合にいくつかの変化があった。アジア系米国人(65%)と白人(63%)は,黒人(54%)とヒスパニック(53%)の成人よりも,高校の成績が主要な因子であると言う可能性がやや高い。3年前,アジア系米国人の成人(77%)は,白人(68%),ヒスパニック(66%),黒人(63%)の成人よりもこれを言う傾向がありました。
同時に,高校の成績が主要な因子であるべきだと言う民主党員と民主党支持者の独立者の割合は,2019年の68%から今日では60%に減少した。共和党と共和党支持者の間での変化は少なく,2019年の68%から今日の65%になっている。
どちらの党でも,標準化されたテストのスコアが大学入学の決定における主要な因子であるべきと言う人は,3年前と同じように少なくなっている。しかし,この変化は,共和党員(現在47%,51%から減少)よりも民主党員(現在34%,44%から減少)の間でより顕著である。そして,標準化されたテスト・スコアが大学入学の主要な因子であるべきだと言う割合の人種および民族グループ全体で減少があったが,この減少はアジア系米国人の間で特に顕著である。(10人中3人のアジア系米国人がカリフォルニアに住んでおり,他の人種や民族グループよりも高い割合を占めている。カリフォルニア州の公立大学は,近年,標準化されたテスト因子を取り下げている。)
Race and ethnicity, first generation status, legacy admissions
人種と民族,第一世代のステータス,レガシー入学
人種、民,党派のグループにまたがるアメリカ人の大多数は,人種や民族を大学の入学決定に考慮すべきではないと述べていますが、この見解がどの程度広く保持されているかにはばらつきがある。
白人の成人の約8割(79%)は,人種や民族性を入学決定に考慮すべきではないと述べている。比較すると,ヒスパニック系の成人の68%がこれを言っており,アジア系米国人の10人に6人(63%)と黒人(59%)の成人もそうである。共和党員の87%が人種や民族性を入学の因子にすべきではないと述べているが,その割合は民主党員の間では62%に低下している。
米国人の4分の3は,学校に通う親戚がいることを決定に考慮すべきではないと述べているが,白人の成人(80%)は,ヒスパニック(67%),黒人(62%)、アジア系アメリカ人(59%)の成人よりも これ言う可能性が高い。
家族の中で最初に大学に進学することが大学入学決定の因子になるべきか(46%),そうでないか(54%)について、一般の人々は意見が分かれている。約10人中6人の民主党員(58%)は,第1世代の地位を入学の際に考慮すべきだと述べている;共和党員の約3分の1(32%)のみしかこの立場を取ってない。
アジア系米国人,黒人,ヒスパニック系の成人は,白人の成人よりも,第1世代のステータスが入学の因子であると言う傾向がある。
(転載了)
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日本では 高校のレベルに差があって 標準化ができないので 高校の成績(内申書)が大学入学に影響することはなく,入学試験のみで公平に評価されていると考えます。
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