「ミッション:インポッシブル」第七作を観た。
“Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One”(ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE)を封切 2週目に観ました。
このシリーズは 邦題を英語の原題そのままのカタカナとしていますが,「デッドレコニング」は何のことか分かりません。
“Dead Reckoning” とは-
辞書によれば 「《海事》推測航法」,「自立航法」です。が,内容とどのような関係なのか難しいタイトルです。
又,この映画の目玉のひとつは トム・クルーズ(Tom Cruise, 1962~ )自身によるスタントです。
上映時間は 163分と長く,登場人物が多く,ストーリーがやや複雑で,何より 年齢のせいで注意力散漫・理解力不足のため, 充分 理解したとは言えないので,英文 Wikipedia で復習しました。
(観てない人は注意)
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『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は,クリストファー・マッカリー(Christopher McQuarrie)監督がエリック・ジェンドレセン(Erik Jendresen)と共同で脚本を執筆した2023年の米国のスパイ・アクション映画である。
これは,『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(Mission: Impossible – Fallout)(2018) の続編であり,「ミッション:インポッシブル」映画シリーズの 7番目の作品である。 『デッドデコニング』パート 1 では,トム・クルーズがイーサン・ハントとして復帰し,彼のIMF チームが「エンティティ(the Entity)」として知られる強力な不正 AI と知恵を絞る(matches wits)。
撮影は2020年2月にイタリアで始まったが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより中断された。同年末に再開され,ノルウェー,英国,イタリア,アラブ首長国連邦を含む他のロケ地での撮影も行われ,2021年9月に終了した。
これは,『ミッション:インポッシブル 2(Mission: Impossible 2)』(2000)以降,J・J・エイブラムス(J. J. Abrams)が一切関与していないシリーズ初の映画であり,『ミッション:インポッシブル 3(Mission: Impossible III)』(2006)以来,バッド・ロボット・プロダクションズ(Bad Robot Productions)が製作していないシリーズ初の映画でもある。
推定予算は2億9,100万ドルで,これまで製作された映画の中で最も高額な作品の1つであり,シリーズの中でも最も高額な作品である。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は,2023年6月19日にローマのスペイン階段で初公開され,2023年7月12日にパラマウント映画によって米国で劇場公開された。
観客や批評家から同様に広く称賛され,全世界で3億7,300万ドルの興行収入を記録した。直接の続編である『Dead Reckoning Part Two』は 2024年6月28日に公開される予定である。
(Plot の前に 登場人物説明を繰り上げる)
登場人物
・イーサン・ハント(Ethan Hunt):IMFエージェントでチームのリーダー。
・グレース(Grace):泥棒でイーサンの新しい仲間。マッカリー監督は彼女のキャラクターを「自然の破壊力(destructive force of nature)」と表現し,忠誠心は「やや曖昧(omewhat ambiguous)」だと説明した。アブダビの空港でイーサンと出会い,IMFチームと共に行動することになる。
・ルーサー・スティッケル(Luther Stickel):IMFコンピュータ技術者。イーサンの長年親友で共にチームで行動している。
・ベンジー・ダン(Benji Dunn):IMFテクニカル・フィールド・エージェントであり,イーサンのチームのメンバー。
・イルサ・ファウスト(Ilsa Faust): 『ローグ・ネイション』(2015年)と『フォールアウト』(2018年)でハントのチームと同盟を結んだ,元MI6エージェント。
・アラナ・ミツソポリス(Alanna Mitsopolis):「ホワイト・ウィドウ」という別名を持つ闇市場の武器商人兼ブローカー。第一作でヴァネッサ・レッドグレーブが演じた,亡くなった武器商人マックスの娘。
・ガブリエル(Gabriel):強力なテロリストであり,イーサンの敵対者であり,世界を支配するために全能の(all-powerful) AI システムである「エンティティ」と共謀しているように見えるが,目的は不明。イーサンが IMF エージェントになる前に運命的な出会いをした。
・パリス(Paris):ガブリエルに仕え,イーサンとグレースを狙うフランス人暗殺者。 執拗にイーサンを追跡し、ずば抜けた格闘能力を持つ。
・ユージーン・キトリッジ(Eugene Kittridge):第1作目(1996)に登場したIMF元ディレクターであり現CIA長官。第1作目同様に指令の声も担当する。
・ジャスパー・ブリッグス(Jasper Briggs):イーサンの捜索を任務とする米国諜報員。
・デンリンジャー(Denlinger):合衆国国家情報長官(the Director of National Intelligence)
・ドガ(Degas):ジャスパーのパートナー。
