大谷翔平,22号本塁打の段階で勝負あり(?)
‘SI(Sports Illustrated)’ が 23,24号本塁打を打つ前のJUN 16, 2023付けで
“Shohei Ohtani Has Already Put an End to the AL MVP Race”
「大谷翔平はア・リーグMVPレースにすでに終止符を打った」
と題する記事を掲載していました。
下記,拙訳・転載します。
*************************
エンゼルスのスター選手の大活躍の(prolific)シーズンスタートにより,スポーツ史上最も印象的な二刀流選手の一人としての地位が確固たるものとなった(solidifies)。
シーズンの半分も経たないうちに,ア・リーグMVPレースは終わったようだ。そしてそれは 際どくさえない。 大谷翔平は,キャリア最高のエンゼルス・チームでキャリア最高の野球をしている。
昨年,アーロン・ジャッジが62本塁打を打っていなければ,大谷は3年連続のMVP獲得を視野に入れていただろう。
大谷の素晴らしさをすぐに理解したいときは,次のことを考えてみるとよい:本塁打数でメジャー・リーグ トップ(22本,ピート・アロンソと並ぶ)を誇るこの男は,最も打つのが難しい投手でもある(9イニングあたり5.6被安打)。
大谷以前の時代を思い返すと,野球界で最高のホーム・ラン・バッターが,最も打つのが難しい投手であるという考えは,驚くべきこと(mind-blowing)だろう。そうあるべきだ。大谷はエリートの二刀流を始めて3シーズン目なので,その驚きが薄れるはずはない。それを強めるはずだ。もっと優れた打者ももっと優れた投手もいたが,彼はこれほど長い間,その両方をうまくやってきたのだから,大谷はこれまでで最も素晴らしい(amazing)選手だ。
大谷は打者としての成績だけを考えても MVPを獲得する可能性がある。彼は歴史的なスタートを切っている。 彼はチーム71試合で打率 .300,22本塁打,10盗塁,3度の三塁打を記録した2人目の打者だ。
ここで,この打者は,パワーとスピードの優れた組み合わせを持ち,これまでの最も打たれ難い投手 9 人の 1人であると考えてください。
最初の5年間,大谷は勝利したエンゼルス・チームでプレーしたことはなく,1位以外で10試合未満で終わったこともなかった。
エンゼルスは今週 ‘Globe Life Field’ に乗り込み,大谷がMLBで観戦した最大のシリーズの1つで1位のレンジャーズと対戦した。彼が4試合でやったことは,打率 .583,20打席中14回出塁,4本塁打,長打率(slug)1.667,そして野球のトップ攻撃チーム相手にクォリティ・スタート(6イニング,自責点2)で マウンドで勝利したことだった。(*quality start:大リーグで,先発投手が6イニング以上を自責点3以内に抑えるという責務をクリアできた試合のこと。)
来月29歳になる大谷は,前例のない二刀流の任務で消耗するどころか,これまで以上に良くなっている。 大谷選手はどれくらい熱い? これが熱い:
・過去10試合で,大谷は36打数17安打で 打率 .472/出塁率 .575/長打率 1.139を記録している。 この成績には7本塁打,13打点(BBIs),3盗塁が含まれている。
・過去10本のフライのうち7本がホーム・ランだった。
・彼はすべてを打っている。 彼の過去7本塁打は5種類の球種(スライダー2本,カッター2本,シンカー1本,チェンジ1本,フォーシーマー1本)を打っている。この7本塁打のうち4本は440フィート以上飛んだ。
・大谷は 出塁率(OBP:On Base Percentage)( .382)、打率( .301),長打率( .620),三振率(21.4%),OPS+(170)でキャリアベストを記録している。
MLBの投手陣を圧倒しながらも,オオタニは6日ごとに投げ続け,エースのように投げている。
ベーブ・ルースとの二者比較はずっと前に崩れ去った。ルースはわずか195試合で二刀流選手としてレギュラーの仕事を続けたが,1919年のシーズン途中で仕事が多すぎると認め,フル・タイムの打者になった。大谷は過去3シーズン,395試合でその成績を維持し続けている。
フル・タイム二刀流でのシーズン中の彼らの量は,大谷に大きく有利である:
キャリアの現時点で,大谷には無冠の成績がある。1つを作成するには,最初の投票で殿堂入り選手 2人を統合して,1人の大谷と等しくする必要がある:
皆さん,これを当然のことだと思わないでほしい。大谷はピークのマイク・トラウト(Mike Trout)とジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)を組み合わせたようなシーズンを過ごしており,フランク・ロビンソン(Frank Robinson)とホワイティ・フォード(Whitey Ford)を合体させた(mash-up)ようなキャリアを送っている。(*mash-up:性質・機能の異なる二つのもの:技術・情報・コンテンツなど-を組み合わせて新しく作られるもの)
No one has been more amazing than Ohtani.
大谷ほど素晴らしい選手はいない。
(転載了)
*******************
| 固定リンク | 0
「ニュース」カテゴリの記事
- 「日本 被団協」へのノーベル平和賞授与,告知のプレス・リリース(2024.10.13)
- 日本「被団協」ノーベル平和賞受賞,例えば BBCの速報では-(2024.10.12)
コメント