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2023年10月 9日 (月)

初めて見る 副詞 "quintessentially"

Baracuta’ のサイトを見ていて “G9 BLEND WOOL” の 製品説明として次の文章がありました。

There are few garments more quintessentially British than the Baracuta G9 Jacket, which is the one and only, original Harrington Jacket. We have brought it out in a classic Herringbone Wool version for colder weather, ensuring a more cosy look. ・・・

「唯一無二の オリジナル・ハリントン・ジャケットである Baracuta G9 Jacket ほど,典型的な英国の服はほとんどない。寒い季節に向けて,クラシックなヘリンボーン・ウール・バージョンを採用し、より快適な外観を実現した。・・・ 」

この文の中の “quintessentially” を初めて見ました。私より英語力に勝る家人に訊いても知らないとのことー それでも 服の説明文に使われているくらいなので native English speaker(大人?)なら 誰でも知っている単語なのでしょう。

辞書にはー
  副詞
     典型的に◆【同】typically
        ・There's nothing more quintessentially American than apple pie. :
           アップルパイほどアメリカ的なものはありません。
ー とありました。

形容詞なら ‘quintessential’ で,
発音記号は /ˌkwɪntɛˈsɛntʃəli(米国英語)ˌkwɪntʌˈsenʃʌli:(英国英語)/

語源を調べると-
   
quintessential (adj.)
        1600年頃、「最も純粋で,最も洗練され,精髄から成るまたは精髄の性質を持つ」という意味で,quintessence(中世ラテン語の quint essentia)+ -al(1)から派生しました。関連語: Quintessentially; quintessentialize

名詞 ‘quintessence’ (精髄,典型)の語源はー
********************
   15世紀初頭,quint-essence は古代哲学や中世の錬金術において,「すべてのものに潜在する純粋な本質であり,天体が構成されている物質」という意味で使われていた。文字通りには「第五の本質」という意味で,14世紀の古フランス語 quinte essence から直接派生し,中世ラテン語 quinta essentia から派生した。これはラテン語の quintaPIE ルート *penkwe-「五」から派生)の女性形 quintus と、essent- から派生した抽象名詞 essentia「存在、本質」を組み合わせたものです。essent- はギリシャ語の ousia「存在、本質」を翻訳するために形成された現在分詞語幹 essePIE ルート *es-「存在する」から派生)である。

このラテン語の用語は,ギリシャ語の pempte ousia の翻訳であり,アリストテレス(おそらくピタゴラス派に従って)が既知の四元素(水、地球、火、空気)に追加した「エーテル」で,すべてのものに浸透するとされていた。それは自然に明るく,腐敗しない性質を持ち,円運動を備えていた。その抽出は錬金術の主要な目標の一つだった。

「最も純粋な本質」(状況,性格などの)の転じた,または比喩的な意味,「何かから抽出された,その特性や最も本質的な部分を少量含んだエキス」は 1560年代に使われるようになった。
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