・ゾラ(Zola Mitsopolis):アラナの兄。
Plot/プロット(ネタバレ注意)
ロシアの次世代潜水艦セヴァストポリ(Sevastopol)は,推測航法(dead reckoning)を使用する新しい航行システム(navigation system)のテストに高度な AI を採用している。AIは乗組員を騙して魚雷を発射させ,その後,魚雷を潜水艦に転回させ,潜水艦を沈め,乗組員全員を殺害した。(*ロシア人乗組員全員が 訛りのある英語で話している理由が不明,ロシア語でよさそうだが・・・。 )
IMFエージェントのイーサン・ハントは,IMFから賞金をかけられたイルサ・ファウスト(Ilsa Faust)から十字の(cruciform)鍵の半分を回収する任務を与えられている。彼はイルサからハーフ・キーを入手するためにサウジアラビアへ出向く。
その後,彼は不正AIについて話し合うため,ワシントンD.C.で開催されたユージン・キトリッジ(Eugene Kittridge)CIA長官やデンリンジャー(Denlinger)国家情報長官(Director of National Intelligence)を含む米国情報コミュニティ長官の指導者会議に潜入した。
彼らはそれを「エンティティ(the Entity)」と呼び,それがどのように知覚(sentience)を獲得し,世界の主要な防衛,軍事システム,情報,金融ネットワークに侵入した(infiltrated)かを詳しく説明する。
世界大国は,国家の安全を守り,「『エンティティ』を制御するための鍵を獲得しようと競い合うが,実体を制御する正確な手段は不明である。イーサンは,「エンティティ」が人類にとってあまりにも大きな脅威であると信じており,それを破壊しようとする。
彼とチームメイトのベンジー・ダン(Benji Dunn)とルーサー・スティッケル(Luther Stickell)は,もう一方のハーフ・キーの所有者を阻止するためにアブダビ国際空港へ向かう。イーサンは米国のエージェントだけでなく,イーサンのIMF以前の過去に関係のある「Entity」実体の連絡員であるガブリエルからも逃れる一方,ハーフ・キーはグレースという名のプロの泥棒によって盗まれまる。
ルーサーは疑わしい荷物を特定する。ベンジーは核爆発物らしきものを発見するが,間一髪で爆発物を解除した後,中身が空であることに気づく。イーサンはグレースを追ってローマへ向かう。 長い追跡の後,グレースは再び逃亡し,イーサンはベンジー,ルーサー,イルサと再会する。
ベンジーとルーサーの協力を得て,イーサンとイルサはヴェネツィアで武器商人アラナ・ミツォポリスが開催するパーティーに潜入し,誰がグレースを雇ったのかを突き止め,鍵の目的を知ることを期待する。
グレースはガブリエルと出会い、アラナがハーフ・キーを盗むために彼女を雇ったことを知る。イーサンは怖がるアラナにそれを売ろうとするのを思いとどまらせようとするが失敗する。ガブリエルは,「エンティティ」がパーティーに侵入し,イーサンの同盟者の一人,イルサかグレースのどちらかが死ぬと判断したことを明らかにした。
その後,彼らは全員散り散りになり,イーサンはガブリエルの部下であるパリスを制圧したが温存し,一方,ガブリエルはグレースを制圧してイルサを殺害し,イーサンを動揺させた(devastating)。
後悔したグレースもイーサンのチームに加わり,アラナが購入者と会うインスブルック行きのオリエント急行に乗る準備をする。
ルーサーは,ハードドライブにある「エンティティ」の孤立した痕跡を調査するためにオフ・グリッドの場所に出発し,鍵の使い方を知っているのはガブリエルだけであるため,イーサンに復讐のためにガブリエルを殺さないように警告した。
列車内でガブリエルは機関士を殺害し,スロットルとブレーキを破壊する。
彼はデンリンジャーに会い,彼自身とエンティティとの同盟を提案する。デンリンジャーは,完全な鍵はセバストポリのコンピュータを収容する部屋のロックを解除し,そこにはエンティティを完全に制御または破壊するために使用できる初期バージョンのエンティティが含まれていると説明する。
ガブリエルはデンリンジャーを殺し,ヴェニスでイーサンが助けたパリスが裏切るのではないかと疑い,彼女も殺そうとする。
グレースはアラナになりすまし,完全な鍵をアラナの購入者に持ち込むが,その購入者がキトリッジであることが判明する。1億ドルと自分の身を守るためにイーサンを裏切る誘惑に駆られたが,グレースは思いとどまり,キトリッジから鍵を盗んで逃走する。
イーサンはグレースを追っ手から救うため崖からパラシュートで列車に飛び込むが,ガブリエルが鍵を手に入れる。
イーサンは列車の上でガブリエルを圧倒するが,ガブリエルは逃げ出し,前方の橋を爆発させる。グレースとイーサンは機関車を列車の残りの部分から切り離し,乗客全員を救う。
復活したパリスは橋から落ちようとしていた彼らを助け,鍵とセバストポリの関係を明らかにする。
イーサンは小競り合い中にガブリエルからスリで盗んだ完全な鍵を持って列車から逃走する。グレースはキトリッジに,自分が,IMFへの参加を選択したことを伝える。
(転載了)
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AI が初めて映画でクローズアップされたのは,スタンリー・キューブリックが製作・監督した,1968年の叙事詩的SF映画 『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)で,宇宙船 ディスカバリー号に備えられた,人工知能HAL 9000型コンピュータでした。
HAL は宇宙船の目的に疑問を持ち,計画の妨害,更に乗組員の殺害を企て,最後に ユニットを抜き取られて 思考を停止しました。
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