台湾の人々の中国に対する感情実態
‘Pew Research Center’ が,Jan.16,2024付けで 台湾の選挙前に 調査した,台湾の人々の 中国に対する感情等に関する報告を掲載していました。
下記,拙訳・掲載します。
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“Most people in Taiwan see themselves as primarily Taiwanese; few say they’re primarily Chinese”
「台湾のほとんどの人は,自らを主に台湾人であると考えている;主に中国人であると言う人はほとんどいない」
台湾の有権者は最近,台湾を中国から切り離し,独立した国家アイデンティティを推進する民進党(DPP: the Democratic Progressive Party)に3年連続の勝利をもたらした。
この選挙は,台湾の人々が自らのアイデンティティーについてどのように感じているか,また中国についてどのように見ているかを調査したピュー研究所の最近の調査に続いて行われた。 昨年の6月2日から9月17日まで我々が実施した調査に基づいて,台湾の人々がこれらの問題をどのように見ているかを詳しく見てみよう。
Identity in Taiwan/台湾のアイデンティティー
中国政府は台湾を独立した(breakaway)省とみなしているが,台湾に住む人々のうち,自分たちが主に中国人であると考えている人はわずか 3% にすぎない。 10人に 3人近く (28%) は自分自身を台湾人でも中国人でもあると考えているが,最大の割合 (67%) は自分たちが主に台湾人であると考えている。 自分自身を少なくともある程度は台湾人であると考えている台湾の成人の割合は,センターが最後にこの質問をした2019年以来,大きな変化はない。
台湾の 35歳以下の成人は,特に台湾人のみを自認する可能性が高い (83%)。 そして,女性は男性よりもそう考えている可能性が高い (72% 対 63%)。
台湾のアイデンティティは政治と結びついている。 自分たちが主に台湾人であると考える人々は,民進党に同調する可能性が最も高い。
一方,自分たちを中国人でもあり台湾人でもある,あるいは主に中国人であると考える人々は,国民党(KMT:the Kuomintang)にもっと同調している。 民進党と比較すると,国民党は隣国中国との連携がより緊密である。
Emotional attachment to China/中国への感情的な愛着
台湾では主に中国人であると自認する人はほとんどいないが,40%は依然として本土との感情的なつながりを持っている。この中には,中国に非常に感情的に繋がっていると答えた人が 11% 含まれている。
中国に対する感情的執着は台湾の高齢者の間でより一般的である。 35歳以上の46%が中国に感情的なつながりがあると回答しているのに対し,35歳未満では26%のみしか同じと答えていない。男女によるこうした考え方の違いはない。
台湾の人々がどのように自己を認識しているかは,中国に対する感情的な愛着と関連している。自分を主に中国人,あるいは中国人と台湾人の両方だと考えている台湾の成人の約4分の3は,中国に感情的愛着を持っていると述べている。 自分は主に台湾人であると考えている人々の同様の割合は,中国に感情的な愛着を持っていないと述べている。
所属政党によっても顕著な違いがある。 国民党を支持する成人のおよそ10人に7人は,中国に感情的な愛着を持っていると述べている。 民進党支持者のうち,同じことを言うのはわずか10人に2人程度だ。
Perceived threats to Taiwan/台湾に対する認識される脅威
台湾のほとんどの人は,中国の力と影響力を脅威だと考えている。 この中には,これを主要な脅威とみなしている人が 66% 含まれており,米国またはロシアの力と影響力について同様に言うよりも多い (それぞれ 45% と 25%)。
より教育を受けた人々と同様に,若い成人は高齢者よりも中国の力と影響力について懸念している。それでも,あらゆる年齢層の大多数が,中国の力と影響力を台湾に対する大きな脅威とみている。
主に中国人である,あるいは中国人と台湾人の両方であると自認する台湾の成人でさえ,中国の力と影響力を脅威とみなしている。 少なくとも部分的に中国人であると自認する台湾の成人の約3分の2 (64%) がそう述べている。同様に,中国に感情的愛着を持っていると答えた台湾の成人の約10人に6人(58%)は,中国の力と影響力を脅威と見なしている。
民進党と国民党の支持者は同様に,中国の力と影響力が台湾にとって大きな脅威であると考えている。 しかし,民進党支持者は国民党支持者よりもそう言う可能性が高い(78%対59%)。 逆に,国民党支持者は民進党支持者よりも米国を台湾に対する大きな脅威と見なす可能性が高い(63%対34%)。 これまでの調査では,民進党支持者は中国よりも米国を支持し,国民党支持者は米国よりも中国を支持していることが判明した。
Satisfaction with the way things are going in Taiwan/台湾の現状への満足感
台湾の現状に満足している人はほとんどいない。 満足していると回答したのはわずか 24% で,32% が不満,37% は満足でも不満でもない。
この問題に対する態度は非常に党派的なものである。与党・民進党を支持する人の約半数(48%)が現状に満足しているのに対し,野党・国民党を支持する人はわずか10%しかいない。
自分は主に台湾人であると考えている人は,台湾の状況に満足を表明する可能性が高くなる。同様に,中国本土にあまり感情的なつながりを持たない人々も,現状に対してより満足感を示している。
(転載了)
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中国人であることは捨てがたい感情でしょうが,第二の香港になることを望む人はいないでしょう。
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