“Juneteenth” は 奴隷解放記念日
‘Pew Research Center’ の June 17, 2022付けで
“Nearly half of states now recognize Juneteenth as an official holiday”
(現在,州のほぼ半数が「ジューンティーンス」を公式の祝日として認識)
と題する調査報告がありました。
下記,拙訳・転載します。
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米国の奴隷制の終了を祝う「ジューンティーンス国民独立記念日」(Juneteenth National Independence Day)は,昨年,連邦祝日(federal holiday)になった。しかし,州レベルでは,それを祝日(official holiday),振替休日(day of observance),またはその間の何かとして記念するかどうかでかなり異なる。
「ジューンティーンス」(Juneteenth)は,“June” と “nineteenth” という単語の組み合わせである。南北戦争が終わってから2ヶ月以上,そしてエイブラハム・リンカーンが奴隷解放宣言(the Emancipation Proclamation)を出して2年以上経ったこの日を記念して,テキサス州ガルベストンで奴隷だった黒人米国人に自由が知らされた。これは現在,11の公式の連邦休日の1つであり - もしくは,大統領就任式期間中のコロンビア特別区とその周辺地域の連邦労働者の場合は12 - つまり,連邦労働者は有給休暇を取得し,郵便配達はない。ほとんどの連邦政府の事務所は,ほとんどの銀行と米国政府債務を取引する債券市場とともに,連邦祝日に閉鎖される。ほとんどの小売業者や他の企業がそうであるように,株式市場は一般的に開いたままだが,これらは連邦祝日によって異なる。
州レベルでは,少なくとも24の州とコロンビア特別区が今年「ジューンティーンス」を祝日として法的に認める。つまり,州の人間リソースWebサイト,州法,ニュース記事に関するPew Research Centerの分析によると,州政府の事務所は閉鎖され,州の労働者は有給休暇をとっている。その数は来年増加するだろう:コネチカットは2023年から始まる州の祝日として「ジューンティーンス」を法的に認める。他のいくつかの州はその日を公式の祝日にする法律を検討している。
「ジューンティーンス」が合法的な州の休日であるほとんどの州は,かなり最近,それをカレンダーに追加した。実際,2020年以降の祝日として1州を除いて全州が追加した。例外はテキサスで,休日(the holiday)として始められ,解放の日(Emancipation Day)としても知られている。「ジューンティーンス」は1860年代からテキサスの地元で祝われ,1980年にテキサスの公式の祝日(state holiday)となった。
ジョージ・フロイドやブレオナ・テイラーを含む数人のアフリカ系米国人が警察によって殺害された後の全国的な抗議の中で,「ジューンティーンス」に対する一般の認識は2020年に高まった。ジョー・バイデン大統領は,2021年6月に「ジューンティーンス」を連邦祝日にする法律に署名した。
D.C.と,「ジューンティーンス」が祝日である州に加えて,他の州では特定の労働者に休日を与えているが,その日を法定休日(legal holiday)とは宣言していない。たとえば,2019年,ペンシルベニア州知事のトム・ウルフは,「ジューンティーンス」を「公式の年次行事(official annual observance)」として指定し,彼の管轄(jurisdiction)下にある州職員の有給休暇を与えた。また,ノースカロライナ州では,州の一部労働者は,「ジューンティーンス」を含んで「文化的,宗教的,または個人的な重要性」の日に変動休暇(floating holiday)を取ることを選択できる。
すべての州は,ある時点で,「ジューンティーンス」を少なくとも振替休日(day of observance)として認める決議が通過した-公式の祝日(official public holidays)として「ジューンティーンス」を数えない州もそうである。実際,テキサスを除いて,現在この日を祝日として認識しているすべての州は,州の労働者に有給の休日を与える公式の州の祝日になる何年も前に,このように「ジューンティーンス」を記念した。フロリダ州,オクラホマ州,ミネソタ州は,1990年代の振替休日(day of observance)として「ジューンティーンス」を記念するテキサス州外の最初の州だった。ニュー・メキシコ州は,6月の第3土曜日に祝われ(observed),2006年以来の州の祝日として「ジューンティーンス」を認識しています。 それは2022年に初めて州の労働者のための有給休暇になった。
サウス・ダコタ州,ノース・ダコタ州,ハワイ州は,「ジューンティーンス」に正式な承認を与えた最後の州だった。
サウス・ダコタ州では,州知事が休日を宣言した2020年までこの日は祝われなかった。
ハワイ州とノース・ダコタ州では,「ジューンティーンス」は昨年から振替休日となっている。
「ジューンティーンス」は,米国の主要都市でも休暇として捉えられている。ニューヨーク,ロサンゼルス,フェニックスなどの都市は最近,この日を都市労働者の公式の有給休暇と宣言した。「ジューンティーンス」に加えて,コロンビア特別区は,エイブラハム・リンカーンがワシントンD.C.に住む奴隷化された人々を解放した日,つまり奴隷解放宣言のほぼ9ヶ月前の日を記念して,4月16日に奴隷解放の日を祝う。
(転載了)
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英和辞典には-
“Juneteenth”
【名】
《米》ジューンティーンス,奴隷解放記念日◆6月19日。
1865年のこの日,テキサス州に到着した北軍によって奴隷が解放されたことにちなむ。
1863年に奴隷解放宣言後が発令された後も,南部連合の支配地域では奴隷制が続き,テキサス州は最後まで奴隷解放に抵抗していた。
◆【語源】June(6月)+ nineteenth(19日)
- と書いています。
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