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2023年8月15日 (火)

世界の生産性ランキング,2023年。

Expert Market’,19 July 2023付けで
These Were The World’s Most Productive Countries in 2023
2023年,世界で最も生産性が高い国はこれらの国
と題する調査報告がありました。

下記,拙訳・転載します。
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職場の生産性を向上させるのは難しく,ビジネス・オーナーとしてこの向上を達成するには,会議の削減を奨励したり,市場で最高の CRMCustomer Relationship Management:顧客管理)システムを使用する必要がある。

我々のデータの詳細によると,国全体の生産性は個人の生産性と同じくらい異なる可能性がある。これらの国のパフォーマンスを研究すると,スタッフの生産性を向上させる方法について優れたアイデアが得られる。

この記事では,以下で説明する計算に裏付けられた,世界で最も生産性の高い国のトップ 40 ランキングを紹介する。我々の分析では,調査結果についても議論し,どの要因が一部の国で成功に貢献したか,また他の国でパフォーマンスが低下した理由についても説明する。

Ranking-list_20230731185501

/How Did We Calculate A Country's Productivity?
どのように生産性を計算したか?

OECD と世界データ・バンクから最新情報を収集し,各国の年間GDP を年間労働時間で割った。
次に、上位 40ヶ国を 1人当たりの生産性 (先ほど述べた分割の結果) でランク付けした。
これにより,どの国がオフィスで過ごす時間を最小限に抑えながら,最も効果的な経済的利益をもたらしたかを知ることができた。

我々のランキングでは,年間GDP と年間労働時間の両方にアクセスできる国のみを考慮したことは注目に値する。これは,最新の労働時間情報が不足していたために,世界データ銀行の GDP上位所得国の一部を除外することを意味した。

シンガポールとプエルトリコの特定のケースでは,上で引用した信頼できる情報源からこの情報を見つけることができた。

/The Most Productive Countries
最も生産性が高い国

1人当たりの生産性スコアが最も高いのは,リストの中で最も小さい国であるルクセンブルクだ。これは,規模が重要ではないことを証明している。労働者一人当たりの時給は次点のアイルランドよりほぼ16ドル高く,この小さな国の生産性は週40時間労働,好況な金融セクター,最低5週間の有給年次休暇,そして日曜日の雇用の禁止が寄与している。

生産性の高い国のランキングでは,アイルランドが3位になった。これは主に,アイルランドのフルタイム労働者の労働時間が週40時間未満であるという事実によるものである。アイルランドの多国籍企業の多さは,西ヨーロッパの他のほとんどの国よりも急速に成長している目覚ましい労働生産性に大きく貢献している。

全体として,北欧諸国がリストの上位8位までを占めているが,この地域に属していない唯一の国は 4 位のシンガポールである。スウェーデン) がトップ 15 にランクインした。これらの国は何をしてこれほど高い順位を獲得しているのだろうか?

BusinessCulture.org’ は,世界各国のワーク・ライフ バランスを調査し,スカンジナビア諸国には 1つの共通点があることを明らかにした。それは,標準的な週の労働時間が 40時間未満であることだ。
そのため,スカンジナビア人は夜と週末を最大限に活用することで,週労働時間が長い国の従業員よりもリフレッシュされ,充実した気分で仕事に戻ることができ,その結果,スカンジナビア人はより強い精神的幸福感を持ち,より良い週を過ごすことができるようになる。

この前向きなワーク・ライフ バランスは,スカンジナビア諸国が幸福指数(the Happiness Index)と生活の質スケール (QOLSQuality of Life Scale) で高いスコアを獲得している多くの理由の 1 つだ。

実際,OECDの調査によると,フィンランド,ノルウェー,デンマークが最も生活満足度が高く,それぞれのスコアが10点中7.2点以上で,英国の10点中6.8点と比べると大きな対照となっている。これは,従業員の満足度を向上させることが生産性を向上させる優れた方法であることを示唆している。

/The Least Productive Countries
生産性が最低の国

最も低いのは,コロンビア,メキシコ,コスタリカ,チリの極めて長い労働時間の 4ヶ国である。
我々の調査によると,2022年に最も長時間労働したのはコロンビア (2,405 時間) で,これはドイツの 1,340 時間のほぼ 2 倍である。一方,メキシコも 2022 年に多くの工数を投入し (2,226 時間),次いでコスタリカ (2,149 時間),チリ (1,962 時間) だった。

