米国人が考える,自国の大きな問題は何か,党派による差は?
‘Pew Research Center’,June 21,2023付け
“Inflation, Health Costs, Partisan Cooperation Among the Nation’s Top Problems”
「『インフレ』,『医療費』,『党派間の協力』が米国の最大の問題」
と題する調査結果を読みました。
下記,拙訳・転載します。
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Democrats hold edge on many issues, but more Americans agree with Republicans on economy, crime, immigration
民主党は多くの問題で優位を保っているが,経済,犯罪,移民に関しては共和党に同意する米国人の方が多い
この国が直面している最大の問題として国民が挙げているのは,「インフレ」,「医療費用の手頃な価格(health care affordability)」,「麻薬中毒(drug addiction)」,「銃暴力」などである。
しかし,「共和党と民主党が協力する能力(ability of Republicans and Democrats)」は,他の懸念事項と同じくらい問題リストの上位に位置している。そして,この問題は,含まれている 16の問題の中で,党派間の対立がない数少ない問題の 1つである。
ピュー研究所の調査は,6月5日から11日まで同センターの全米を代表する ‘American Trends Panel’ のメンバー 5,115人を対象に実施され,国のほとんどの問題について認識に大きな違いがあることが判明した。
共和党員と共和党支持者にとって「インフレ」が引き続き最大の懸念事項であり,77%が「インフレ」は非常に大きな問題だと回答した。「道徳的価値観の現状(state of moral values)」,「不法移民(illegal immigration)」,「財政赤字(budget deficit)」も共和党員の少なくとも3分の2が最大の問題とみている。
民主党員および民主党支持者にとって,「銃暴力」が最大の懸念事項であり,約10人中8人(81%)が非常に大きな問題であると回答している。 「医療費用の手頃な価格」は 2番目にランクされている (73% がそう答えている)。
民主党員は,「気候変動(climate change)」がこの国で非常に大きな問題であると言う可能性が共和党員の 4倍以上である (64% 対 14%)。民主党はまた,「銃暴力」と「人種差別(racism)」が非常に大きな問題であると言う可能性が非常に高い。
対照的に,共和党員は「不法移民」が非常に大きな問題であると答える可能性が民主党員の2倍以上である(70% 対 25%)。彼らはまた。「道徳的価値観の状態」と「財政赤字」が非常に大きな問題であると言う可能性が民主党よりも約30パーセンテージ・ポイント高い。
新しい調査から得られたその他の結果には次のようなものがある:
ほとんどの米国人は「財政赤字」がさらに拡大すると予想している。「財政赤字」を非常に大きな国家問題と評価する米国人の割合は,昨年の51%から56%へと若干上昇している。今後数年間で「財政赤字」が減少すると予想している米国人は比較的少数である:70%が約5年以内に「財政赤字」は現在よりも拡大すると回答している。 18% は現在とほぼ同じ規模になると予想しており,さらに小さくなると回答したのはわずか 11% だった。
「気候変動」や「医療政策」に関しては民主党がかなりの優位性を持っている: 共和党は経済,犯罪,移民の分野でリードしている。国民は,「中絶政策(abortion policy)」,「医療政策」,「気候変動政策」など多くの問題について民主党に同意すると答える可能性が高い。
しかし,共和党は経済政策に関して12ポイントの優位性を持っている:42%が共和党に同意し,30%が民主党に同意していると答えている。共和党は「犯罪」と「移民」に関して同様の手がかりを握っている。
バイデン氏の仕事の承認はほとんど変わらなかった。 現在,米国人の35%がジョー・バイデン大統領の仕事ぶりを評価しており,62%が不支持である。バイデン氏の業務承認状態は過去1年間ほとんど変わっていない。
この調査ではまた,ケビン・マッカーシー(Kevin McCarthy)下院議長(34%が支持)とチャック・シューマー(Chuck Schumer)上院多数党院内総務(32%)の業務評価が低いことも明らかになった。
More Americans agree with GOP on economic policy, crime and immigration policy, but Democrats have edge on several other issues
「経済政策」,「犯罪」,「移民政策」に関しては共和党に同意する米国人が増えているが,他のいくつかの問題では民主党が優位にある
