9月の7日連続 30℃以上は英国で初めて-
‘The Guardian’,Sept.10,2023付け
“Seven days of 30C heat in September is new UK record – but storms on the way”
「9月に30℃の暑さが7日間続いた英国の新記録 – しかし途中で嵐」
のタイトル記事がありました。
特異な気候がもたらした天候です。
下記,拙訳・転載します。
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気象庁(the Met Office)によると,日曜(9月10日)までの1週間は9月にこれほど長期にわたる(protracted)熱波が発生したのは初めてだった。
気象庁によると,日曜日はイギリスでは前例のない7日連続30℃の暑さが続いたが,一部の地域ではすでに熱波の終わりを迎えており,雷を伴う大雨が発生し,今後さらなる猛暑が予想されるとの警告が出ている。
予報官らは,記録上,今年ほど長く続いた9月の熱波はこれまでになかったと述べた。 日曜日は英国で7日連続30℃の天気となり,ケンブリッジでは32.5℃を記録した。それ以前,気象庁のデータによると,英国で9月に3日連続30℃の天候が続いたのは,1898年,1906年,1911年,2016年の過去4回だけだった。
気象庁の気象学者(meteorologist)トム・モーガンは,気温が30℃を超える日が続くと予想しており,地元の郡では最高気温が予想されていた。「7日目も気温が30℃以上になる可能性が高く,これは前例のないことだ。9月の熱波がこれほど長く続いたことはこれまでに見たことがない」と彼は言う。土曜日はヒースロー空港で32.7℃を記録し,英国で2023年で最も暑い日となった。
土曜と日曜は多くのビーチが混雑したが,ケンブリッジでは船旅に来ていた人たちが日差しを避けるために傘をさしていた。
しかし,ペットや動物たちも暑さの中で苦戦しており,スティーブニッジ(Stevenage)近くのネブワース・ハウス(Knebworth House)で行われたドッグフェストを含む週末のショーの多くが中止になった。 主催者は「重い心(a heavy heart)」で中止を発表したが,「この状況は犬にとって最善の利益ではない」と述べた。
2016年9月の熱波の後には激しい豪雨(downpours)が発生しており,今回も同様の気象パターンが続くと予想されている。北アイルランド,イングランド北部とウェールズ,そしてスコットランド南部と北東部にまたがる黄色・雷雨警報(A yellow thunderstorm warning)が日曜午後の大半にわたって発令された。
予報担当者らによると,その地方の多くの地域では降雨量は控えめだが,局地的に激しい雨が降る見込みで,その場合は1時間以内に70mmの雨が降る可能性があるという。
気象庁は,「洪水,落雷,ひょう(hail),強風による一部の建物の損傷」により,住宅や企業の浸水が急速に起こる可能性があると述べた。この状況により,運転が困難になり,電車やバスの運行が中断され,停電が発生したり,洪水により一部の地域が孤立したりする可能性がある。
タインサイド(Tyneside)では,グレート・ノース・ラン(Great North Run)の参加者と観客の旅行計画が鉄砲水に見舞われ,地下鉄サウス・シールズ駅が閉鎖され,ネットワーク全体が混乱した。
気象警報は日曜日の午後11時59分まで発令されるが,別の黄色の雷雨警報が月曜日の午前6時まで夜間に発令される。これはスコットランド南部と中部をカバーしており,グラスゴー,エディンバラ,パースの都市も含まれる。
日曜日の午後,ミッドランド東部とイースト・アングリア(East Anglia)北部に激しい雷雨と強風が発生するとして,3回目の気象警報が発令された。気象庁は,雷雨の通過速度が速くなる可能性があるため,降雨量は限定されるだろうと述べた。「ただし,頻繁に雷が落ち,大きなひょう(直径2cmまで)が降ったり,時速40~50マイルの突風が吹いたりする可能性がある。」と気象庁は述べた。 警報は午後6時に期限切れになる予定だった。
モーガン氏は,今後月曜日には雷雨が数回降るだろうと述べた。「しかし,大部分にとって,今日よりももう少し分散するだろう。」
(転載了)
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エアコンの家庭での普及率が 5%に満たないと言われる英国では 7日も続くと 逃げ場所がなります。
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