数字を含んだ英語の表現(その1)
日本語にも数字を含んだ熟語,表現がありますが,知らなくても 見れば 大体の意味は分かります。
英語にも 日本語と同じ,例えば “kill two birds with one stone” などの言い方がありますが,知らなければ 意味不明の表現が多くあります。
それらの中から いくつか紹介します。
“$64,000 question”
最難関の[難易度最高の・最も難しい]質問[問題]
*1955~1958年に放映されたテレビ・クイズ番組名 ‘The $64,000 Question’ から。参加者が自分の得意分野を選んで質問に答える形式。正解のたびに賞金額が倍になっていき、勝ち進んで行って最高額の6万4千ドルで最後の難問を迎える。
“at sixes and sevens”
・〔物が〕散乱して、ゴチャゴチャになって
・〔意見などが〕不一致で
“at the eleventh hour”
ギリギリで[になって・のところで・の時間に(なって)],瀬戸際になって,土壇場で[になって],際どいところで。
“behind the eight-ball”
困った[困難な・不利な・まずい]状況で、窮地に陥って
*ビリヤードの8番の玉を台のポケットに落としてはいけないというルールから
“catch-22”
どうもがいても解決策が見つからないジレンマ[板挟み状態],逃れようのない[どうしようもない・にっちもさっちもいかない・八方塞がりの]ジレンマ[状況・状態],不条理な規則に縛られて身動きができない状態、矛盾した状況、金縛り状態、絶体絶命、お手上げ
*ジョーゼフ・ヘラー(Joseph Heller)の小説『Catch-22』(1961年)から。Catch-22 はアメリカ空軍パイロットに対する軍務規則の条項名。主人公は,「精神障害にかかっていることを理由に除隊を申し出ると,『自分で自分のことを精神障害と判断できるということは精神障害ではない』と判断されて除隊を認めてもらえない」というジレンマに悩む。
I'm in a catch-22 situation(position).
“deep-six”
他動 1.〈俗〉〔船から~を〕海に投げ捨てる
2.〈俗〉〔~を〕放り出す,〔~を〕処分する
“dressed to the nines”
《be ~》申し分なくスマートに着こなしている,着飾っている,盛装している,めかしこんでいる。
“eight-hundred-pound gorilla”
〈米俗〉〔特定の分野・市場などを独占・寡占・支配している〕巨大な存在,絶大な力,巨大[ガリバー]企業,大きな影響力を持つ人、有力者、支配者
“eighty-six” (86)
名 〈米俗〉売り切れ,完売,品切れ,お断り客,泥酔客形
形 〈米俗〉売り切れの,完売の
動 1.〈米俗〉バラす,殺す,消す,削除する,取り除く
・My hard disk is full, so I have to eighty-six some old files to make room for this new software.
2.〈米俗〉〔ウエーターやバーテンダーが嫌な客に〕サービスしない,売り切れだと言う。
“four-bagger”
名〈米俗〉《野球》ホームラン
“four corners of the earth”
《the ~》《聖書》世界の果て,地の果て,大地の四隅
“high-five”
〈俗〉〔~に〕ハイタッチをする
“hundred(thousand, million)and one”
非常に多く[多数・たくさん]の
“Joe Six-Pack”
普通のアメリカ人男性
*1パック6本入りのビールが好きなところから。
“nine lives”
have nine lives/なかなか死なない
cat with nine lives/〔事故に遭ってもかすり傷一つ負わないなどの〕強運の人
“nine-day wonder”
〔一時的に大騒ぎされるが〕すぐに忘れ去られる出来事
*** (その2)に続く。
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