米国人でマスクが必要と言うのは何%?
アメリカン航空やユナイテッド航空などは4月18日,空港および国内線の機内でのマスク着用義務をなくすと発表しました。国際線については,行き先の国のルール次第では,引き続き着用を求める場合もあるようです。
これは,CDC(疾病対策センター)が先週,「公共交通機関でのマスク着用義務を延長する」と発表したことに対し,フロリダ州の連邦地裁が「延長は無効だ」との判断を示したことを受けての対応と言われています。
米国民は これを どのように解釈しているのか-
‘Pew Research Center’のMay 11,2022付けに
“57% of Americans say masks should be required on airplanes and public transportation”
「米国人の57%は,飛行機や公共交通機関にはマスクが必要だと言っている」
の見出し 調査結果がありました。
拙訳して 転載します。
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ピュー研究所の新しい調査によると,米国の成人の大多数(57%)は,飛行機や公共交通機関を利用する旅行者はマスクを着用する必要があると述べている。少数の割合(42%)は,旅行者がこのような状況でマスクを着用する必要はないと述べている。
4月,フロリダ州の連邦裁判官は,飛行機と公共交通機関に対する米国政府のマスク命令(mask mandate)を無効にした。司法省は決定を申し立てる過程にあり,疾病管理予防センター(the Centers for Disease Control and Prevention)は人々がこれらの設定でマスクを着用し続けることを推奨している。
今のところ,航空会社やその他の企業は独自のルールを設定することができ,ほとんどの場合、マスク着用は任意である。
コロナウイルスの発生にどう対処するかについての政策問題でよくあることだが,党派によりこの問題についての見解が大きく異なる。
民主党員と民主党支持者の大多数(80%)は,飛行機や公共交通機関を利用する旅行者はマスクを着用する必要があると述べている。対照的に,共和党員と共和党支持者の71%は,旅行者はマスクを着用する必要はないと述べている。
性別,年齢,予防接種の状況,COVID-19の感染に対する懸念のレベルなどを含む,他のさまざまな特性にわたってマスク必要性に関する見解に違いがある。
COVID-19ワクチンを少なくとも1回接種した米国の成人の大多数(66%)は,飛行機や公共交通機関を利用する旅行者はマスクが必要であると述べている。COVID-19ワクチンを接種していない人のうち,マスクが必要だと考えているのはわずか25%である。
ただし,ワクチン接種を受けていない人の間でも,見解には党派的な違いがある;ワクチン接種を受けていない民主党員の60%は飛行機や公共交通機関の旅行者にマスクが必要だと考えているが,ワクチン接種を受けていない共和党員は12%しかマスクが必要だとは考えていない。
新しい調査の別の質問では,他の公的な調査でもわかっているように,米国人は,アウトブレイクの初期段階に比べて,公の場でマスクを着用していると言う可能性がはるかに低くなっている。
全体として,30%が,過去1ヶ月間,店舗やビジネスの場でマスクを着用していると答えている。約4分の1(23%)がマスクを着用したことがあると答えており,44%がマスクを着用したことが,全くあるいは ほとんどないと答えている。
1月,オミクロンの亜種によって引き起こされた感染が急増する中,米国の成人の61%が,店舗や企業内で常にまたはほとんどの時間,マスクを着用していたと述べた。
民主党員は,共和党員よりも,店舗や企業内で頻繁にマスクを着用していると言う可能性がはるかに高い(42% 対14%)。
米国の成人の間でマスクを着用することはここ数ヶ月ではるかに一般的ではなくなっているが,比較的少数の割合は,店舗や企業が顧客にマスクを着用することを要求するとき困ると言う。約3分の1(32%)は,店舗や企業がサービスのためにマスクを必要とするときに,かなり又はいくらか悩まされると答えているが,68%は,あまり,あるいは まったく気にしないと答えている。ビジネス・マスクの要求に悩まされていると言う成人の割合は,2020年11月からわずか4パーセンテージ・ポイント増加している。
これとは別に,公共の場で周りの人がマスクを着用していないと気になると言う米国人の割合は急激に減少している。
全体として,成人の37%は,公共の場でマスクを着用していないと,かなり気になると答えている。はるかに大きな割合(63%)は,あまり気にしないか,まったく気にしないと言っている。2020年11月,COVID-19ワクチンが広く利用可能になる前は,72%が,公共の場で周囲の人々がマスクを着用していなかった場合,非常に または いくらか 悩むと述べた。
マスクに関する他の態度と同様に,これら2つの措置には党派間の大きなギャップがあり,民主党員は共和党員よりも周囲の人々がマスクを着用していないことに悩まされる可能性が高く,共和党員は民主党員よりもマスクを要求とする店舗に悩まされる可能性がはるかに高い。
新しい調査によると,コロナウイルスのアウトブレイクにマスクを使用する以外に,米国人の大部分は,他の感染症(infectious diseases),つまり風邪やインフルエンザに対処するためにマスクを着用することに寛容であると表明している。
米国人の約7割(71%)は,風邪やインフルエンザにかかった場合,おそらく公共の場でマスクを着用すると答えているが,27%はおそらく着用しないと答えている。
公衆衛生当局は,インフルエンザの蔓延を抑えるためにマスクを推奨するかどうかを評価している。
民主党員の大多数は,風邪やインフルエンザにかかった場合,おそらく公共の場でマスクを着用すると述べている(85%)。共和党員ははるかに低く,それでも,半数強(53%)がおそらくマスクを着用すると答えている。
COVID-19 ワクチンを接種した人は,接種してない人より,風邪やインフルエンザにかかった場合にマスクを着用すると言う可能性がはるかに高くなる(78%から47%)。
予防接種の状況によるこのパターンは,共和党員と民主党員の両方に当てはまる。
(転載了)
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日本でも 屋外のマスク不要がアナウンスされていますが,市議会議員 谷本某がいる呉市でも,交通機関や店舗は 強制性がなくとも ほぼ 100% がマスクをしているようです。
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