ワールド・カップのスタジアムの日本人の清掃に関して-
海外のメディアが 驚いたように報道しています。
例えば ‘BBC’ 電子版,Nov.23,2022 は
“World Cup 2022: Japan's fans clean up stadium after win over Germany”
「ワールド・カップ 2022 : ドイツに勝利後,日本のファンはスタジアムを片付ける」
の見出しで伝えています。
下記,拙訳・転載します。
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ドイツに対する彼らの勝利の大きさは,彼らが祝賀会で夜を明かすのを見ることができたかもしれないが,日本のファンは,状況に関係なく,最高のマナーと習慣が根付いていることを示した。
フルタイムのスタジアムのスタンドには,通常,飲み食いした食べ物のトレイや包装紙,空のカップが散らばっている。
しかし,サムライ・ブルーが町にいるときは違う。
ワールド・カップの開幕戦で,4度のチャンピオン経験国に 2対1 で勝利したばかりの彼らの選手たちは,カタールのハリファ国際スタジアムで,観衆の中の日本人達がパーティー開催の一時停止ボタンを押したとき,ほとんどピッチを離れなかった。
彼らは 4年前のロシアのワールド・カップでも同じことをした。最も顕著なのは,ベスト16 でベルギーに 3対2 で敗れた後,そして再び 2022年大会の開幕戦である日曜日のホスト カタールとエクアドルの間の,彼らチームに関係がない試合である。
日本では,清潔さは文化の一部であり,幼い頃から人々に浸透している。
2018年,大阪大学の社会学教授であるスコット・ノース氏はBBCに対し,片付け(tidying up)は日本人が「自分たちの生き方に誇りを示す」方法だと語った.
「サッカーの試合後の片付けは,子供たちが学校の教室や廊下を掃除する,学校で教えられる基本的な行動の延長である」と彼は言った。
日本は日曜日に次のグループ E の試合でコスタリカと対戦し,木曜日にスペインと対戦する。
しかし,ワールド・カップで優勝できなくても,彼らのファンはすでに勝者だ。
西欧人から見て,日本人が清潔(好き)であることは 江戸時代から知られていました。
例えば-
英国の駐日総領事オールコックが幕末の日本の様子を記しており,その清潔さは西洋にも勝っていると述べ,次のように書いています。
「一般に日本人は清潔な国民で,たびたびからだを洗い,風通しのよい家に住み,街路には,不快なものは何物もおくことを許されない。」
「すべて清潔ということにかけては,日本人は他の東洋民族より大いにまさっており,とくに中国人にはまさっている。中国の街路といえば,見る目と嗅ぐ鼻をもっている人ならだれでも,悪寒を感じないわけにはゆかない。」
ドイツの考古学者シュリーマン(慶応元年 1865年来日)は次のように書いています。
「日本人が世界で一番清潔な国民であることは異論の余地がない。どんなに貧しい人でも,少なくとも日に一度は,町のいたるところにある公衆浴場に通っている」
フランス海軍士官スエンソン(慶応2年 1866年来日)は次のように書いています。
「日本人の清潔好きはオランダ人よりはるかに発達していて,これは家屋だけでなく,人物一般についてもいえるのである。仕事が終わってから公衆浴場に行かないと一日が終わらない。公衆浴場で何時間も湯を浴び,下着を洗っておしゃべりの要求も満足させる」
(フランス人との比較を書かず,オランダ人を持ち出すところが フランス人ですね。)
又,「日本人が競技場のゴミを拾っていること」を書いたツイッターに対して 「競技場の清掃員の仕事を奪っている,彼らの生活をどうするのか?」との書き込みがあるようです。
が,幸いなことに,競技場の清掃は ボランティア清掃員が行っているようです。
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