最も生産性の高い国について議論するとき,我々はワーク・ライフ・バランスついて話す。
このシナリオでは,すべてが仕事であり,遊びではない。最も生産性の低い国に住む従業員は過労で疲れている可能性が高く,全体的な生産性が低下する可能性がある。

これら 4ヶ国では,一般的に従業員はヨーロッパの従業員よりも長時間労働することが期待されている。
メキシコでは,これは文化的態度や社会経済的要因の違いによるものである。たとえば,労働法が緩く,失業に対する懸念もあることから,週の労働時間に最大48時間の制限が課されることはほとんどない。

USA Productivity: The American Dream?
米国の生産性:アメリカン・ドリーム?

チャンスの国(the Land of Opportunity)は最も生産性の高い国の一つに違いない? 一人当たりの GDP が最も高い国の 1つだが,一人当たりの生産性では依然として 13位である。メキシコと同様に,これは長時間労働に帰着する。

米国は 2022年の労働時間で上位 12ヶ国に入り,年間で 1,810時間を記録した。これは,全体的な生産性ランキングで下から 4位だったチリよりもわずか 152時間短いだけである。

この長時間労働の重視はヨーロッパには反映されておらず,最も生産性の高い上位 10ヶ国はすべてヨーロッパ大陸に位置しており,労働時間は米国よりもはるかに短い。

米国では一生懸命遊ぶことができるが,もっと一生懸命働かなければならない。米国の労働者は通常,長時間労働で休日はほとんどない。これを例証するように,‘US Travel’ の調査では,米国では 76,800万日もの有給休暇が未消化であることが明らかになった。
逆に,スウェーデン人は通常,毎年5週間の有給休暇を取得し,使用する。

米国の労働者は,自分のデスクで昼食を食べるか,昼食を完全に抜くことも一般的である。
ここで疑問が残る:米国の労働力は成功に飢えているのだろうか,それとも単に空腹なだけ?

UK Productivity: The Underachieving Kingdom?
英国の生産性: 業績不振の王国?

英国は,2023年に労働時間が少ない国として 13番目にランクされたが,依然として 1人当たりの生産性は 35.64にすぎない。これは,ほぼ同様の時間労働をしたノルウェーよりも1人当たり約45少なく,2022年に162時間余分に働いたイタリアよりわずか $5 高い程度である。

英国の労働文化は非常に社交的(social)である。平日は外食をし,金曜日の午後には社交行事(social events)が行われることが非常に一般的であり,特に前述したランチタイムに悩まされている米国の労働者と比較すると,職場の非効率性が浮き彫りになる可能性がある。

もちろん,英国の平均的な統計は社交性(socialising)だけによるものではありません。
特に上の世代の間では,働く時間が重視されており,夜遅くまで残っている,あるいは病気のときでも働いている方が,会社に対して自分の価値が上がると信じている人が多い。

とはいえ,多くの英国企業はこのアプローチが生産性に悪影響を与える(detrimental)可能性があることを認識しており,現在は精神的な健康(mental wellbeing)を優先している(prioritise)。

この傾向が今後も続き,燃え尽きようとする(encouraged to burn themselves out)労働者が減り,英国の生産性が向上することを願っている。

Conclusion
結論

我々が分析したデータは,従業員の満足度と生産性の間に関連性があり,ルクセンブルクやノルウェーなど,高い生活水準とワーク・ライフ バランスを備えた国がランキングの上位に入っていることを示唆している。

我々の計算によると,コロンビアやメキシコなどパフォーマンスが低かった国は,長時間労働と少ない有給休暇が生産性に結びつかない傾向にあることを証明している。全体として,これらの数字が描く全体像は,過重労働が生産性の高い労働力を生み出すことに悪影響を及ぼしているということである。

この内訳により,スタッフの生産性の向上に役立つ独自の内部ポリシーをビジネス内で開発する準備が整う。 Expert Market としては,これらの数値を継続的に更新し、職場の最新の傾向をお知らせしていきます。

(転載了)
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因みに 労働時間の少ない順に並び変えたのが 次のRanking Table です。
かつての記憶は 日本人労働者の年間平均労働時間は 1,800Hr でしたが,いつの間にか 1,600Hrに減少していました。それでも 26位 は厳しいランキングです。

同じデータを 労働時間の少ない順に並べ替えたのが 次のTable です。

Work-hour-ranking

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