米国の不法移民は 約1,000万人,在米海外生まれ人口の22%。
‘Pew Research Center’,Nov.16,2023付けで
“What we know about unauthorized immigrants living in the U.S.”.
「米国に住む不法移民について私たちが知っていること」
と題して 近年の米国 不法移民状況を調査・報告していました
下記,拙訳・転載します。
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ピュー研究所の新たな推計によると,米国の不法移民人口は2021年に1,050万人に達した。 これは2019年に比べてわずかな増加で,2017年とほぼ同じである。
2021年に米国に住む不法移民の数は,2007年のピークだった1,220万人を下回った。その規模は2004年とほぼ同じで,2005年から2015年の毎年よりも少なかった。
新しい推計には,米国とメキシコの国境沿いでの移民の逮捕と追放が2021年3月に増加し始めて以来起こった変化は反映されていない。それ以来,国境での移民の遭遇数は歴史的な高水準に達している。
2017年から 2021年までに米国の不法移民人口がどのように変化したかに関する主な調査結果は次のとおりである:
・不法移民が最も多く生まれた国はメキシコである。しかし,メキシコからの不法移民の人口は2017年から2021年にかけて90万人減少し,410万人となった。
・中米,カリブ海,南米,アジア,ヨーロッパ,サハラ以南のアフリカなど,その他の世界のほぼすべての地域からの不法移民が増加した。
・米国の州のうち,不法移民人口が増加したのはフロリダ州とワシントン州だけで,カリフォルニア州とネバダ州は減少した。他のすべての州では,不法移民の人口に変化はなかった。
・2021年の米国労働者の4.6%は不法移民で,2017年の割合とほぼ同じだった。
Trends in the U.S. immigrant population
米国移民人口の動向
2021年の米国の外国生まれ人口は米国人口の 14.1% だった。これは過去 5年間よりわずかに増加したが,1890年の過去最高の 14.8% を下回った。
2021年の時点で,米国の不法移民は 1,050万人で,米国総人口の約3%,外国生まれの人口の 22%を占めている。これらの割合は1990年代以来最低の部類に入る。
2007年から 2021年の間に,不法移民の人口は 175万人,または 14% 減少した。
一方,合法移民の人口は29%増の800万人以上増加し,帰化した米国国民の数は49%増加した。2021年には,帰化した国民が国内の全移民の約半数(49%)を占めた。
Where unauthorized immigrants come from
不法移民がどこから来たのか
米国に住む不法移民は世界各地から来ており,最も多い出身国はメキシコである。
大不況(the Great Recession)で移民が減速する前の2007年に人口がピークに達して以来,不法移民の出身国は変化してきた。これらの変化のハイライトをいくつか紹介する:
Mexico
米国に住むメキシコからの不法移民の数(2021年には410万人)は1990年代以来最低となった。メキシコは2021年に国内に占める不法移民の割合は39%で,記録上最も少ない割合となった。
メキシコからの不法移民の減少には,いくつかの要因が反映されている:
・メキシコから米国への移民が大幅に減少
・米国へのメキシコ移民はメキシコへの帰国を続ける
・メキシコやその他の国からの合法的な移民,特に臨時農業労働者の機会を拡大。
The rest of the world
残りの世界
メキシコ以外の国から米国に入国する不法移民の総数は急速に増加している。2021年のこの人口は 640 万人で,2017年から 90万人増加した。
2007年から 2021年にかけて,世界のほぼすべての地域で米国への不法移民の数が顕著に増加した。最も増加したのは中米 (24万人) と南アジアおよび東アジア (18万人) だった。
メキシコに次いで,2021年に米国への不法移民の人口が最も多かった出身国は次のとおりである:
・エル・サルバドル:80万人
・インド:72万5千人
・グァテマラ:70万人
・ホンジュラス:52万5千人
インド,グァテマラ,ホンジュラスはいずれも2017年から増加した。
The Northern Triangle
北の三角地帯
2021年の米国への不法移民は,エル・サルバドル,ホンジュラス,グァテマラの中米3ヶ国合わせて200万人,つまり全体のほぼ20%を占めた。北部三角地帯からの不法移民人口は,2017年から約25万人,2007年から約70万人増加した。
Other origin countries
他の出身国
ベネズエラは,2021年に19万人の米国不法移民の出身国(country of birth)となった。この人口は,2017年の13万人,2007年の5万5千人から特に急速に増加した。
米国の不法移民が最も多い国の中で,インド,ブラジル,カナダ,旧ソ連諸国はすべて,2017年から2021年にかけて増加を経験した。
特に中国 (37万5,000人) とドミニカ共和国 (23万人) など,多数の不法移民人口を抱えている一部の出身国では変化が見られなかった。
U.S. states of residence of unauthorized immigrants
不法移民が居住する米国の州
米国のほとんどの州における不法移民の人口は,2017年から 2021年まで横ばいだった。ただし,次の 4つの州では大きな変化が見られた:
・フロリダ州:+8万人
・ワシントン州:+6万人
・カリフォルニア州:―15万人
・ネバダ州:―2万5千人
States with the most unauthorized immigrants
不法移民が最も多い州
2021年に不法移民の人口が最も多かった 6つの州は次のとおりである:
・カリフォルニア州:190万人
・テキサス州:160万人
・フロリダ州:90万人
・ニューヨーク州:60万人
・ニュー・ジャージー州:45万人
・イリノイ州:40万人
これらの州は1990年以前から一貫して不法移民が最も多かった。同時に,不法移民の人口は地理的に集中しなくなった。2021年には,これら 6つの州に居住する不法移民は全米の56%で,1990年の 80% から減少した。
Unauthorized immigrants in the labor force
労働力としての不法移民
米国の労働力に占める不法移民の割合は,米国総人口の3%に対し、2021年には5%弱となった。
人口動態はこの違いを説明するのに役立つ。不法移民の人口には,比較的少数の子供や高齢者,つまり労働力にならない傾向にあるグループが含まれている。
全体として,2021年には約780万人の不法移民が米国の労働力として働いていた。これは2019年からわずかに増加したが,2007年から2015年の毎年よりは少なかった。
全国および特定の州における労働力に占める不法移民の割合に関する追加の調査結果は次のとおりで:
・2003年以来,不法移民は米国の労働者全体の4.4%から5.4%を占めており,その範囲は比較的狭い。
・2021年のメイン州,モンタナ州,バーモント州,ウェストバージニア州の労働者の不法移民の割合は1%未満だった。
・労働力における不法移民の割合が最も高かったのはネバダ州(9%)とテキサス州(8%)だった。
(転載了)
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