米国においても 男女出世格差が存在する
‘Pew Research Center’,SEPTEMBER 12, 2023付けで
“Most Americans say being a man helps a person get ahead in the U.S.”
「ほとんどの米国人は,男性であることが米国で出世するのに役立つと言う」
のタイトルの調査報告がありました,
下記,拙訳・転載します。
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最近のピュー研究所の調査によると,男性であることが米国で出世する能力を損なうよりも役立つと考える米国人が増えている。対照的に,女性であることは助けになるというよりも害になる(hurts)と言う米国人の方が多い。
米国成人の10人中6人は,米国で出世する上で,男性であることが多大または少し役立つと回答しているのに対し,男性であることが(かなりまたは少し)害になると答えた人は14%だった。女性であることに関しては,状況は大きく異なる:成人の半数は,これは出世する能力に害になると答え,24% は助けになると答えている。
男性であることと女性であることがプラスになるかマイナスになるかについての見解は,2019年と 2020年にこれらの質問をしたときから大きく変わっていない。そして過去と同様,今日の米国では,男性であるか女性であることの利点または欠点についての人々の認識には,主要な人口統計グループ間で大きな違いがある。
Does being a man help or hurt a person’s ability to get ahead in the U.S.?
男性であることは,米国で出世する能力に役立つか,それとも害になるか?
女性の約67% が,男性であることが出世に少なくとも少しは役立つと回答しており,その中には非常に役立つと回答した 48%も含まれている。これに対し,男性の 52%は男性であることが助けになっていると答え,28%は男性であることがとても助けになっていると答えている。
この質問に関する男女間の格差は白人の成人の間では依然として存在するが,黒人またはヒスパニック系の女性と男性の間には,男性であることが役に立つかどうかについての違いはない。(調査対象となったアジア人の女性と男性の数は少なすぎるため,彼らの回答を個別に分析することができない。)
30歳未満の女性は,30歳以上の女性よりも,男性であることが出世に役立つと回答する可能性が高くなる (76% 対 64%)。 男性であることが役に立つか害があるかについて,男性の間には年齢による差はない。
同様に,教育レベルの異なる女性は,性別に基づいて男性が有利かどうかについてさまざまな見解を持っている。学士号以上の教育を受けた女性は,大学以下の教育を受けた女性よりも,男性であることが助けになると答える可能性が高くなる (79% 対 61%)。男性の間では,これらの教育レベルによる考え方の違いはない。
男性であることが,出世する能力に役立つのか,それとも害になるのかについても,党派間の意見の相違がある。共和党員員と共和党支持者では,43%が男性であることが助けになると答え,22%が害になると答え,34%は助けにも害にもならないと答えた。これに対し,民主党員と民主党支持者の77%は,男性であることが助けになると回答している。
この問題に関しては,共和党員の間で男女差が大きく,民主党員の間では差が小さい。
共和党員女性の約54%は,男性であることが出世に役立つと回答しているのに対し,共和党員男性では 34%となっている。同様に,共和党員の男性は共和党員の女性よりも,男性であることが害になると答える可能性が高い(28% vs 15%)。民主党員の間では,男性も女性も大多数が 男性であることが助けになると回答しているが,男性よりも女性の方がそう言う可能性が高い。
Does being a woman help or hurt a person’s ability to get ahead in the U.S.?
女性であることは,米国で出世する能力に役立つか,それとも害になるか?
また,女性であることが出世能力に役立つのか,それとも悪影響を与えるのかという観点については,人口統計上のグループによって大きな違いがある。
女性の大多数 (58%) は,女性であることが害になると述べているが,これに同意する男性は半数未満 (40%)である。
白人米国人でも黒人米国人でも,女性であることが出世能力の害になると言うのは 男性よりも女性の方が多い。しかし,この質問に関してはヒスパニック系女性と男性の間で違いはない。 (調査対象となったアジア人の女性と男性の数は少なすぎるため,彼らの回答を個別に分析することはできない。)
最近では,女性も男性も同様に,米国で出世するためには女性であることが害になると高齢者より若い成人の方が答える傾向にある。30歳未満の女性の約70%は,この点で女性であることが害になると答えており,30歳以上の女性の55%は同じだと答えている。また,30歳以上の男性では 37% であるのに対し,30歳未満の男性では半数がそう答えている。
また,より多くの教育を受けている女性は,それほど教育を受けていない女性よりも,出世する際に女性であることが害になると言う傾向が強い。少なくとも学士号を取得した女性の 68% がそう答えているが,大学以下の教育を受けた女性の 53% も同じと言っている。 男性の間では学歴による差はない。
所属政党を見ると,共和党員の意見はまちまちだ。共和党員の同様の割合は,女性であることは出世能力にプラスになる(33%),マイナスになる(31%)と答えているが,35%はプラスにもマイナスにもならないと答えている。民主党員の過半数(68%)は,出世する上で女性であることが害になると述べている。
ここでも共和党員の間では大きな男女差があり,民主党員の間では男女差は小さい。
共和党員の女性は,女性であることが害になる答える人は男性に比べて約2倍多い(43%対21%)。一方,共和党員男性の41%は女性であることが助けになると回答しているのに対し,共和党員女性では23%となっている。
民主党員の間では,男女の過半数が女性であることは害になると述べているが,女性の方が男性よりもそう言う可能性が高い。
(転載了)
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間違いなく 差が存在するようです。
日本で この調査を実施したら? 実施する必要がなかった結果に落ち着く?
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