法で同性婚が許された国での同性婚の割合
‘Pew Research Center’,JUNE 13, 2023付け
“In places where same-sex marriages are legal, how many married same-sex couples are there?”
「同性婚が合法な国には,結婚している同性カップルは何組いるのか?」
の見出しの調査結果がありました。
下記,拙訳・転載します。
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ピュー研究所の新たな分析によると,同性婚は現在,世界中の30以上の国と地域で合法となっている。詳細な統計が入手可能なこれらのうち 24 ヶ所では,近年の同性婚は全結婚の 1%未満 から 3.4% にとどまっている。
2005年から同性婚が合法となったスペインでは,2021年に登録された14万8588件の結婚のうち 3.4%が同性婚で,データが入手可能な国や地域の中で最も高い割合となった。(管轄区域に応じて,利用可能な最新の年は 2020,2021,または 2022年。)
同性婚率が最も低かったのは,憲法裁判所の2019年の判決で同性婚を合法化したエクアドルである。2021年に国内で登録された結婚5万6921件のうち,同性カップル間の婚姻はわずか250件(0.4%)にとどまった。
英国は,データが入手可能な国の中で同性婚の割合が 2番目に高く,3.3% だった。ただし,英国では,データは国全体ではなく,イングランドとウェールズ,スコットランドと北アイルランドの 3つの地方管轄区域について報告されている。
2020年には,3つの地域全てについて最新の年の数字が入手可能であり,同性婚はイングランドとウェールズで全結婚の 3.3%,スコットランドで 3.5%,北アイルランドで 4.2%を占めており,英国全体では 3.3% である。その後,スコットランドと北アイルランドは2021年の結婚データを発表し,同年の同性婚率はそれぞれ 3.4%と 5.0%だったが,イングランドとウェールズの国家統計局はまだ公表していない。
同性婚に関するデータを保有している管轄区域のうち20ヶ国では,女性間の結婚と男性間の結婚を区別していた。このうち 16ヶ国では,同性婚の大部分が 2人の女性の間で行われていた。
最も大きな格差があったのは台湾で,2022年に記録された2,493件の同性婚のうち1,794件(72.0%)が女性2人によるものだった。
男性間の結婚の割合が最も高かったのはコスタリカで,2022年に記録された677件の同性婚のうち370件(54.7%)を占めた。
米国では直接比較可能な数字は入手できない。なぜなら,結婚登録は国全体ではなく州および地方レベルで管理されており,すべての管轄区域(jurisdictions)で同性婚と異性婚の数を別々に管理しているわけではないからである。しかし,国勢調査局(the Census Bureau)は,2021年の時点で,国内の夫婦世帯6,130万世帯のうち71万1,129世帯(1.2%)が同性婚夫婦と推計している。
他の多くの国と同様,米国でも女性2人の世帯の方が男性2人の世帯より多く,同性夫婦世帯全体の 52.6%を占めている。
全体として,ギャラップは,2022年の時点で米国成人の 7.2% が「レズビアン,ゲイ,バイセクシュアル,トランスジェンダー,または同性愛ではない もしくは 異性愛者以外のもの」を自認していると推定している。
(転載了)
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