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2023年1月18日 (水)

BARACUTA の 年表(2/2)

BARACUTA G9 Jacket” の “G9”,裏地に使われる ‘Fraser Tartan’,別名 “Harrington Jacket” 等の由来は 既に 各所で解説されていますが,“BARACUTA” のサイトに これらを含んだ ‘TIMELINE’ が紹介されていました。
長いので 2回に分けて 拙訳して紹介します。今回は その2回目。
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1972
1972

SUBCULTURES AND MUSIC / サブカルチャーと音楽
All about the 70’s, 80’s, 90’s and 00’s / 70年代,80年代,90年代,00年代のすべて

G9G4 の国際的な評判はアイビー・リーグから引き継がれ,さまざまな若者のサブカルチャーに取り上げられ始めまた。この数十年で,G9G4 は誰がどのように着用するかという点で革命を起こした。BaracutaG9 および G4 Jacketを着用し始めた最初のサブカルチャーはモッズ(the Mods)で,‘The Who’および‘Small Faces’によるアルバムのリリース後に有名(prominence)になった。モッズ文化(Mod culture)は,これらジャケットを新しいモダン・スタイルの象徴と見ていた。彼らは,「ゴー・トゥ・ピース(go to piece)」として,または彼らの代表的なサブカルチャー・ルックとしてそれらを着用することで知られていた。 スカ(Ska),スキンヘッズ(Skinheads),パンクス(Punks),ブリティッシュ・ロッカー(British Rockers)など,BaracutaG9 JacketG4 Jacketをお気に入りのワードローブの定番として採用したさまざまなサブカルチャーが爆発的に増加した直後,彼らは自由への願望(aspirations)を持って自身の地位を高めることに貢献した。

レゲエ(reggae)とルード ボーイ(the rude boy)スタイルを崇拝していた初期の「スキンヘッズ(Skinheads)は,BaracutaG9 を着用し始めた。剃毛した頭のスタイルを仕上げるために,彼らはブーツ,ブレース付きのシャツを着用し,G9 Harrington Jacketをトッピングした。

英国 パンク・シーンや‘The Clash’などのバンドのおかげで,BaracutaHarrington Jacket はその特徴的な(hallmark)地位をさらに確固たるものにし(cemented),ポップ・カルチャーの紋章(coat of arms)として人気を博した(sought-after)。各グループは視覚的に異なるスタイルとテイストを持っていた。しかし,G9 HarringtonG4 は,各グループに自己意識,アイデンティティーを与えた。これらのサブカルチャーは,ジャケットを単なるファッション・ピースとは見なしていなかった。
彼らは自分自身を表現するのを助け,そうする自信を与えたので,それらを身に着けていた。Baracuta は,性別や背景を問わず,あらゆる人々が利用できるワン・ストップ・ショップになった。

この数年間,サブカルチャー・シーンの多くのパーソナリティやバンドが BaracutaG9 および G4 Jacketを着用しているのが目撃された。象徴的なタイムズ・スクエア・コンサートでの「ザ・クラッシュ(The Clash)」,ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)との出会いのレイザーライト(Razorlight),サンデー・タイムズ・ウィークエンド・マガジンの表紙を飾ったフランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand),オアシス(Oasis)のノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)とリアム・ギャラガー(Liam Gallagher)など。90年代から 00年代にかけて,BaracutaG9 および G4 Jacketは,ブリットポップ(Britpop) ミュージック・シーンの定番アイテムであり続けた。

BaracutaG9 Harrington JacketG4 Jacketと共に,これまでにないほど適応した 2つのクラシックである。ファッションの進化によるものなのか,時間の経過によるものなのか。それらは,モッズからパンクまで,世代全体のトレンドを定義しながら,コアの外観を変えることなく,常にさまざまなスタイルやサブカルチャーに適応する準備ができていた。それらは,着用者の個性,経験,スタイルを通じて常に改革されている(reinvented)。

