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2022年6月22日 (水)

“Shrinkflation”,日本語では「シュリンクフレーション」

ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界経済への広い影響を,日本も逃れることはできず,円安,物価高の現象として現れています。物価高は食品の “shrinkflation” (シュリンクフレーション)として 既に顕在化しているようです。

英和辞書によれば-

shrinkflation
【名詞】
シュリンクフレーション◆食品製造業者が商品の量を減らし(またはサイズを小さくして),以前と同じ(またはそれ以上の)価格で売ること。消費者から見ると,値上げになる。◆【語源】shrink(縮ませる・減らす)+ inflation【同】stealth price hike

- とあって,最近の値上げ状況の中で よく見られます。
いつ頃から 言われ始めた言葉なのか,“Shrinkflation” を ‘Merriam-Webster/ Words We're Watching’ は 次のように解説しています。

以下,拙訳・転載します。

*********************
That Shrinking Feeling
「その縮む感覚」

Shrinkflation

あなたが覚えているよりも何か小さいように見えるが,同じ値段のキャンディー・バーを買ったことがありますか? それは幻想ではない:それは「シュリンクフレーション」である。

生産者にとって原材料が値上げするとき,彼らは時々,価格を上げるのではなく,少し小さいパッケージに同じ値段を付けることで対応する。これは,数十年前の「スーパーサイジング」のトレンドに逆行する一種の「ダウンサイジング」であり,食料品店のほぼすべての通路でその影響(effect)を見ることができる。

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英国の経済学者ピッパ・マルムグレン(Pippa Malmgren)はしばしば「シュリンクフレーション」の造語で評価されており,実際に現在 使用されている言葉の責任があると言えよう。

ブライアン・ドミトロヴィッチ(Brian Domitrovic)は,2009年の著書 Econoclasts:“The Rebels Who Sparked the Supply-Side Revolution and Restored American Prosperity” で,「シュリンクフレーション」を使用して「スタグフレーション」(消費者需要の停滞と比較的高い失業率と組み合わされた持続的なインフレ)と対比している。

彼は次のように書いている。 「第二次世界大戦後,米国は不景気(depression)をスタグフレーション急性期(acute period)と交換した。実は、物価の高騰で経済が縮小していたという点で,“shrinkflation” だった。」

この使用の最近の証拠に出くわしたことはない- 過去数年で普及したのは マルムグレンの使用(Malmgren's use)である。

「シュリンクフレーション」は,(経済的多様性の)‘inflation’ の “-flation” を機能させるための一連の言葉の中で最新のものにすぎない。

その他には “slumpflation” や “stagflation” が含まれ,エコノミストやその他の人々がそこで何が悪いのかを診断することを目指しているため,将来的にはさらに多くが出てくる可能性がある。

(転載了)
***************

21世紀になってからの言葉なので,昔の辞書には載っていません。

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