‘TIME’ 「2023年 世界で最も影響力のある100人」を発表。
4月13日 ‘TIME’ 誌が 例年通り「世界で最も影響力のある100人」(TIME 100:Most Influential People of 2023)を発表しました。6つのカテゴリー:Artists,Icons,Pioneer,Leaders,Titans,Innovators 毎に選出されています。
2023年は 日本人は2人,‘Leaders’ 部門で 岸田首相,‘Innovators’ で 宮崎英高氏(ゲームクリエイター,フロム・ソフトウェア代表取締役社長)が選出されています。
100人の中から 3人を紹介します。
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【Artists】
Colin Farrell / コリン・ファレル
by NICOLE KIDMAN
コリン・ファレルと私が2017年の映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(The Beguiled)』と『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(The Killing of a Sacred Deer)』で共演したとき,輝く鎧を着た騎士と犯罪のパートナーの両方を見つけたような気がした。
彼は私に対して非常に感情的にオープンで,そして私は彼をとても大事に思っている。私は彼の粘り強さ(tenacity),回復力(resilience),そして素晴らしいユーモアのセンスを尊敬している。 彼はアイルランド的な感性を持っている。
コリンは俳優の中の俳優だ。彼はトーンやジャンルを恐れず,とても存在感がある。慢心(ego)は彼のパフォーマンスに見られない。彼の約30年にわたる長いキャリアを見れば,それがよくわかる。
コリンは常に仕事をすることを重視しており,スターダムや実績を築くことは重視していない。その結果,彼はトップに上り詰め,今年,『イニシェリン島の精霊(The Banshees of Inisherin)』での素晴らしい演技が評価され,初のオスカー賞にノミネートされた。
これまで立ち直り,献身的で純粋だった人が,ついにその行動で称賛されるのを見るのはうれしいことだ。彼は又,年々若く見えるようだ。
キッドマンはプロデューサーかつ,オスカー賞,エミー賞の受賞俳優である。
【Icons】
King Charles / チャールズ王
by EDWARD ENNINFUL(エドワード・エンニフル)
西ロンドンの公営住宅団地(council estate)で育った私にとって,王室の世界はあまり気にしてないものだった。ラドブローク・グローブ(Ladbroke Grove)の若い黒人少年たちとどんな関係があるのだろうか? 私が思っていた以上に,それは判明した。当時のウェールズ皇太子が設立した慈善団体である「プリンス・トラスト(Prince’s Trust)」の静かで気の利いた(fastidious)活動が我々の友人や家族を安定した雇用に導き始めたとき,その支援(outreach)プログラムは我々の多くを元気づけ(inspired),自信を植え付けた。そのとき私は,今の我々の王がこれらすべてにどれだけ関係しているかを知らなかった。
彼は何もする必要はなかった。これらが関心を集めることがなかった時代に,彼は自分の特権を利用して我々の苦労の現実から自分を守ることもできただろう。しかし,彼は常にオープンな心と聞く耳(listening ear)をもって我々に会った。
過去 10年にわたり,私はチャールズ3世王をより深く知る機会に恵まれた -そして 2021年,私はプリンス・トラストのグローバル・アンバサダーになった。
人として国王は,人々が期待するような人物であるとは限らない。彼は魅力的で面白く(funny),社会的に信頼され,常に他人を安心させようとする優しさを持っている。彼の環境に対する愛は十分に記録されていますが,臣下に対する彼の愛はさらに輝いている。君主制(the monarchy)は完璧ではないが,チャールズには伝統と時代とともに進化するために何が必要かを理解している国王がいる。それは微妙なバランスであり,稀有な能力である。彼が情熱を持って全く新しい時代に乗り出すのを見るのが楽しみである。
Enninful, OBE, is the British Vogue editor in chief and Vogue European editorial director
エニンフル氏(大英帝国勲章授賞)は,イギリス版『ヴォーグ』編集長兼『ヴォーグ・ヨーロッパ』編集ディレクター
【Innovators】
Hidetaka Miyazaki / 宮崎 英高
by NEIL DRUCKMANN
宮崎英高のゲームを初めてプレイしたとき,私は惨めだった。最初の敵で何度も死に続けた。しかし,細部に注意を払いながらアプローチの速度を落としたとき,突然ピンと来た。なんとか敵を倒し,さらにゲームを進めることができた。進歩するにつれて,ある種の焦りを感じた。そして,ゲームを進めるにつれて,より慎重になり,この世界をどのように探索するかに注意するようになった。そしてその見返りとして,その世界は私に緊張感,美しさ,そして驚きを与えてくれた。
だからこそ,彼の大ヒット作である 2022年の「エルデン・リング(Elden Ring)」は,ビデオ・ゲームと,テレビのような受動的なメディアでは決して再現できない,プレイヤーに影響を与える独特の感情の素晴らしい大使となっている。宮崎のゲームはプレイヤーに達成感と賢さを感じさるが,それはすべて彼と彼のチームの妥協のないアプローチのおかげである。彼はメカニズムや伝承(lore)について過剰に説明することを拒否し,むしろプレイヤーが自分でそれを理解することに信頼を置いている。
Druckmann, a video-game developer, co-created The Last of Us game and television series
ビデオ・ゲーム開発者の Druckmann は,‘The Last of Us’ ゲームとテレビ・シリーズを共同制作した
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