2007
2007

70 YEARS OF BARACUTA / BARACUTA70
Baracuta hits the big screen! / Baracuta 大画面に登場

Baracuta は創業 70 周年を迎え,アイコニックな Harrington Jacket と長年 Baracuta を着用してきた有名人とのつながりを祝うことにした。この盛大な(immense)祝典の結果,エルヴィス・プレスリー,スティーブ・マックイーン,フランク・シナトラ (Baracuta 3人のアイコン) に敬意を表してデザインされた,内側に印刷された個人的な引用を含んだ,3種の限定版 G9 Jacketが生まれた。各ジャケットは 70枚しか製造されておらず,コレクターズ・アイテムになっている。このアニバーサリー・プロジェクトは,限定版の Baracuta G9 Harrington Jacketsを手に入れたいと誰もが望んでいたため,世界中で取り上げられた。

Baracuta 70 周年記念の直後,ダニエル・クレイグは,大ヒット(Blockbuster)映画「慰めの報酬(Quantum of Solace)」で アイコニックな G9 Haringtonを着用しているのが認められた。Baracutaと映画との結びつきは非常に強かったため,その後,数年間,「ナイト&デイ(Knight and Day)」のトム・クルーズ,「キラー エリート(Killer Elite)」のジェイソン・ステイサム,「裏切りのサーカス(Tinker Tailor Soldier Spy)」のトム・ハーディ,「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い,国境を越える(The Hangover Part II)」のブラッドリー・クーパー,「ウェディング・バトル アウトな男たち(Why Him)」のブライアン・クランストン,「ゲティ家の身代金(All the Money in the World)」のマーク・ウォールバーグ,「スリープレス(Sleepless)」のジェイミー・フォックス,「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(Once Upon a Time in... Hollywood)」のレオナルド・ディカプリオ など,Baracutaを着用する俳優が殺到した。この人気の流入(influx)は,バラクータの永遠の存在を確立した。

2012
2012
BARACUTA CHANGES OWNERSHIP / BARACUTAの所有権変更
WP Lavori in Corso steps in / CorsoWP Lavori が介入

CorsoWP Lavori は,2012年に Baracuta を買収した。WP LavoriBaracuta と非常に似た価値観を持つイタリアの会社である。親会社として引き継いだ後,彼らはフィレンツェのピッティ・イマジネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)で正式な発表を行う機会を得た。パーティー・イベントは,ブランドの 75年間にさかのぼり,伝説的な(legendaryG9 Harrington Jacketと映画と音楽の世界との密接な関係について話す機会を得た。4人の非常に熟練した DJVJ が,過去 75年間の Baracuta の成功を紹介した(showcased)。 出席者には,DJNorman JayGilles PetersonEddie PillerDean Rudland,国内外の VIP ゲストが参加した。Baracuta SS13 コレクション ― 新しい所有者による最初のもの -もイベント中に発表された。

2016
2016
BARACUTA FINDS ITS HOME / BARACUTA
が故郷を見つける
Milan is graced with an iconic British brand / ミラノがアイコニックな英国ブランドで飾られる

Baracuta は,2016 年にミラノの,Via de Amicis 24番地に旗艦店をオープンした。長い検討の結果,ブランドはここがドアを開くのに最も戦略的な場所であると感じた。ミラノはイタリアの多文化の首都であり,さまざまな文化や背景を持つ人が集まりやすい場所である。Baracuta の多くの衣類と同様に,店舗全体に特徴的な Fraser Tartan が並んでいる。彼らは典型的な英国の建築からインスピレーションを得て,典型的なイタリアの店頭に代わって外観を変えることに決めた。Baracutaは,ジョージア様式の建築を採用することで典型的な(quintessential)英国の魅力を維持することを使命とした。

2017
2017
ICONIC SOUL NIGHT, MILAN / アイコニック・ソウル・ナイト,ミラノ
Baracuta dances the night away, celebrating the G9 / Baracuta G9 を祝って夜通し踊る

2017年10月,Baracuta は有名な G9 Jacket を祝うために Base Milano で 企画した最初のイベントである‘The Iconic Soul Night’を開催した。その場所はダンスホールに変わり,モッズなどの 60年代と 70年代の英国のサブカルチャーに触発された。ンス・コンテストには特別ゲスト審査員として,グッチの 2017 年プレ・フォール映画に出演した女優兼ダンサーのローレン・フィッツパトリック(Lauren Fitzpatrick)が参加し,ロンドン公演で共演したファレル・ウィリアムス(Pharell Williams)も参加した。Mod のテーマを維持するために,エディ・ピラー(Eddie Piller)は エンリコ・ラゼーリ(Enrico Lazzeri)と一緒にデッキに参加した。それは間違いなく記憶に残る夜だった。

