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2023年12月15日 (金)

日本,韓国,台湾,香港の人々が脅威を抱く国は―

Pew Research Center’,Dec.5,2023付け
In East Asia, many people see China’s power and influence as a major threat
「東アジアでは,多くの人が中国の力と影響力を大きな脅威とみなしている」
のタイトルの調査報告を 拙訳・転載します。
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2023年6月から9月にかけてピュー研究所が実施した調査によると,東アジアの一部地域では,成人の約半数以上が中国の力と影響力を主要な脅威とみなしている。

002m_20231206182601 調査対象となったほとんどの場所で,他の地政学的問題について尋ねたどの質問よりも,中国の影響力を主要な脅威として挙げる人の方が多かった。これらの問題には,北朝鮮の核兵器開発計画,米国とロシアの力と影響力が含まれる。

しかし,韓国と日本では,北朝鮮の核兵器開発も最大の懸念事項となっている。ほとんどの日本の成人はロシアの力と影響力も大きな脅威だと考えているが,調査対象となった他の地域では同意する成人は半数にも満たなかった。

China’s power and influence
中国の力と影響力

003h_20231206182501 日本,台湾,韓国の成人の大多数は,中国の力と影響力を自分たちにとって大きな脅威だと考えている。 香港の成人の約半数 (48%) がこれに同意している。そして,調査対象となったすべての場所の大多数が,中国を少なくとも軽微な脅威と見なしている。

日本では成人の76が中国を大きな脅威と考えている。これは,東シナ海での緊張(flare-ups)の最中だった2013年に同じことを言った人の割合(74)に匹敵し,過去10年の終わり頃にそう言った人の割合(69)よりも多かった。

対照的に,韓国人の 64% が中国を主要な脅威と考えているが,現在は 2013 (76%) よりもそう言う可能性が低くなっている。 (香港や台湾では比較可能な傾向データがない。)

中国を脅威とする見方は学歴,年齢,所属政党によって異なる:

より多くの教育を受けている人々は,それほど教育を受けていない人々よりも一貫して,中国の力と影響力を大きな脅威と見なす傾向が高い。例えば日本では,より教育を受けている人の81が中国が大きな脅威であると答えているのに対し,教育を受けていない人は72しか中国が大きな脅威であると回答してない。

香港と台湾では,35歳未満の成人はそれ以上の成人よりも中国の力と影響力を大きな脅威と考える傾向が高い。

台湾では,与党の民主人民党(DPPDemocratic People’s Party)の支持者は,野党国民党(KMTKuomintang)の支持者よりも,中国の力と影響力を台湾に対する大きな脅威と見なす傾向が高い(7859)。他党の支持者およびどの政党にも所属していない人々(65)も,民主人民党支持者よりも中国を主要な脅威とみなす可能性が低い。

North Korea’s nuclear weapons program
北朝鮮の核兵器開発計画

004h_20231206182501 日本と韓国の多数派は,北朝鮮の核兵器計画は自国にとって大きな脅威であると述べている。台湾と香港の極めて小さい割合は同様の意見である。それでも,4ヶ国すべての,ほとんどの人が北朝鮮の核能力を少なくとも軽度の脅威だと考えている。

日本と韓国のこれらの割合は,当時のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の指導者 金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談の最中に最後に質問された2018年以来,ほとんど変わっていない。しかし,割合は最初に質問された2013年よりも若干下がっている。

調査対象となった一部の地域では,一部の人口統計グループ間で意見が異なる::::

韓国では,国民の力党(PPPthe People Power Party)支持者の4分の3が,北朝鮮の兵器能力は自国にとって大きな脅威であると述べている。これと比較すると、与党・共に民主党(DPKDemocratic Party of Korea)を支持する人々の60が同じと答えている。

台湾と日本では,男性よりも女性の方が北朝鮮の核兵器計画を重大な脅威と呼ぶ傾向が高い。

U.S. power and influence
米国の力と影響力

005h_20231206182501 調査対象となった東アジアの成人のほとんどは,米国の力と影響力を自分たちに対する脅威だとみなしている。 この中には,米国が自国にとって大きな脅威となっていると答えた日本の成人の53が含まれている。

台湾と韓国では,45が 米国が大きな脅威となっていると回答し,約4分の1が米国は軽度の脅威だとしている。

香港の成人は米国を大きな脅威と呼ぶ可能性が最も低く(37%),軽度の脅威と言う可能性が最も高い。

韓国と日本では,米国の力と影響力を主要な脅威と考える割合が2018年以降,それぞれ22ポイントと13ポイント低下した。これは,米国大統領が,トランプ大統領の在任期間からジョー・バイデン大統領の任期までの間の世界情勢について,正しいことを行うという信頼感が大幅に上昇したことと一致している。

特定の国では,ジェンダー,教育,政党がすべて次のような意見に関係している:

日本,韓国,台湾の女性は男性よりも米国の力と影響力を大きな脅威と見なす傾向が高い。たとえば,韓国では,女性の 52% がこの考えを持っているのに対し,男性では 39% である。

これら 3ヶ所では,より教育を受けた成人の方が,教育を受けていない成人よりも米国の影響力を大きな脅威と呼ぶ可能性が高い。たとえば,より教育を受けた台湾の成人の 51% がこのように答えているのに対し,教育を受けていない成人では 40% である。

韓国では,与党 DPK の支持者は PPP の支持者よりも米国の力と影響力を大きな脅威と呼ぶ可能性が高い (54% 32%)

台湾では国民党支持者の方が民主人民党支持者よりも米国が大きな脅威となっていると答える傾向がはるかに高い(6334

Russia’s power and influence
ロシアの力と影響力

006h_20231206182501 多くの成人はロシアの力と影響力を脅威とみなしているが,中国や米国の力や影響力ほどではない。日本の成人はロシアの影響力を最も懸念しており,約10人中7人(71)がロシアの影響力を重大な脅威と評価している。

これに対し,韓国,台湾,香港ではロシアを大きな脅威と見ている人は10人中4人に過ぎない。これら 3つの地域の人々は,日本人よりもロシアを小さな脅威だと考える可能性がはるかに高い。台湾と香港の成人の少なくとも4分の1は,ロシアの力と影響力を脅威として完全に否定している。

日本では,ロシアの力と影響力を主要な脅威とみなす割合が2017年以来大幅に増加し,28ポイント上昇した。

4つの地域にわたって,ロシアの力と影響力に関する見方は所属政党によって大きく異なるわけではないが,学歴や性別によって多少異なる:

・香港では,より多くの教育を受けている人々は,それほど教育を受けていない人々よりも,ロシアの力をささいな脅威と見なす傾向が高い(55% vs. 45%)。 台湾でも同様である (51% 38%)

・香港と日本では,男性はロシアの力や影響力を小さな脅威だと考える傾向が女性より7ポイント高い。

(転載了)
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米国に対する脅威はよくわかりませんが,他の三国に対して脅威を感じる日本人が最も多いことは やや意外です。

北朝鮮に対して 韓国より,中国に対して台湾や香港より 脅威を感じる日本人が多いのは,日本人が用心深いというより 他国の人々が能天気と言うべきでしょう。
ウクライナに侵入しているロシアに対しては,自国への脅威というより 世界に対する脅威として捉えてないようで これも能天気です。

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