“2022 Top 100 Global Innovators”,日本の会社が1/3を占める。
2022年2月23日,「クラリベイトplc (NYSE:CLVT)」(‘Clarivate’,旧‘THOMSON REUTERS’)が 第11回 “Clarivate Top 100 Global Innovators™ 2022”(2022年 世界的革新企業 トップ 100)を発表しています。
保有する特許データを基に知財・特許動向を分析し,世界で最も革新的な企業・機関を選出した世界のトップ 100社です。
本年度のトップ100の中で最も多くの組織が選出された電子機器・コンピューティング分野でアジアの優位性は際立っており,同分野でTop100入りを果たした28社のうち26社がアジアを拠点としています。また,技術開発が加速するモビリティ分野においては,電子機器・コンピューティング分野に次いで12社の自動車関連企業など多くのイノベーターが輩出されました。化学薬品・材料の分野も昨年の7社から10社へと選出企業が増加しています。
選出された 100社を 国毎にまとめたList を下に示します。
トップ100社の国別の数を下表に示します。日本と米国の数が群を抜いており,日本(35社)、次いで米国(18社)、台湾とドイツ(各9社)、フランス(8社)、中国と韓国(各5社)となっています。
選出は 次の4つの評価基準で行い,報告では それぞれを 次のように解説しています。
1.Volume(特許数)
ボリュームが最初の基準である。組織は,更なる分析に発展する,最新の5年間にわたって付与された特許によって保護された独自(unique)の発明を少なくとも100個持っていなくてはならない。
独自の発明とは,公開された出願 もしくは 保護が求められているアイデアについて特許を付与されたものの一例として定義される。DWPI(Derwent World Patents Index)では,これらを「基本的な」(“basic”)特許と呼ぶ。 DWPIにより,50の特許発行機関へアクセスができる。
同じ発明に関する,その後の提出は同等物として記録され,この分析に含まれなかった特許ファミリーに照合される。
組織がボリューム・ステージの関門を通過した後,次の3つの基準,すなわち「成功率」,「グローバル性」,および「影響力」で評価される。
2. Success (成功率)
成功尺度は、公開された出願公報(特許庁によって登録,公開されているが,まだ認められてない特許)に記載されている発明の,直近5年間に認められた特許で保護された発明の割合を含む。
すべての特許出願が審査プロセスを経て 認可されるわけではない。
3. Globalization (グローバル性)
グローバル性,主要な世界市場で組織を保護することによって、組織が発明にもたらす価値と関係している。
クラリベイト・アナリティクス 四特許索引当局(the Clarivate Analytics Quadrilateral Patent Index authorities):中国特許庁,欧州特許庁,日本国特許庁及び米国特許商標庁の 全てで保護された発明である前提で,組織にとって重大な価値を有するものとみなされる。
その期間の合計数に対する四特許索引当局で保護された発明の比率が作成される。
4. Influence (影響力)
最後の影響力は,他の組織によって引用された頻度による発明の下流への影響である。 ‘Derwent Patents Citations Index (DPCI)’ を使用して,組織の特許の引用は,自己引用を除き,直近5年間にわたってカウントされる。
*************************
これだけ 先進的企業が 世界的に多い日本ですが,何故か 中国や韓国に 押されている感覚があるのは?
| 固定リンク | 0
「ニュース」カテゴリの記事
- 世界がウクライナに提供する戦車など(2023.01.27)
- 銃による虐殺は 終わりのない米国の疫病である。(2023.01.26)
- 見出しに見る勘違い(その873)(2023.01.28)
- 1月24日,注意報 3件。(2023.01.25)
コメント