決勝戦前の大谷選手の「声出し」が米国で評判に-
ワールド・ベースボール・クラシックは,日本が前回王者・米国を3-2で下し,2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝で終えました。
決勝戦前,ロッカー・ルームで 今大会で初めての「声出し(pregame speech)」を務めた大谷翔平投手(エンゼルス)の言葉,「憧れるのをやめましょう」の内容を ロサンゼルス・タイムスが英訳して紹介し,各メディアも取り上げて評判になり,米国ファンから「この男は野球の神様だ」,「史上最も礼儀正しい鼓舞スピーチ」といった感服の声が寄せられているようです。
例えば ‘FOX SPORTS’ は March 22, 2023付けで 次のように伝えています。
拙訳・転載します。
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“Shohei Ohtani delivers epic pregame speech before Japan beats US: 'Let's stop admiring them'”
「大谷翔平は,日本が米国を倒す前に素晴らしい試合前のスピーチをおこなった:『彼らに憧れるのをやめましょう』」
大谷はWBC決勝戦で 日本を3-2 の勝利で締めくくった。
大谷翔平は火曜日の夜,彼のキャリアの中で最大の試合に出場し,ワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦で米国を破った。
メジャー・リーグ・ベースボールのファンは,スーパースター投手/指名打者があまりに多くの感情(too much emotion)を発するのを見ることに慣れていないが,大谷の日本のチームメイトへの試合前のスピーチは口コミで広まった。彼は チームメイトが米国のトップ・アスリートとの対戦の時に 彼らに憧れを持たせないように気を配った。
「彼らを憧れるのをやめましょう。」と大谷が言ったとロサンゼルス・タイムズは報じた。「…… 憧れては,彼らを超えられない(can’t surpass)。彼らを超えて,頂点に立つために,ここに来た。1日だけ,憧れを捨てて,勝つことだけを考えましょう。」
大谷はこの試合でピッチングのチャンスを得た - 試合に至るまでの数時間で推測されたとおり。彼は 9回にボールを手にし,クラシックを制するセーブの機会を得た – 彼はすでに四球と3打数1安打だった – そして彼は NL 打撃王のジェフ・マクニール(Jeff McNeil),2018 AL MVP のムーキー・ベッツ(Mookie Betts),そして彼のロサンゼルス・エンゼルスのチーム・メイトで,3度の AL MVP のマイク・トラウト(Mike Trout)と対戦することになった。
大谷にとって 日本での2016年以来のリリーフ出場であり,彼はそのイニングをマクニールを歩かせ,1塁に先頭打者を出し,熱くは始まらなかった。ボビー・ウィット Jr. が代走に送られたが,ベッツが 4-6-3 の併殺の内野ゴロに終わったので,それは意味のないものになった(moot)。
トラウトとの対戦は,野球界全体が終日待ち望んでいたもので,大谷は明らかにそれを求めていた - 彼は時速102マイルに達する速球に調節した(dialed)。
最終的に,大谷は戦いに勝利し(won the battle),フルカウント後のスライダーでトラウトを空振りさせ(whiff),日本にワールド・ベースボール・クラシックのトロフィーをもたらした。
トレア・ターナー(Trea Turner)のソロ・ホームランで米国が1-0で先制したが,チームは試合の後半で遅れをとることになった。
日本は初開催のクラシックと 2009年の 2 回目のクラシックで優勝していた。ドミニカ共和国は 2013年に優勝し,米国は 2017年に優勝した。
(転載了)
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正確なスピーチは次のとおりでした。
「1個だけ。憧れるのをやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり,センターにマイク・トラウト,外野にムーキー・ベッツがいたりとか,野球をやっていれば誰もが聞いたことがある選手がいると思う。今日1日だけは,憧れてしまったら超えられない。僕らは今日超えるために,トップになるために来た。今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて,勝つことだけを考えていきましょう。さあ行こう!」
又,日本チームのベンチの清潔さも評判になっています。
向日葵の種も食べません。
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