次世代の経済的状況に世界の多くの人が悲観的だが,日本人は特に悲観的。
‘Pew Research Center’ の Aug.11, 2022付けで
“Large shares in many countries are pessimistic about the next generation’s financial future”
「多くの国の大多数は次世代の経済的将来について悲観的」
と題する調査結果が掲載されていました
下記,拙訳・転送します。
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ピュー研究所が今年の春に実施した調査によると,自国の子供たちが成長したときに経済的にどのように生活するかを尋ねられたとき,19ヶ国の成人の 70% の中央値が,親よりも暮らしは悪くなると答えている。
日本,フランス,イタリア,カナダでは成人の少なくとも 4 分の 3 が,子どもは親よりも経済的に悪くなると答えており,スペイン,英国,オーストラリア,米国,ベルギー,ギリシャ,オランダ,韓国でも過半数が同様に答えている。シンガポールは,調査対象となった国で,過半数の成人 (56%) が,次世代は経済的に豊かになると考えている唯一の国である。
イスラエル,ハンガリー,ポーランドでは,対面でのインタビューを通じて調査が行われ,10 人中1 人以上が自発的に「同じ」つまり,子供たちは親とほぼ同じ経済状況になると信じている,と回答した。それでも,ハンガリー人は自国の子供たちの経済的将来について楽観的よりも むしろ悲観的だが,イスラエル人はより楽観的であり,ポーランド人はほぼ均等に分かれている。
たとえば,ポーランドでは回答者の 42% が,最も若い世代は経済的に悪くなると答えている-これは,2019 年のそう答えた 23% のほぼ 2 倍である。
子どもの経済的将来について悲観的な見方をしている人の割合は,各国で前回質問されたときから,オーストラリアで 14 ポイント,オランダで 12 ポイント,ハンガリーで 11 ポイント増加している。英国,カナダ,シンガポール,日本,米国では,これらの意見がわずかではあるが,確実に増加している。
今年調査された 11 ヶ国では,記録的または記録に近い,高い割合の成人が,子どもは親よりも経済的に悪くなると答えている。たとえば,韓国では,2013 年にこの質問が最初に行われて以来,子供のほうが親よりも生活が苦しくなるだろうと考える大人の割合が着実に増加している。
しかし,他の国では,子供の経済的将来がより悪くなると考える大人の割合は,例年よりも低くなっている。
調査対象の 19ヶ国すべてで,自国の現在の経済状況に否定的な見方をしている人々は,自国の子供たちの将来の状況が悪化すると信じている可能性がはるかに高くなっている。たとえば,ポーランドでは,国の現在の経済状況について否定的な見方をしている人々の 63% が,将来,子どもたちの生活はさらに悪化すると考えている。対照的に,国の現在の経済状況が良好であると考えているポーランドの成人のうち,この見方を共有しているのはわずか 19% だった。 19ヶ国の中で最も差が小さい日本でも、その差は17ポイント。
しかし,自国の現在の経済に前向きな見方をしている人々の間でさえ,多くの人が次世代の経済的見通しについて悲観的である。米国,イタリア,英国,スペイン,オランダ,オーストラリア,カナダ,フランス,ベルギー,日本の 10 ヶ国では,経済に対して前向きな見方をしている成人の約半数以上が、それでもなお,子どもの生活は親よりも悪くなると予想している。
(転載了)
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現在の資本主義は このままでいいのか,という気になります。
格差の問題かもしれません。
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