フーバーFBI長官の棺を運んだ8人の兵士のうち2人がヘルニアになったらしい。
3月6日,NHK総合で 「映像の世紀/大統領が恐れたFBI長官 フーバー」を観ました。
1935年から1972年までの37年間,Franklin D. Roosevelt,Harry S. Truman,Dwight D. Eisenhower,John F. Kennedy,Lyndon B. Johnson,Richard Nixon の歴代大統領の時代に FBI長官を務めた ‘John Edgar Hoover (January 1, 1895 – May 2, 1972)’ の話でした。
彼のやったこと- 各大統領の秘密を握ってファイリング,無言の脅し(?)など-は,今まで 読んだり,聞いたりしていて 目新しい内容ではありませんでしたが,一つだけ 新鮮な内容がありました。
「一介の公務員の葬儀を ニクソン大統領が国葬(1972.5.4)にし,共産主義者の攻撃に備えて 450kgの鉛で作った棺を運んだ屈強の兵士 8人の内,2人がヘルニアになった」- とナレーションがありました。
確かに 映像では 8人の軍人がよろけながら棺を運ぶ様子が見えました。
この 「鉛の棺の理由および重さ」と「ヘルニアになった二人」に関し,確認しようと米国のサイトを検索してみました。
検索結果から,いくつかを紹介します(出典省略):
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① Hoover was buried in a lead-lined Belmont Masterpiece Casket that weighed more than half a ton. It has been said that this lead-lined casket was selected to shield Hoover’s body from potential grave robbers, vandals, or, in one extreme theory, radiation damage during a nuclear war.
フーバーは、重さ 0.5ton以上の鉛で裏打ちされた「ベルモント・マスターピース棺」に埋葬された。この鉛で裏打ちされた棺は,潜在的な墓荒らし,破壊者,または,極端な理屈では,核戦争中の放射線被害からフーバーの遺体を保護するために選ばれたと言われている。
② J. Edgar Hoover was consigned to half-ton lead coffin (to repel grave robbers)--2 military pallbearers collapsed.
フーバーは 0.5tonの鉛の棺に預けられた (墓荒らしを撃退するため) - 2 人の軍の棺担ぎ人がへたり込んだ。
③ Gentry tells us that of the eight young men who carried Hoover’s 1,000-pound casket into the capitol rotunda, two suffered hernias. It was symbolic of what the weight of this bad cop had done to the nation’s conscience.(Los Angels Times/ The Lunatic in Our Asylum : J. EDGAR HOOVER: The Man and the Secrets, By Curt Gentry)
ジェントリーは,フーバーの 1,000ポンドの棺を国会議事堂のロタンダに運んだ8人の若者のうち,2 人がヘルニアを患ったと語っている。それは,この悪徳コップの重みが国の良心にもたらしたものを象徴していた。
④ To protect his body in the event of nuclear war.
A more simply reason might be that, perhaps, he was buried in a Belmont casket. The (former) Belmont Casket Company of Columbus, Ohio was famous for its lead coated steel caskets. The lead coating had an anti-corrosion effect, giving the carbon steel properties similar to that of stainless steel. President Lyndon B. Johnson, e.g., was buried in a Belmont lead coated steel casket. Pictures of Hoover's funeral seem to indicate that he might have been buried in one of the double lid Belmont "Masterpiece" caskets, the top of the line model of the company. A solid bronze type of the "Masterpiece" casket (with more ornamental caskets handles than those of J. Edgar's casket) was used for the burial of Marilyn Monroe.
核戦争に対しても彼の遺体を守るため-
より単純な理由は,おそらく,彼が「ベルモント」の棺に埋葬されたから,かもしれない。オハイオ州コロンバスの (以前の) ‘Belmont Casket Company’ は,鉛でコーティングされた鋼製の棺で有名だった。 鉛コーティングには防食効果があり,ステンレス鋼と同様の特性を炭素鋼に与えた。たとえば,ジョンソン大統領は,ベルモントの鉛でコーティングされた鋼の棺に埋葬された。フーバーの葬儀の写真は,同社の最上位モデルである二重蓋のベルモント「マスターピース」棺の 1つに埋葬された可能性があることを示しているようだ。マリリン・モンローの埋葬には,ソリッド・ブロンズ・タイプの「マスターピース」棺 (フーバーの棺よりも装飾用の棺の取っ手が多い) が使用された。
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鉛の理由は ④の防食効果に信憑性を感じます。重さは 500kgでいいでしょう。
二人がヘルニアになったというのも信じられます。
500kg/8=62.5kg/人,遺体と副葬品を加えて 600kg/8=75kg/人-
あの体勢で この重さは ヘルニアになるのも納得できます。
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