「豆炭アンカ」があった,そして「低温火傷」の記憶。
11月30日,朝日新聞の天声人語に「豆炭アンカ」の品薄について関して書いていました。
政府の節電要請に対応して 売れているとのこと,天声人語子は幼い頃,使った記憶があって「当時でも やや古めかしかった」と書いています。
「豆炭アンカ」は 品川燃料(株)が 昭和34年(1959年)に 商品名「品川あんか」として 初めて発売しました。私は小学校5年生でした。
実家には1個あって,長男,次男,そして三男の私と大学受験勉強期に使われ続けました。
「豆炭アンカ」とは呼ばず「品川あんか」と呼んでいたような気がします。
そして これで 私は「低温火傷」を負いました。
「低温火傷(熱傷)」とはー
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低温熱源に長時間直接接触、あるいは輻射熱により皮膚表面に近い表在性血管が持続的に拡張によって発症し、発症までの時間は接触部の温度が44℃だと約6 - 10時間で受傷するが、熱源がより高温になるに従い短時間でも受傷する。
日常生活で使用する炉や冬季の暖房器具(炬燵、湯たんぽ、懐炉、ストーブ)などで長時間曝露されることでも発症が見られる。温度調整が可能な電気コタツ、電気毛布、ホットカーペットなどで比較的低温に設定している場合でも、熟睡や運動不随、高齢による知覚緩慢、泥酔、一酸化炭素中毒、糖尿病による循環器不良などで無知覚なまま受傷してしまうケースも多い。
近年では、ノートパソコンをひざ上に乗せて長時間使うことで下面からの放熱で受傷したり、キーボードやパームレストからの放熱で手のひらを受傷してしまったとの報告がある。
低温熱傷の予防
- 就寝時低温熱傷では湯たんぽによるものが圧倒的に多い。電子サーモスタットを有しない構造が要因の1つにある。近年の湯たんぽブームにより、使用中の発症が増加する傾向にある。
- 体の同一箇所を暖房器具に長時間触れさせないようにする。
- 暖房器具を使用する人の状態によっては周囲の人が配慮する。
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寝ているうちに 足の下にあった「あんか」が 皮膚の薄い脛の上に乗り,眠りが深かったためか,骨近くまで受傷しました。
全快まで かなりかかり,今も 傷跡があります。
しかし,上述のように 「豆炭あんか」故の低温熱傷ではありません。
この40数年後,60歳代に「湯たんぽ」で 2回目の 「低温火傷」を負いました。
絶対的に有効な予防方法が思いつかず,近年は「湯たんぽ」を使うとしても,就寝前に布団の足元を温めるだけにし,寝るときに撤収します。
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