「ナイト&デイ」で トム・クルーズが着ているジャケットは,BARACUTA製だが “G9” ではない。
『ナイト&デイ』( Knight and Day,2010)を TVで観ました(何回目?)。
ウィチタ空港のファースト・シーンで トム・クルーズ(Thomas Cruise Mapother IV, 1962~ )演じる CIA所属のスパイ,ロイ・ミラーが着ているジャケットは?一見しただけでは “BARACUTA G9 Harrigton Jacket” ですが,注意してみると,各所に “G9” とはデザインが異なっています。これは?
これを “BARACUTA G10” と書いた 洋服屋のサイト(英国)がありました。
“G9” ならまだしも,“G10” は レイン・コートであり, “BARACUTA” を理解してない人物によるものと思われました。
この記事に対して “BARACUTA” が 次のコメントをしていました。
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This was an unique piece specially crafted for Tom Cruise that took inspiration form our original Harrington G9. There were a lot of craftsmanship and changes. Like for example: the brand logo embroidered on the chest (the G9 doesn’t have the logo on the chest, excluded brand partnership) + different cut of the sleeves + no umbrella on the back + no tartan inside. In any case it is not a G10 but a unique piece of G9 specially made for the film and Tom Cruise.
これは,オリジナルの “Harrigton G9” からインスピレーションを得て,トム・クルーズのために特別に作られたユニークな製品だった。多くの職人技と変更があった。 例えば:「胸にブランド・ロゴが刺繍されている(“G9” には胸にロゴがない,ブランド・パートナーシップを除く。)」+「袖のカットが異なる」+「背中にアンブレラがない」+「内側にタータンチェックがない」。いずれにせよ,これは “G10” ではなく,映画とトム・クルーズのために特別に作られた “G9” の,他には存在しない製品である。
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すなわち,“G9” と異なるのは次の4ヶ所です。(左が “G9”,右が 映画用。)
① 胸に “BARACUTA” のロゴ刺繍がない。→ ある。
② 「ラグラン・スリーブ」 → 「セット・イン・スリーブ」
③ 背中に “umbrella york” がある → ない,そもそも ‘York’ がない。 (“york”:布地の切り替え,“G9” は ここから 裏地との間に籠った熱気を抜き,かつ,雨が入らないデザインを採用。)
④ 『Fraser Tartan 』の裏地 → ほぼ無地の地味な裏地。
下は 映画に使用された製品です。脇ポケットのフラップ付け根には “BARACUTA” のタグが付いており,ジッパーのプルタブには “BARACUTA” の刻印があって “BARACUTA” 製であることは間違いありません。
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