不正確な言葉が気になってー 君は拷問現場を見たのか?
TV を見ていると 不正確な,あるいは誤った言葉遣いや表現が気になります。
先日,新しく始まったドラマを見ていて,殺人死体遺棄現場での「私は こんな死体を見たことがありません。ものすごい拷問の痕なのです。・・・」との おそらく鑑識役の台詞が気になりました。
虐殺されていたのでしょうが,殺害現場を見ていたわけでもないのに 何故「拷問された」と言えるのか? 不思議です。
拷問でなくても虐殺はあります。
「拷問を受けた可能性があります。」と言えば正確でしょう。
ウクライナでの死体発見現場を報じるニュースでも「拷問」という言葉が使われることがありますが,何を根拠とする「拷問」なのか,不可解です。
別の日の ニュース・ショーで クリミア橋の爆破事件に対するコメンテーターとして出演していた,自衛隊の前統合幕僚長が,「キョウキャクが落ちると言うことは ・・・ 」と何度も「キョウキャク」と言っていましたが,話の筋から「キョウキャク(橋脚)」ではなく「橋桁/主桁」のことを言っているようでした。
橋脚は倒れることはあっても 落ちることはありません。誰も 訂正しなかったのが不思議です。
因みに 川の増水で流されるのは ほぼ「橋桁/主桁」で「橋脚」まで流されることは滅多にありません,現場中継の皆さん。
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