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2024年2月 2日 (金)

「ゴジラ」と「永尾肥後守」

GEAR PATROL’ のサイト,January 8, 2024付けで
Japan’s Beloved EDC Knife Is Now Godzilla Approved
「日本で愛されているEDCナイフがゴジラに認められた」(EDCEveryday Carry
の見出し記事がありました。下記,拙訳・転載します。

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Apple TV’ の新しい怪獣ドラマ・シリーズの最後から2番目の(penultimate)エピソードで,このプロットを推進する象徴的な「折り畳みナイフ(friction folder」について,より詳しく見ることができた。

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Apple TV+の『Monarch: Legacy of Monsters(モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ)』を観ているなら,この番組の最大の魅力は巨大な(larger-than-life)タイタン,特に怪獣の代表的な存在であるゴジラであることを知っているだろう。 ただし,この物語は都市を破壊するモンスターの話だけではない; 本質的には,人間が巨大な(gargantuan)獣の世界を生き延びて理解しようとすると同時に,人間特有の問題を乗り越えようとする物語である。ドラマ自体は特に魅力的(enthralling)だが,ギアのスポットも少し提供されており,プロップ・チームの細部への並外れた注意と一流の(to-notch)製品知識が示されている。

Parallels and Interiors’ と題されたエピソード 4 では,人間のキャラクターの中心チーム(core team)が文明から遠く離れた凍てついたアラスカ北部で分かれ,救助の手段を探している。鉛筆の削りくず(pencil shavings)に関する特に重要な(pivotal)瞬間 (そして何も台無しにすることなく) に,私は EDC(携帯ギア)のアイコンである「永尾肥後守」 折り畳みナイフ(friction folding knife)を,瞬きすると見逃してしまう瞬間に垣間見た。

そして今,エピソード 9Axis Mundi(世界の軸)」 (最後から 2番目のエピソード) では,さらに良い様子が見られる。これで,このナイフが「永尾肥後守(Nagao Higonokami)」であることが確認でき,劇中で取り上げられたナイフの特徴から候補を2種類に絞り込むことができた。

How the Nagao Higonokami fits into Godzilla’s world
永尾肥後守はゴジラの世界にどうフィットするのか

ビルサイズのモンスターがはびこる(rife)宇宙では,ポケット・ナイフのような小さなものは取るに足らないアイテムだと思うかもしれない。しかしながら,この特別のナイフは,エピソード 4 よりも前からプロットで重要な役割を果たしている。番組の最初のエピソードで出会った頃,2人の登場人物 - ケイトとケンタロウは,父親のお気に入りのペンナイフに対する性癖(propensity),鉛筆を削る際のペンナイフの使い方,そしてその後に残った削りくずをめぐって絆を深めた。

正直に言うと,ドラマ内での EDC の議論はその程度だと予想していた。 しかし,エピソード 4 35 : 47 分でナイフが実際に登場するのを見て驚いた。 案の定(sure enough),それは永尾肥後守だった - 1800年代後半から日本で生産されてきた古典的なナイフである。 前述したように,ストーリーをネタバレさせたくないので,自分の目で見てみたい場合は,‘Apple TV+’ に登録して番組を最初から見ることをお勧めする (これは本当に良いことだ)

Why the Nagao Higonokami is significant to the EDC world
長尾肥後守が EDC 界にとって重要な理由

永尾肥後守はシンプルでエレガントな道具で,最初に登場した時からあまり(ひょっとすると全く)変わっていない。 1800年代後半に武士階級が解体した後,日本の刀鍛冶(swordsmiths)はほとんど顧客基盤を失った。 これに対抗する手段として,ブランドの創設者である永尾駒太郎と村上氏は,1880年代に三木市平田で,シンプルで美しいナイフの製造を開始した。

数年後の1894年,金物問屋(hardware wholesaler)の重松太三郎は,このアイデアを発展させて,ハンドルに折りたたむことができるナイフを開発した - ナイフの端にある「チキリ」(tail)が特徴で,これは刃を伸ばすためのレバーの役割と,手に持ったときに刃を伸ばしたままにする手段の役割を果たした。 こうして永尾肥後守が誕生した。

Monarch: Legacy of Monsters’ で どのバージョンのナイフが使用されているかを知るのは難しいが,真鍮のハンドルと青紙鋼(blue paper steel)のリバース・タント刃(reverse tanto blade (この特定のナイフの最も古典的で一般的な形式の1) を備えたバージョンのようである。 そしてこれで,側面に日本語の漢字がエッチングされ,真鍮製のハンドルに切り込みが入ったものであることがわかる。これは、候補を大幅に絞り込むのに役立つ (以下の 2つの最も可能性の高い候補を参照)

もちろん,このブランドには,同じ象徴的なスタイルにほぼ準拠しながらも,色,素材,装飾が異なる代替品のカタログもある。Blade HQ には,かなりの数のそれらを見つけることができる (この記事の公開時点で 81件のリストがある)

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(転載了)
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Monarch: Legacy of Monsters
(英文 Wikipedia より)

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Monarch: Legacy of Monsters” は,クリス・ブラックとマット・フラクションによって制作された米国のモンスター・テレビ・シリーズである。東宝株式会社の『ゴジラ』を原作とした『MonsterVerse』シリーズの第6弾にしてテレビ・シリーズ第2作目となる。『ゴジラ』(2014 年)に続く 10話のシリーズでは,モナーク組織のメンバーがゴジラやタイタンと呼ばれる他のモンスターと遭遇する様子を半世紀にわたって描いている。

このシリーズには,沢井アンナ,カーシー・クレモンズ,渡部蓮,山本マリ,アンダース・ホルム,ジョー・ティペット,エリサ・ラソウスキーが出演し,ワイアット・ラッセルとカート・ラッセルもリー・ショー役で共演する。 “Monarch: Legacy of Monsters” は,20231117日に ‘Apple TV+’ ネットワークで初公開され,批評家から好評を博した。

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英語の勉強

EDC
    《everyday carry》毎日持ち歩くもの。外出時にいつも携帯しているもの。

penultimate
    【形】最後から2番目の (pinʌ́ltimət
   “penult
    【名】後ろから数えて2番目の音節 (píːnʌlt

larger-than-life
    【形】1.〔普通より〕大きくて目立つ
            2.〔見かけが〕力強い、堂々とした
            3.〔人が〕伝説的な、伝説となった

enthralling
    【形】興味を引き付けて放さない,とりこにする

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