韓国にも理屈がわかる人がいる- 福島第一原発の処理水海洋放出に関して
今夏 放出が予定されている東京電力福島第一原発での「処理水」に関連して 韓国で何故か塩不足まで発生するという「汚染水が心配」という流言飛語が蔓延しているようです。
朝鮮日報・日本語版 6月20日付けに
「『日本の汚染水が心配』という韓国KBSラジオ番組司会者に笑みを浮かべながら一つ一つ反論した専門家」の見出し記事がありました。
下記,転載します。
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・「日本の汚染水が心配」との発言に笑み,チュ・ジヌ氏の指摘に専門家が細かく反論
・慶煕大学のチョン・ボムジン教授「扇動にだまされている」
・汚染水の危険性を訴えようとするチュ・ジヌ氏に科学的根拠で反論
・チュ・ジヌ氏の最後の質問「正確な専攻は何ですか?」「原子力安全工学です」
ジャーナリストのチュ・ジヌ氏がラジオ番組で放射能の専門家に「福島汚染水の放流が心配」と述べたところ,これに細かく反論されたことが最近ネットで話題になっている。チュ氏はかつてインターネット・ラジオ放送「ナヌン・コムスダ(私はこざかしいやつだ)」の司会を務めたことでも知られている。
番組でチュ氏は「汚染水は危険」という趣旨の話を聞くためさまざまな角度から質問したようだが,専門家は余裕のある笑みと共に科学的根拠で反論し,最後に「扇動にだまされている」と指摘した。このインタビューは今月初めに最初に放送された際には特に注目を集めなかったが,最近汚染水が再び話題になっていることもあり16日になって突然知られるようになった。
今月6日にKBSラジオで放送された「チュ・ジヌ・ライブ」に慶煕大学原子力工学科のチョン・ボムジン教授が出演し「福島汚染水放流の安全性」について説明した。
番組でチュ氏は「日本は福島汚染水を放流するようだが問題ないのか。心配だ」と話を切り出した。これにチョン教授は「心配しなくてもよい」と笑いながら答えた。
チョン教授の言葉にチュ氏は「本当ですか」と声を上げ信じられない様子だった。チョン教授が説明を始めると,チョン教授をみつめていたチュ氏はしばしカメラに目配せした。
チョン教授は「2011年に福島原発事故が発生した。当時は全く処理施設がなく,生成された汚染水は数カ月にわたり1日300トンずつそのまま海に流されていたが,その当時から韓国に影響はなかった」「今福島で保管されている汚染水の放射線量は当時排出された量の0.1%未満だ。それも30年掛けて少しずつ汚染水を放流する」と説明した。
チョン教授が説明する間にチュ氏は眉間にしわを寄せ,「理解できない」という表情を見せたが,しばらくすると「ちょっと待ってください」「福島原発事故当時,汚染水が流れては駄目だったのでは? それは危険な水ですよね」と指摘した。
チョン教授は「その当時はどうしようもなかった」と答えたが,チュ氏は「それが流れ出せば困るのでは。その時も大丈夫だったから今も大丈夫と言うのは(おかしい)」と問いただした。
チョン教授は「私に今 大丈夫かと質問されたのでそう答えました」「今『それが流れ出しても大丈夫か』と問題を変えた。『放流しても大丈夫ですか』と尋ねられたので『心配しないでください』と言った」と説明した。
またチュ氏が「原発事故当時,日本は被害状況に関する正確なデータを公表しなかった」と指摘すると,チョン教授は「扇動にだまされている」とした上で「真実かどうかを問題視してはならない。科学の問題は今の排出濃度がどれくらいか,基準値以上か以下か,その排出基準値は韓国と同じか,国際的に容認できるレベルかだ」と反論した。
チュ氏は一部の研究者が「処理された汚染水を飲んでもよい」と発言したことも話題にした。これについてチョン教授は「科学者が飲んでもよいと言った言葉の意味は,飲用水の基準以下という意味だ。飲用水の基準を超えれば飲めないという意味で,飲用水の基準以下であれば飲める水ということだ」「これについて『腹いっぱい飲め,ビールを造って飲め,東京都民に供給しろ』などと言うのは単なる嫌がらせだ」と指摘した。
チュ氏は「漁業関係者の懸念」に対するチョン教授の考えを問うたが,チョン教授は同じように「全く心配する必要はない」と答えた。
チョン教授は「福島で放流される予定の量はその地域から2-3キロ離れれば韓国の川の水と同じレベルに下がるので,韓国に放射線の影響が出るなど想像もできない」「また福島に保管されているトリチウムの総量は3グラムにもならない。韓国の東海に雨水で落下するトリチウムの量は5グラムだ。福島で3グラムを一度に全て排出したとしても,韓国で雨を通じて落ちてくる量のごく一部のレベルだ。その量が韓国の海洋生物に放射線の影響を及ぼすなどあり得ない」と説明した。
チョン教授はさらに「韓国でも正常運転中に出てくる液体廃棄物は,福島と全く同じフィルターを通じて排出基準以下に希釈され,海に放流されている」と述べた。
これに対してチュ氏が「日本は事故を起こした汚染水ではないか」と重ねて懸念を示したが,チョン教授は「韓国の原発から排出される汚染水のトリチウムも毎年1グラムほどだ。事故であれ通常運転の過程であれ排出される濃度が重要だ」と述べた。
チョン教授は「科学的に容認できない線がある。排出基準を超過した状態であれば排出してはならない」と強調した。ただしチョン教授は「これについても個人の認識の差がある。狂牛病問題のときも政府は大丈夫と説明したが,それでも食べない人はいたし,安いしおいしいので食べるという人もいた。(汚染水問題は)個人の取捨選択の問題に過ぎず,国家的なガイドラインの問題ではない」と説明した。
最後にチュ氏が「漁業関係者の心配は杞憂なのか」と質問すると,チョン教授は「そうだ。漁業関係者の中には放射線への心配もあるが,売れないことを心配する方が多い。『放射線は危険だ』という人の扇動が原因で漁業関係者に被害が出ている」「非科学的な扇動はやめるべきだ」と訴えた。チュ氏が「日本の科学者の中にも『汚染水は危険』という見解を示す人もいる」と指摘すると,チョン教授は「量について語らないで,トリチウムやプルトニウムそのものがいかに危険かという話ばかりする科学者もいるが,そんな話はすべきでない」と付け加えた。
番組の最後にチュ氏は「汚染水放流についてはさまざまな主張があり,さまざまな学界の主張をいろいろな角度から聞いている」「チョン教授は『汚染水はそんなに心配する必要はない』と話をした」とまとめた。その際にチョン教授に正確な専攻分野を確認した。これに対してチョン教授は「熱伝達。原子力安全工学が私の専攻。」と答えた。
この番組を聴いた視聴者からは「いくらやっても意図した通りにならないので,教授の専攻が原子力分野でないことを願って最後の質問をしたようだ」などのコメントもあった。
(転載了)
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韓国人にも 当然 理屈がわかる人がいます。
しかし,わからない人々と,彼らを扇動する人々の存在は否定できません。
一応,ジャーナリストの肩書を持つ,このラジオ番組司会者は分からない人,兼扇動者ということになるのでしょうか。
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