“Brooks Brothers” のサブ・ブランドなどについて-
メンズウェアとテーラリングに関する真相を伝えるサイト ‘SamTalksStyle’ (July 2021)に
“A GUIDE TO BROOKS BROTHERS SUB-BRANDS AND DIFFUSION LINES”
「ブルックス・ブラザーズのサブ・ブランドとディフュージョン・ラインのガイド」
と題する記事がありました。
(DIFFUSION LINES:一般に,有名デザイナーによる廉価版のブランド製品)
下記,拙訳・転載します。
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This American menswear stalwart has populated shelves under many names.
この米国のメンズウェアの重鎮は,さまざまな名前で棚に並ぶ。
ブルックス・ブラザーズの名前を聞いたことも見たこともなく生きている人はほとんどいないだろう。
おそらくメンズウェアの世界における米国最大の商標(mark)である。
このブランドは 1818年の創業(inception)以来,多くのワードローブの大黒柱(mainstay)であり,時間の経過とともに このブランド(marque)はさまざまなラインに分かれてきた。
ブルックスはラルフ・ローレン レベルの普及はしてないが,ライン間にはいくつかの顕著な違いがあるため,ブルックス・ブラザーズの各サブ・ラベルが何を意味するかを知ることが重要である。
有名な “346” ラベルを除けば,ブルックスのディフュージョン・ラインの多くはフリース(fleece)という用語を中心にしている。“Golden Fleece”, “Red Fleece”, “Black Fleece”。多くのフリース。
注: この記事はサブ・ブランドのみに関するものであり,フィット・スタイル (例: Madison,Fitzgerald),原産地を示すタグ (自社製品(house manufactured goods)のメーカー・ラベル),または製品名 (例: Brooksease,Brookscool,Brookstweed) には適用されない。
Mainline (self-titled, Brooks Brothers, 1818)
メインライン (セルフ・タイトル,ブルックス ブラザーズ,1818)
ブルックス・ブラザーズのメインラインにはセルフ・タイトルが付けられている。このブランドには,何十年にもわたって変化してきたラベルが付けられており,ブランドのメインラインはブルックス・ブラザーズから入手できるほぼすべてのものを網羅している。
スーツ,アウターウェア,シャツ,パンツ,ショートパンツ,靴,靴下など ・・・ あなたが名前を挙げるもの,メインラインにはそれが揃っている。
ブランドが一連のディフュージョン・ラインとして現れ始めて以来,一部のメインラインにはブルックス・ブラザーズ 1818(Brooks Brothers 1818)というラベルが付けられている。
346
かつてはメインラインと品質に大きな差がなかったディフュージョン・ラインだったが,“346” はもはや探すべきものではない。
現在,“Brooks Brothers 346” は本質的にブルックスのアウトレット・ストア版である。同じカット,低品質の構造,低品質の生地。
“346” は,購買力の低い人々にリーチすることを目的としてデザインされており,ブルックス・ブランドへの最も安価なエントリー・レベルであるため,上位層(the higher tier)を購入できる場合は避けるのが最善である。新品の “346” よりも中古のメインラインを購入した方がお得である。
ただし,ヴィンテージ “346” ラベルの付いた商品の中には,非常にしっかりしたものもある。
Black Fleece
“Black Fleece” は,ブルックス・ブラザーズ ブランドのファッション先進部門(fashion-forward arm)を創設する目的で設立されたサブ・ブランドである。
ミレニアム以降にスキニー・スーツを再流行させたこと(re-popularising)で最もよく知られるデザイナー,トム・ブラウン(Thom Browne)が指揮を執る “Black Fleece label” には,デザイナーを意識した(そしてかなり控えめな)バイヤーで構成される市場にブルックスを位置づけたいという希望が込められていた(imbued)。
このラベルは…独特で,完全に別個のサイズ表とコードを作成するという決定は,最も消費者に優しいアイデアではなかった。
“Black Fleece” は 2007年に発売開始され,2015年に販売を終了した(shuttered)。
Golden Fleece
ブルックス・ブラザーズのメインラインよりも高品質な点を探していたバイヤーにサービスを提供するために,ブランドはディフュージョン・ラインである “Golden Fleece” を設立した。
“Golden Fleece” は少なくとも数十年前から存在しているが,特に古い考案ではない。このことは,このブランドが かつてはプレミアム・ディフュージョン・ラインが不必要だと思われるほど十分に高い品質基準を持っていたことを示唆している。
また,ブルックス・ブランドは歴史的に現代よりも優れた品質基準を持っていたとコメントする声もあり,おそらく 今の “Golden Fleece” はかつてのブルックス・ブラザーズのメインラインと同じものである(ただし価格は高い)という仮説(hypothesis)を裏付けている。
“Golden Fleece” は,ブルックス・ロゴのニックネームにちなんで名付けられ(christened),ブルックス・ ブランドの最高峰(pinnacle)となるべきものだった。
高級レストランのメニューと同様,“Golden Fleece” のカタログでは,衣服の生地,原産地,構造の詳細について多くの時間を費やして説明された。
“Golden Fleece” の仕立ては,ラルディーニ(Lardini)を含む,まともな(decent)イタリアのメーカーによって生産されることがよくある。
このラインは 2021年7月現在も生産されている。
Red Fleece
2013年に発売された “Red Fleece” は,長年ブランドの忠実な顧客だった父親と母親の息子や娘たちを顧客にしようとするブルックス・ブラザーズ・ブランドの試みだった。
ブランドの目標はブルックスの若々しくヒップなバージョンであり,衣服はスリム・フィットの傾向があり,デザインの傾向はネオ・プレップの影響を受けている。
“Red Fleece” は低価格のディフュージョン・ラインであるため,衣類の品質はメインラインよりも劣ることを知っておくこと。
ブルックスは かつてのものではないかもしれないが,このブランドから入手できる確かなアイテムがまだいくつかある。
ヴィンテージの方が優れている傾向があるが,メインラインに優れた製品が存在する場合もある。
昨年(2020年)の破産の恐怖にもかかわらず,このブランドは まだ立ち上がっている。 最近マイケル・バスティアン(Michael Bastian)が新しいクリエイティブ・ディレクターに任命されたことにより,ブルックス・ブラザーズが,かつての栄光(former glory)の一部を取り戻す(reclaiming)可能性はまだ残っている。
(転載了)
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2013年にリタイアして以来,Brooks Brothers の製品は ほとんど購入していません。
“Red Fleece” が安いという理由で 何種類か買いましたが 細身で困っています。
20~30年前,関東在住時は 1,2ヶ月に一度は 青山の本店に行っていましたが,関東を去る前から,しだいに 製品に魅力を感じなくなって 青山通りを挟んで斜め前にある「KENT SHOP 青山」(復活したVAN とKENT が売られている)に行く方が多くなり,リタイアを迎えました。
現在は ・・・ UNIQLO で充分です。
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