それでも 大谷のMVP を当然とする記事 ―

‘Pittsburgh Post-Gazette’，Sept. 30, 2022付けの記事です。
下記，拙訳・転載します。

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“Shohei Ohtani should be unanimous AL MVP”
「大谷翔平が 全会一致のAL MVPであるべき」 By Joe Starkey

大谷翔平は木曜夜のオークランド・アスレチックス戦で 13試合連続安打を記録し，次のピッチングに臨む。
この段落はあなたに二度読ませますよね？

大谷のすべてが直感に反している（counterintuitive）ように見える。あるいはもっといい言葉があるかもしれない。不条理（Absurd）？ 計り知れない（Unfathomable）？ これは，インターセプトでリーグをリードするトップ 5 の ランニング・バックや，ゴールで試合の半分をプレーし，セーブ率でリーグをリードする高得点のウイングの選手（winger）のようなものだ。

どうやってそのようなことを定量化するのだろうか?
これをもう一度試してみよう: 

大谷翔平は，本塁打，打点，塁打数，得点，長打率，OPSでアメリカン・リーグのトップ6にランク付けされ，野球界で最高の奪三振投手でもある。
どうぞ。それをもう一度読んでみて。私は一日中ここにいる。必要に応じて，さらに10回読んでみて，すべて真実である。

大谷は，規定投球イニング通過まで数イニング残っている（few innings short of qualifier status）ため，9イニングあたりの奪三振数で公式リーダーの中で表示されない。それは専門的（technicality）だ。彼は ひどいチームで 14勝8敗，自責点平均 2.47，奪三振 203 だ。さらに重要なことに，彼は 9イニングあたり平均11.94奪三振であり，先発投手の公式メジャー リーグ・リーダーは 11.87 のカルロス・ロドン（Carlos Rodon）である。

つまり，アメリカン・リーグの最高のスラッガーの 1人は，ゲームで最高の奪三振投手でもある。
そして，「アーロン・ジャッジ（Aaron Judge）でさえ，他の誰かがアメリカン・リーグの MVP賞を受賞できるだろうか?」と言うところまでそれを処理することができない場合，私はあなたを制することができない。
申し訳ないが，野球界はジャッジが水曜日に61本目のホームランを打ったことを正当に祝うが，大谷は昨シーズンと同じように満場一致の AL MVPになるべきだ。

ジャッジが歴史的に途方もない（monstrous）シーズンを過ごしていることを私に言う必要はない。彼は三冠を勝ち取るかもしれない。彼はロジャー・マリス（Roger Maris）のホームラン記録を破ろうとしている。他のほとんどすべてのシーズンなら，ジャッジは全会一致の MVP であり，そうあるべきだ。

He will be the unanimous MVP, in fact, but that means voters are going to willfully overlook the greatest season in baseball history.
実際，彼は全会一致の MVP になるだろう，が，それは有権者が野球史上最高のシーズンを故意に見逃してしまうことを意味する。

それは大谷の記録だ。大谷自身とベーブ・ルースだけが匹敵するシーズンを過ごし，ルースは打者としても投手としても活躍した1年で，133イニングで30人の打者全員を三振に抑えた。

有権者の主な議論は，ジャッジが勝利チームでプレーし，そのため，彼の統計がより重要であるということである。それに対して尋ねたい：ジャッジがより良いチームメイトを持っているのは大谷の責任（fault）か？

もし二人がチームを変えて同じ数字を出したら，エリート打者であり投手でもあるという事実のために，大谷はヤンキースをさらに助けるのではないだろうか? そして，エンゼルスは 依然 駄目（stink）ではないだろうか?  これは，スポーツ全体の MVP賞に関する古くからの議論につながる。最高の選手か，あるいは優勝チームの最高の選手か？

そう，野球の有権者は文字通り アドバイスされている：「MVP はリーグンの勝者や他のプレー・オフ予選から選ぶ必要はない。」
MVP はプレー・オフ以外のチームから選ぶべきではないというのがあなたの考えなら，それはひどい（terrible）考えだ。これは，おそらく史上最高の 5人のプレーヤーの 1人であるマイク・トラウト（Mike Trout）が，3つではなく 1つの MVP 賞を受賞していることを意味する。

これは又，ロバート・クレメンテ（Robert Clemente）が 29本塁打，119打点，202安打，105得点で打率 .317 を記録し，ゴールド・グラブ賞を受賞したが，1966年にMVPを受賞しなかったことを意味する。

また，もしユニコーンがやってきて，プレー・オフではないチームで 110本塁打を打ったり，打率 .430を打ったりした場合，彼のチームメイトの無能さ（incompetence）を理由に，彼のMVPを否定することになるだろうか? 

ジャッジは称賛に値する。
61本目のホームランの後，彼の母親がロジャー・マリス Jr. （Roger Maris Jr.）を抱きしめている映像に感動しないのなら，あなたは人間ではない。私は62本目の追跡に釘付けになるだろう。ジャッジはこれまでで最も攻撃的なシーズンの1つを過ごしている。

しかし，静かに，そしておそらく，困ったことに（inconveniently）上記の説明に当てはまるプレーヤーは大谷である。金曜日に私たちが目を覚ますまでに，彼は 35本塁打と 200以上の三振を記録している可能性がある。彼は，成績の悪いチームで15回の勝利を収め，連続安打を14試合に伸ばしている可能性がある。

Fathom that.
そう推測する。

Joe Star­key: jstar­key@post-ga­zette.com and Twit­ter @jo­e­star­key1. Joe Star­key can be heard on the “Cook and Joe” show week­days from 10 a.m. to 2 p.m. on 93.7 The Fan.

First Published September 29, 2022, 11:00pm

（転載了）
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29日のアスレチックス戦（15勝，連続安打 14試合）の結果を待たず 書かれた記事です。