米国人の約10人に4人(41%)は,「気候変動政策」に関して民主党に同意していると答えており,共和党に同意している人はかなり少ない(27%); ほぼ 3分の1 (31%) がどちらの党にも同意しないと答えている。
「中絶政策」と「医療政策」でも民主党の優位性は同様である(それぞれ12ポイント)。
共和党は「経済」(12ポイント),「犯罪」(10ポイント)。「移民」(10ポイント),「財政赤字」(8ポイント)に対処する政策で優位性を保っている。どちらの政党も「教育政策」,「銃政策」,「外交政策」において大きな優位性を持っていない。ほとんどの場合,問題に関して各党派と合意した割合は過去1年間で大きく変化していない。
しかし,「移民政策」における共和党の10ポイントの優位は,ほぼ同数の米国人が各党に同意していると答えた昨年7月以来の変化を表している(38%が共和党に同意,37%が民主党に同意)。
さらに,「LGBTの人々に影響を与える政策」に関して民主党は8ポイントの優位性を保っているが(民主党に賛成37%,共和党に賛成29%,どちらの政党にも賛成せず33%),これは昨年7月の民主党の20ポイント・リードよりも小さい。
Top problems facing the country
この国が直面している最大の問題
米国人の大多数は,調査に含まれた16の問題のうち8つがこの国が直面している「非常に大きな問題」であると述べている。これらは,「インフレ」,「医療費の手頃さ」,「財政赤字」などの経済的懸念から,「麻薬中毒」,「銃による暴力」,「暴力犯罪」まで多岐にわたる。
大多数はまた,「民主党と共和党が協力する能力」(62%) と「道徳的価値観の状態」 (54%) を非常に大きな国家問題であるとみなしている。「医療保険の手頃な価格」が非常に大きな問題であると回答した割合は,55% がそう回答した 2022年 5月から 9ポイント増加している。「銃による暴力」と「暴力犯罪」が非常に大きな問題であると回答した割合も,昨年から増加している(それぞれ9パーセンテージ・ポイントと5ポイント増加)。
「人種差別」,「国内外のテロリズム」,「失業」,「インフラ整備状況は」,非常に大きな国家問題として国民のリストに挙げられている割合が低い。それでも,調査で尋ねられたこれらおよびその他の問題について,大多数はそれぞれが少なくとも中程度に大きな問題であると評価している。
現在の米国では,多くの問題が非常に大きな問題であると言う傾向は,依然として年配の米国人の方が若い米国人よりも強い。その最も顕著な例は「不法移民」である:65 歳以上の成人の約3分の2 (65%) が,「不法移民」は今日非常に大きな問題であると述べている。30歳未満の成人の約10人に2人 (22%) が同じように答えている。
しかし,「気候変動」ではこのパターンが逆転する。18~29歳の成人の約半数(48%)が,これが非常に大きな問題であると答えており,65歳以上の成人では38%(30~64歳の成人でも同様の割合)がそう述べている。
Job ratings for Joe Biden, Kevin McCarthy, Chuck Schumer
ジョー・バイデン,ケビン・マッカーシー,チャック・シューマーに対する業務評価
国民の大多数(62%)はジョー・バイデンの大統領としての仕事ぶりを承認しないと述べており,41%が強く不承認である。バイデン氏の業績を評価すると回答した割合ははるかに少なく(35%),強く承認したのはわずか17%だった。
黒人成人は,過半数がバイデン氏の業務を支持していると答えた唯一の人種または民族集団である(57%)。
アジア系成人の約半数(51%)とヒスパニック系成人の10人中6人が,バイデン氏の仕事ぶりを承認しないと回答している。
白人成人の3分の2(67%)がバイデン氏の仕事ぶりを承認しないと回答しており,その中には強く承認しない人も半数含まれている。
すべての年齢層の過半数がバイデン氏の業績を承認しないとしているが,65歳以上の成人(47%)では30歳未満(34%)よりも強く不承認と回答した割合がはるかに高い。
民主党員と民主党寄りの無党派層のおよそ3分の2(65%)がバイデン氏の業績を認めており、3分の1は強く支持している。共和党員と共和党支持者の圧倒的多数が不支持(92%)。 ほぼ 4分の3 (73%) が強く反対しています。
ケビン・マッカーシー下院議長(支持率34%)と上院多数党院内総務チャック・シューマー氏(支持率32%)の業績評価はバイデン氏に匹敵する。両議会指導者は,自党の議員からはかなりまちまちの評価を受けているが,野党からはおおむね否定的な評価が得られている。
(転載了)
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各々の党の米国にとって重大な問題とする トップ3はー
民主党・銃の暴力
・医療費用の手頃な価格
・気候変動
共和党・インフレ
・赤字財政
・不法移民
これらのうち 両党の差が大きいのはー
・気候変動(50%)
・不法移民(45%)
・銃の暴力(43%)
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