世界が心配している韓国の出生率,しかし,日本も ・・・ 。
韓国の報道によると 「韓国統計庁が発表した『2021年出生統計』によると,昨年の出生児数は26万600人だとのことだ。これは1年前より1万1800人(4.3%)の減少だ。関連統計が作られた1970年以降で最も低い水準となる。1人の女性が生涯で出産すると予想される平均出生児数を表す『合計特殊出生率』は昨年0.81人で,前年比で0.03人(3.4%)減少した。」とのことで 世界各国がニュースで取り上げています。
‘BBC NEWS’ はAug.26, 2022付けで
‘South Korea records world's lowest fertility rate again’
「韓国の出生率が再び世界最低を記録」
の見出しで 報道しています。
下記,拙訳・転載します。
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韓国の出生率(fertility)は再び世界最低を記録し,その数は新たな最低水準にまで落ち込んでいる。
出生率は,2018年に初めて女性 1人あたりの子供 1人を下回った。
しかし,水曜日(24日)に政府が発表した数値によると,この数値は前年の 0.84 から 0.81 に低下し,6年連続で低下した。これに対し,世界の先進国全体の平均は 1.6 人である。国は,移住民なしに人口を同じ規模に保つために,カップルごとに少なくとも 2 人の子供 (2.1 の割合) を必要とする。
経済協力開発機構(OECD)によると,出生率は過去60年間で「著しく低下した(declined markedly)」という。
・韓国では出生数よりも死亡数の方が多いため,警鐘を鳴らしている
・ソウルから:「赤ちゃんが欲しくない理由」
しかし,この傾向は特に韓国で顕著で,ここ数世代で家族の規模が縮小している。1970年代初頭,女性は平均して 4人の子供をもうけていた。
人口の減少は,国に大きな負担をかける可能性がある。
医療制度や年金(pensions)に対する需要が高まるにつれて公共支出への圧力が高まるだけでなく,若者の人口が減少することで労働力が不足し,経済に影響を与える。
2020年,韓国で初めて出生数よりも多くの死亡者数を記録したとき,広範囲にわたる警報があった。
近年,経済的圧力とキャリア要因が,子供を決める人々にとって重要な考慮事項になっている,と専門家は言う。
2021年の数値について,専門家は,子供を持つことを思いとどまらせる要因として,生活費の上昇,住宅価格の急上昇,およびCovidパンデミックの影響を挙げた。
危機が迫っている。韓国の人口が減少し続ければ,経済を成長させ,高齢者の面倒を見て,軍隊が徴兵するのに十分な人が足りなくなる。
政治家は何年も前から,この状態になることを知っていたが,それを修正することができなかった。彼らは,人々に子供を持つよう説得するために何十億ドルも投じてきたが,なぜこれがうまくいかなかったのか,いまだに頭を悩ませている。
もちろん,お金は要因である。韓国で子供を育てるには費用がかかりすぎ,多くの若者が天文学的な(astronomical)住宅費に苦しめられている。しかし,これはチャンスでもある。
韓国の女性は高学歴だが,職場では平等とはほど遠い。この国は,豊かな国の中で最も男女の賃金格差が大きい。
韓国では,家事・育児の多くは依然として女性に委ねられており,女性が出産を機に仕事をやめたり,キャリアが停滞(stagnate)したりすることはよくあることである。
本質的に,この国の多くの女性は いまだにキャリアをとるか,家族を持つかの選択を迫られている。自分のキャリアを犠牲にしたくないと考える人が増えている。
ある女性が私に言ったように,「私たちは赤ちゃんを作るストライキ中です」。
(転載了)
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因みに,日本の出生率は2005年の1.26が過去最低で,2021年は1.30,過去 4番目に低い値で,深刻な状態が続いています。
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