見出しに見る勘違い(その849)
「【私は告発する】韓国野代表の低級な反日扇動…『日本製99%』 内視鏡の真実を知っているのか」 2022/10/21 中央日報・日本語版
‘新型コロナ感染者数がかなり減少し,ノービザ日本観光の道がまた開かれた。再開と同時に韓国国民の日本宿舎予約件数が2500%も爆発的に増加したという。仁川空港で日本行きの飛行機を待つ旅行客の浮かれた表情を見ると,3年前に市民のレクサス車に赤のペンキで落書きし,アサヒビールを売るコンビニの店長に暴言を吐き,ユニクロに陳列された衣類をリップスティックで毀損したその国民なのだろうかと思う。振り返ってみると,そのような狂気が形成された時さえも,韓国国民がまともに日本製品不買運動をしたのか疑わしい。目に見えるいくつかの代表的な日本ブランドを侮辱する形で自分の歪んだ愛国心を誇示しようとしただけで,韓国社会のあちこちに存在する多くの日本製品には目をつぶったからだ。内科専門医の私が毎日触れる消化器内視鏡が代表的な例だ。反日不買運動が真っ最中の時もいかなる影響を受けなかった。
内視鏡は韓国人なら生涯に少なくとも1回以上は必ず受ける検査だ。・・・ 内視鏡検査が必要な消化器系統の症状を訴える患者があまりにも多いからだ。ところがこのように事実上全国民が利用する消化器内視鏡機器の99%が日本製という事実を韓国の人たちは知っているのだろうか。韓国国内だけでなく世界市場でも同じだ。
1位は曲がる消化器内視鏡を最初に商用化したオリンパスで,国内市場では70%を超えるシェアを占める。内科専門医課程を終えてもう少し専門化した消化器内科分科修練課程を踏む2年余りの期間は,オリンパス内視鏡機器を手に慣らす時間といっても過言でない。大学病院など大型修練病院の90%以上がオリンパスの装備を備えている。後発会社などがすべてオリンパスと似た形態の内視鏡を製造しているほど,この市場で独歩的な位置にある。2位はカメラマニアに有名なペンタックスで,シェア18%だ。最近,技術開発や経営成果の側面で驚くほどの勢いを見せている。3位は富士フイルムで知られたフジノンで,シェア11%だ。そのほかドイツ製と中国製の内視鏡があるが,1%未満にすぎない。
日本は発達した内視鏡技術を基礎に消化器系統疾患の診断基準や治療法を独自で開発し,全世界の医学の発展を先導している。こうした先進的医術を学ぶために,少なくない国内の消化器内科教授が今でも日本で研修を受けている。私が大学病院で消化器内科の修練を受けていた当時,ある教授が「米国はプライドのため日本の優勢を認めようとしないが,欧州などでは確実に日本を尊重する雰囲気」と話したほどだ。
40歳以上の全国民が検診用内視鏡を無料で受けることができるため需要は確実に保証されているが,韓国企業はなぜ内視鏡を作らないのか。実際には作らないのでなく,作れないのだ。かつてある学会に出席した時,医療機器を生産するサムスンメディソンの職員に「なぜサムスンのように資金と技術がある会社で内視鏡を作らないのか」と尋ねたところ,「内視鏡に関する特許だけでも8000件にのぼり,サムスンも手をつけることができない」と答えた。また「技術を導入して生産しても最終検収過程で職人の指先で不良を確認する技術はとうてい真似ることができない」とも語った。
文在寅政権当時,国民の健康のために欠かせない内視鏡市場を日本製が独占している状況で,両国間の葛藤状況を調整すべき政治家,特に与党・共に民主党議員はむしろSNSに竹槍歌を載せて官製デモをするように日本製品不買運動を助長した。この人たちの主張のように日本製はすべて買ってはならず,その論理で内視鏡も輸入しなければ,多くの消化器系統患者と関連のがん(食道がん・胃がん・小腸がん・すい臓がん・肝臓がん・胆道がん・胆のうがん・大腸がん)患者はすべて死ねという話と変わらない。内視鏡だけでない。他の医療機器領域も同じだ。日本血液診断機器会社シスメックスは世界シェア50%で世界1位,体温計で有名なテルモは注射用品など心臓血管領域の製品群でシェア1位だ。これをすべて買うなということか。
医療機器だけでなく日本はかなり以前から素材・部品・装備分野で先進技術力を誇ってきた。日本製が技術力を前面に出して市場を独占していて,代替財を確保しにくい事業分野はどうか。反日不買運動に便乗して問題のない事業をたたむべきだったのか。実際には一般大衆の目に露出することが少ない多くのB2B(Business to Business)業種は前政権当時の反日不買運動に全く影響を受けず,酒類や衣類・自動車業界,そして観光業界などだけが「土着倭寇」という侮辱的な言葉を聞いて「売国奴」扱いされ、大きな打撃を受けた。
その当時に扇動した人たちは「二度と日本に負けません」と言った。いったい不買運動をどのようにすれば勝つことで,どのようにすれば負けることなのか。自由貿易市場で物を売買する当事者は互いに望んで契約をするため共にウィナー(勝者)だ。むしろ必要な物であるにもかかわらず無駄な考えから購入しない者がルーザーだ。「日本に負けない」ということが技術力で日本に勝つという意図であるのなら,逆に絶えず交流して相手の進んだ技術力を学ぶべきではないのか。ところが朝鮮末の興宣大院君のように最初から門戸を閉じれば我々が得ることができるのは精神勝利だけだということを歴史はすでに証明している。
日本製品不買運動の狂風が日本旅行の狂風に変わった状況でも野党第一党・民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表はSNSに,最近実施された韓日米連合訓練について「韓半島(朝鮮半島)にまた旭日旗がかかるかもしれない」「極端な親日」などの表現を使ってまた反日扇動をした。おそらく自身の首を絞めていくあらゆる司法リスクに傾いた世間の関心を逸らそうとしたのだろうが,もうこのような手法は通用しない。やめよう。実践不可能な反日不買運動は選挙で票を得るための低級な政治扇動ということを知覚のある国民は知っている。過去の保守政権当時に野党の民主党とその陣営の人たちが騒ぎを起こしたBSE(牛海綿状脳症)とTHAAD(高高度防衛ミサイル)電磁波扇動などは,いま振り返ると民主主義を脅かす反知性の典型だった。二度とこのようなことがあってはいけない。パク・ウンシク/内科医師’ と書いています。
内容もさることながら,良くできた文章です。(朝鮮語を日本語に翻訳したものとしても)
論理性,展開,主張など 分かり易く書いており,筆者の知性が伺えます。韓国人の愚かさを充分 分かっている医師です。
ところで 日本にはできないが 韓国にはできる技術は何かあるでしょうか? (私は食べないので分かりませんが)美味いキムチは除きます。
| 固定リンク | 0
「ニュース」カテゴリの記事
- 大相撲 五月場所 十四日目,宇良 行司差し違えで 敗れ,勝ち越しならず。(2023.05.28)
- 2023 - 24シーズン,MLBフリー・エージェント予想(2023.05.29)
- 大相撲 五月場所 十二日目,宇良 「ずぶねり」で6勝目(2023.05.26)
コメント