配偶者を 「嫁」と言うのは 関西の芸人だけだと思うのは もう古い-
先日 TVのクイズ番組で,配偶者を「嫁」と呼ぶ男は? の正解が 40%強だというのに驚きました。
林先生の解説で 「『嫁』の対義語は『婿』であって,妻が夫を『婿』と呼ぶのは考えられない,同様に夫が妻を『嫁』というのはおかしい」と言っていましたが,関西の芸人だけが言うのだと思っていた「嫁」がいつの間にか,全国に感染・蔓延しているようです。
少なくとも 20年前は こんな風潮はなかったと思います。
それにしても そんな関西芸人風の人間が 日本全国に 40% もいるのは多すぎると思って,他の調査結果を検索してみました。
見つけたのは-
2017年に (株)インテージリサーチが実施した「夫婦は互いをどう呼んでいる?全国1万人調査」がありました。
これによると 男性 約3,000人への調査で「嫁」と呼ぶ人が 23% でした。
それにしても多い結果です。
まともな呼び方と思われる「家内」,「妻」はそれぞれ 約10% でした。
年齢別の統計は下表のとおりで,20歳代から 50歳代までの1位が まさかの「嫁」です。
自らの教養の無さ,付和雷同性を 敢えて宣言しているようにしか思えません。
やっと 60歳代で「嫁」が1位ではなくなりますが,それでも 3位です。そもそも 60歳代の男が「うちの嫁が・・・」と言うと,配偶者と,息子の嫁さんとの区別がつかなくなります。
全年代にある「奥さん」(20歳代,30歳代 は 2位)も ほとんど冗談のようです。
因みに わたしは 長い間「カミサン」で通しています,番外です。
若い頃は「ワイフ」あるいは「サイ」と言うこともありましたが,顔に不釣り合いにかっこ良すぎるし,通じない相手がいるのでやめました。
言うまでもありませんが,「サイ」は妻の音読みで,「妻君」(サイクン)の「サイ」です。明治の時代,よく使われたようです。
夏目漱石の「野分」には 「 ・・・ 道也には妻がある。妻と名がつく以上は養うべき義務は附随してくる。・・・ 」などと書かれます。
「妻」,「家内」と言ったことは 一度もありません。
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