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2023年1月21日 (土)

アレック・ボールドウィン 起訴,1年2カ月前の撮影現場での銃による過失致死事件で。

2021年1021日,西部劇「ラスト(Rust)」の撮影現場で,アレック・ボールドウィン氏による拳銃の誤射で,撮影監督のハリナ・ハッチンズさんが死亡し,監督のジョエル・ソウザさんが負傷する事件(事故)が発生しました。
この事件で アレック・ボールドウィン氏が起訴されると 今回,報じられました。

BBC News’ は Jan.19,2023付けで
Alec Baldwin to be charged with involuntary manslaughter over Rust shooting
「アレック・ボールドウィン,Rust 銃発射事件で非故意過失致死罪で起訴される」
と,報じました。

下記,拙訳・転載します。
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俳優のアレック・ボールドウィンは,映画のセットでプロップ・ガン(prop gun)を発砲して撮影監督のハリナ・ハッチンズ(Halyna Hutchins)を射殺したとして,過失致死罪で起訴される。
ボールドウィン氏は,202110月にニュー・メキシコ州サンテフェ近くの牧場で銃撃事件が発生したとき,西部劇映画「ラスト(Rust)」のシーンのリハーサルを行っていた。映画の武器担当(armourer)ハンナ・グティエレス・リード(Hannah Gutierrez Reed)も起訴される予定である。

双方の弁護士は,法廷で起訴事実を争うつもりであると述べた。

サンタ・フェの地方検事(Attorney)メアリー・カーマック・アルトウィズ(Mary Carmack-Altwies)は木曜日(119日)に起訴の意向を公表し,月末までに正式に提訴すると付け加えた。「俳優兼プロデューサーのアレック・ボールドウィンと武器担当のハンナ・グティエレス・リードは,それぞれ2件の過失致死罪で起訴される」と声明は述べた。「十分な証拠があると判断した。」

「私の監視下では,誰も法を逃れる(above the law)ことはできないし,誰もが正義に値する。」と彼女は言った。
有罪判決を受けた場合,2人は最大18ヶ月の懲役と 5,000ドルの罰金を科される可能性がある。 彼らは陪審員(jury)と判事によって裁かれるだろう,と検察官は述べた。

映画監督のジョエル・ソウザ(Joel Souza)も銃撃で負傷したが,検察官は,これに関連して起訴されることはないと述べた。

検察官によると,映画の助監督であるデビッド・ホールズ(David Halls)は,致命的な武器の不注意な使用(negligent use)の軽犯罪(misdemeanour)容疑で有罪となった。 彼は 6ヶ月間保護観察(serving probation)に服する予定である。

声明の中で,ハッチンスさんの夫であるマシューの弁護士は,起訴を支持すると述べた。「ニュー・メキシコ州では誰も法から逃れることはないということは,家族にとって慰めです。」と彼は言った。しかし,ボールドウィン氏の弁護士であるルーク・ニカス(Luke Nikas)は,この決定を「ひどい起訴」と呼んだ。「ボールドウィン氏には,銃や映画セットのどこかに実弾(live bullet)があると信じる理由はなかった」とニカス氏は語った。「彼は一緒に働いていた専門家に頼り,その銃には実弾がないことを保証されていた。私たちはこれらの告発に立ち向かい、勝つだろう。」

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一方、グティエレス・リードの弁護士は,発表は「非常に欠陥のある他じょじょk(flawed)調査と完全な事実の不正確な理解」の結果であると述べた。

トッド・ブリオンは,「ハンナは、この悲劇的な事故について非常に感情的で悲しんでいる。しかし,彼女は不本意な過失致死を犯さなかった。」と語った。

ハッチンズさんは,セットでボールドウィン氏によって発射された小道具銃(prop gun)で胸を撃たれた直後に病院で死亡した。この事件は過失の告発につながり,映画セットの安全プロトコルの改善を求める声につながった。この事件の最初の捜査では,「ある程度の怠慢(a degree of neglect)」があったことが判明し,ニュー・メキシコ州環境局は,安全プロトコルを実施しなかったとして,プロデューサーに 136,000 ドル以上の罰金を科した。

映画の制作会社,‘Rust Movie Productions’ は,映画セットの管理については責任を負わず,「武器のメンテナンスや装填などの特定の手順の管理についてはなおさら。」と主張した。発砲後,ボールドウィン氏は銃が不発(misfired)だったと語った。 彼は引き金を引いておらず,弾が装填されていることに気づいていなかったと付け加えた。「そのセットで何が起こったのかわからない。その弾丸がどのようにしてその銃に装填されたのかわからない。わからない。」と彼は語った。

ボールドウィン氏はまた,グティエレス・リード氏とホールズ氏を含む映画に関与した数人に対して訴訟を起こし,かれらが銃を慎重にチェックしなかったため,と主張している。

10月,64歳の俳優と映画の制作会社は,ハッチンズさんの家族との間で金額は非公開で和解に達した。これは、撮影スタッフの夫が業界基準の違反を主張する不法(wrongful)死亡訴訟を起こした後にあった。ハッチンズ氏は当時の声明で,「私たちは皆,ハリナの死はひどい事故だったと信じている。私は非難し返すこと(recriminations)や責任の帰属に関与することに興味はない。」と述べた。映画の制作は ハッチンズ氏が製作総責任者として参加して,今年再開される(resume)予定である。

(転載了)

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2021年1021日に発生したこの事件について 弊ブログ 「アレック・ボールドウィン銃誤射事件発生に関して-」(2021/10/25)で触れており,‘prop gun’ について説明しています。

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