2019
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COLLABORATIONS /
コラボレーション
Baracuta goes serious with its series of collabs / Baracuta は一連のコラボを真剣に取り組む

2019年は Baracutaにとって記憶に残る年であり,今日まで続く様々な印象的なブランド・コラボレーションの始まりだった。すべては,ロバート・キャパ,アンリ・カルティエ=ブレッソン,ジョージ・ロジャー,デビッド・シーモアによって 1947年に設立された,世界で最も重要な写真代理店の 1つであるマグナム・フォト(Magnum Photos)から始まった。チームは Baracuta G9 Harrington Jacket のストーリーを語り始めまた。このジャケットは,写真とビデオの連載による独占的なビジュアル・インスタレーションの主な魅力だった。その一部には,ジェームズ・ディーンがバラクータのジャケットを着用していたことでも知られていたタイムズ・スクエアでのショットが含まれていた。Baracuta はそれ以来,‘M1992’,‘Engineered Garments’,‘Sebago’,‘Vault by Vans’,‘Byborre’,‘Wacko Maria’,‘Palace’,‘Needles’,‘Jaguar’,‘Noah’,‘Slowboy’など,数多くのコラボレーションを行ってきた。1937 年以来,Baracuta は時代を超えて,さまざまな社会的背景やサブカルチャーを持つすべての年齢層に人気のブランドであり続けている。

2020
2020
BARACUTA
WORLD TOUR / BARACUTAワールド・ツアー
The G9 Harrington Jacket gets a customised makeover! / G9 Harrington Jacketカスタマイズされて大変身!

Baracuta は世界一周ツアーを行い,消費者が Baracuta ジャケットを店頭でカスタマイズする機会があったさまざまな国を訪れた。これらのジャケットは,ロンドンを拠点とするクリエイティブな画家 C.J. Pidlaoan によって大変身(makeover)した。ツアーは世界で最も重要な都市のいくつかに向かい,パリ,ロンドン,コペンハーゲン,東京,マドリード,ミラノのブティックを訪れた。これらの都市は,アクセシビリティと多文化人口 - さまざまな背景を持つ人々でいっぱいである - によって慎重に選択された。C.J. Pidlaoan は,バラクータの最も象徴的なジャケットの背中と胸にもペイントを施し,ツアー中の目的地のシンボルを表現した。たとえばロンドンでは,ユニオン・ジャックの旗の色のベスパが G9 Harrington Jacketに描かれていた。

2021
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THE NEXT CLASSIC GUIDE – JAGUAR X BARACUTA /
次のクラシック ガイド – JAGUAR X BARACUTA
An 8-month project spanning all of Europe / ヨーロッパ全土にまたがる8ヶ月のプロジェクト

Baracuta は,202110月に始まり、8ヶ月後の 20225月に終了する The Next Classic GuideJaguar とコラボした。The Next Classic Guideは,私たちが“a classicと呼ぶ明日を見つけることを目的として,2つのブランドによって作成された ファッションと車(Fashion-Motive)のコラボレーションである。BaracutaJaguar のパートナーシップは,Baracuta にインスパイアされた特注の E-PACE カーと,Jaguar のロゴをあしらったカスタマイズされた Baracuta G9 Harrington Jacket の製作を通じて最終決定された。

これらの限定版の製品は,コラボレーションの最前線だった。 バラクータ風のJaguar E-PACE は、ヨーロッパの 8つの都市を旅し,次のクラシックを見つけるのに役立つ非常に才能のあるクリエイターを見つけた。ヨーロッパのロード・トリップの最終目的地は,ミラノのサン・パオロ・コンヴェルソ教会で,The Next Classic Experience が開催された。G9 Jacketに新しい個性を与えるフリーパスを持っていた若くて才能のあるクリエイターによるクリエイティブなインスタレーションを特徴とする視覚的に没入感のある(immersive)のイベント。
カスタマイズされたJaguar E-PACE も教会に展示されていた。 間違いなく大成功だった。

(転載了)
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「“Harrington Jacket” と呼ばれるようになった「店」の話」,「2012年,イタリアの会社に営業権が移った後の状況」など 知らないことがありました。

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