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2023年12月 3日 (日)

米国における新聞の実状,特に発行部数に関して

Pew Research Center’Nov.10,2023付け
Newspapers Fact Sheet
「新聞ファクト・シート」
の見出し調査報告を下記,拙訳・転載します。

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新聞は米国のニュース界にとって重要な部分を占めているが,ニュースをデジタルで入手する米国人が増えるにつれ,新聞は大きな打撃を受けている。2000年代半ば以降,業界の財政と加入者ベースは減少しており,Webサイトの購読者数も同様に減少し始めている。以下で米国の新聞のパターンと長期的な(longitudinal)データを報告する。

Audience/読者

2022年の米国の日刊新聞の推定発行部数(紙面とデジタルを合わせた)は平日と日曜合わせて2,090万部で,2021年からそれぞれ810減少した。

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: 2015年以降の合計を決定するために,研究者は AAMAlliance for Audited Media:公査メディア同盟)データを使用して平日と日曜日の合計発行部数の前年比変化を分析し,これらのパーセント変化を前年の合計に適用した。AAMに報告する米国の日刊紙のみが含まれている。関連出版物は分析に含まれていない。平日の発行部数には,月曜日から金曜日の平均を報告する出版物のみが含まれる。比較は,その年の1231日に終了する期間と前年同期(20152019年)の3カ月平均,930日に終了する6ヶ月と930日に終了する3カ月のいずれかである。または,特定の年の 930日までの 6ヶ月間と前年の同じ期間 (2021 2022 )

出典: 編集者および発行者 (2014年まで);ピュー研究所による公査メディア同盟データ(20152022年)の分析に基づく推定値。
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(この発行部数データの情報源であり,多くの北米最大の新聞やその他の出版物の発行部数を監査する団体である監査メディア同盟 (AAM) は,2020年に報告期間を 3カ月から変更したことに注意すること。 発行部数の推定値の計算方法の詳細については,以下の方法論のメモを参照。)

この総発行部数のうち,平日の印刷部数は前年比 13% 減少し,日曜日の印刷部数は 16% 減少した。

デジタル購読数(digital circulation)は測定がさらに困難である。AAM データのみを使用すると,2022年のデジタル発行部数は比較的安定した状態を維持すると予測される。しかし,米国で最も発行部数の多い日刊紙3紙,ニューヨーク・タイムズ,ウォール・ストリート・ジャーナル,ワシントン・ポストは近年,デジタル購読数をAAMに完全には報告していない。タイムズ紙とジャーナル紙は、一般公開されているレポートでデジタル購読に関するデータを提供しているが,これは発行部数と同じではなく,AAM が使用するのと同じルールに基づいてカウントされない可能性があるため,これらの独自に作成された数字を AAM データと簡単に統合することはできない。これらの独自に作成された数値が 2021年と 2022年の両方の AAMデータに含まれていた場合,平日のデジタル発行部数は 22% と大幅に増加しただろう。

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: 研究者は,AAM データを使用して平日の総発行部数の前年比変化を分析し,これらのパーセント変化を前年の合計に適用した。AAM に報告する米国の日刊紙のみが含まれている。関連出版物は分析に含まれていない。平日の発行部数には,月曜日から金曜日の平均を報告する出版物のみが含まれる。比較は,その年の1231日に終了する期間と前年同期(20162019年)の3カ月平均,930日に終了する6ヶ月と930日に終了する3カ月のいずれかである。前年 (2020) 930日,または該当年の 930日までの 6ヶ月間および前年同期 (2021 2022 )

出典: SECSecurities and Exchange Commission: 米国証券取引委員会)提出書類および監査報告書からの AAMデータおよび購読データのピュー研究所分析に基づく推定。
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これらの数字を追加すると,印刷物とデジタルの発行を合わせた全体像も変わる。2020年以前は,これらの購読数を AAM 発行部数データに含めても,総発行部数は依然として減少するため,発行部数全体の状況は変わらなかった。しかし,2020年以降,タイムズ紙とジャーナル紙のデジタル購読者が増えると,この傾向は逆転する。2022年には,平日の総発行部数は 12% 増加する - AAM データを厳密に調べた場合のように 8% 減少することはない。比較のために,上のグラフは,AAM データのみを使用し,過去7年間の タイムズ紙 と ジャーナル紙 のデジタル購読者数を含めた場合の平日の総発行部数の推定値を示している。

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: 各年について,10月,11月,12月の各Web サイトの平均アクセス量(traffic)が計算された;データ・ポイントは,それらの数値の全体の平均を表す。ウォール・ストリート・ジャーナルも追加されたAAMのデータによると,分析対象は2015年から2019年の第3四半期と2020年以降の930日までの6ヶ月間における日曜日の平均発行部数上位49紙である。各新聞について,そのホームページ URL に一致する ‘Comscore’ エンティティが分析された。

出典: Comscore Media Metrix® Multi-Platform,‘US,‘Unique Visitors201410月~12月,2014年~2022年。
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多くの日刊紙は,ここで利用しているデータ・ソースである ‘Comscoreで測定できるほどウェブサイトへのアクセス数を受け取っていないため,新聞業界全体のデジタル視聴者数を測定することは困難である。したがって,上記の数字は発行部数に基づく米国の日刊紙上位 50紙を反映している。2022年の第4四半期には,これら上位50紙の月間ユニーク・ビジター数は平均 880 万人 (すべてのデバイスを対象)だった。これは 2021年から 20% 減少しており,2020年からは 20% 減少している。

(上位50紙のリストは日曜日の発行部数に基づいているが,日曜日の発行部数を AAMに報告していない「ウォール・ストリート・ジャーナル」も含まれている。また,「ワシントン・ポスト」と「ニューヨーク・タイムズ」も含まれています。これらの新聞は,デジタル購読者数AAMに全てを報告していないにもかかわらずトップ 50 に入っている。詳細と新聞の完全なリストについては,当社の統計方法(methodology)を参照願う。)

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: 各年について,10月,11月,12月の各Webサイトの訪問あたりの平均時間(分)が計算された; データ・ポイントは,それらの数値の全体の平均を表す。AAMのデータによると,分析対象は2015年から2019年の第3四半期と2020年以降の930日までの6ヶ月間における日曜日の平均アクセス数上位49紙で,「ウォール・ストリート・ジャーナル」も追加されている。各新聞について,そのホームページ URL に一致する ‘Comscoreエンティティが分析された。

出典: Comscore Media Metrix® Multi-Platform,米国,2014年-2022年の10月~12月の訪問あたりの平均時間(分)。
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アクセス数に基づく米国日刊紙トップ 50 1アクセスあたりの平均時間は,2022年第4四半期には 130秒弱だった。これは,最初に調査を開始した 2014年第4四半期と比較して,アクセスあたりの平均時間が 43% 減少したことを意味する。 訪問時間は230秒強だった。

Economics/経済

ピュー研究所による上場新聞社の財務諸表の分析に基づくと,2022年の新聞業界の推定広告収入総額は98億ドルとなった。これは2021年から5とわずかに減少した。 推定購読収入総額は 2020 年の 115 億ドルと比較して116億ドルだった。

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出典: ‘News Media Alliance’,旧米国新聞協会(Newspaper Association of America)(2012年まで);ピュー研究所による,上場新聞社の年末のSECSecurities and Exchange Commission,米国証券取引委員会)提出書類(2013~2022年)の分析。
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上のグラフでは,2012年までのデータは,以前は米国新聞協会 (NAAthe Newspaper Association of America)として知られ,現在はニュース・メディア・アライアンス (NMA) として知られている業界団体からのものである。2013年以降のデータは,ピュー研究所による米国の上場新聞社の財務諸表の分析に基づいており,2022年には上場新聞社は4社となり,大手全国紙から中規模の地下鉄日刊紙,地方紙まで米国の日刊紙約300社を占めていた。

2013年以降,これらの企業の広告収入と発行部数収入の前年比変化率が計算され,NMA/NAA が報告する前年の収入合計に適用される。この方法をテストしたところ,2006年から 2012年までの変化は,NMA/NAA によって報告されたものとほぼ一致した;詳細については,2016年のレポートをご覧ください。

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出典: Pew研究所による,上場新聞社の年末 SEC 提出書類の各年のデジタル広告収入の内訳分析。
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上場新聞社のこの分析に基づくと,デジタル広告は2022 年の新聞広告収入の 48% を占めた。 これは,この分析を実行することが可能になった最初の年である 2011年の 17% から着実に増加している。

Methodological note/手法メモ

このファクト・シートでは,2014年までの発行部数データは編集者および発行者からのものであり,当時は米国新聞協会 (NAA) として知られていたニュース・メディア・アライアンス (NMA) Web サイトに公開されていた。NMA はこのデータを提供しなくなったため,ピュー研究所は,監査メディア同盟(the Alliance for Audited Media)に報告し,一定の基準を満たす米国の日刊紙の総発行部数の前年比変化を決定した。この変化率は前年からの総発行部数に適用されたため、「推定総発行部数(estimated total circulation)」という用語が使用された。 この手法は,上場新聞社の財務諸表をデータ・ソースとして使用し,収益見積り(revenue estimates)を作成するためにも使用される。

(転載了)
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日本は どのような状況でしょう。

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