“AMETORA” という本の名前は “American Traditional” から-
「メンズウェア」と「テーラリング」に関する真相を伝えるサイト ‘SamTalksStyle’ に
“REVIEWED – AMETORA: HOW JAPAN SAVED AMERICAN STYLE, BY W. DAVID MARX”
「書評 – ‘AMETORA’: 日本はいかにしてアメリカン・スタイルを救ったか,W. デヴィッド・マークス著」
というタイトルの記事がありました。
下記,拙訳・転載します。
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One of the best clothing related reads I’ve had this year.
今年読んだ衣料品関連の読書の中で最高のものの 1 つ。
特定のスタイルの称賛と,鋭く(incisive)正確な(accurate)歴史をうまく融合させた本に出会うことはまれである。
通常,どちらか一方のみ得る。
前者は 手に負えず(unwieldy)コーヒー・テーブルの本として終わることが多く,後者は退屈(dull)で陰鬱な(dreary)結果になることがよくある。
‘AMETORA’ はどちらの結末(fates)にも遭わない。
マルクスは ‘AMETORA’ の物語を第二次世界大戦後,日本のアイビー・スタイル・ムーブメントがどのように始まったかの歴史を,今はなき ‘VAN Jacket’ や ‘MEN’S CLUB’ などの雑誌に関わった人々のレンズを通して語る。
日本のこのムーブメントの指導者たちが,米国人がそれを採用した方法とは逆の方法で,どのようにしてこのスタイルを広めなければならなかったのかを発見するのは,非常に興味深いものだった。
日本では,それは厳格なルールに基づいて教えられなければならず,米国人は単純に規則の評判の悪い(louche)拒否としてそれを行った。
表紙とタイトルから,特にアイビーに焦点を当てていることがわかるが,すぐにこの本が単なる日本のアイビー・スタイル以上のものを網羅している(encompasses)ことがわかった。
その代わりに,マルクスは日本のアイビーの物語を出発点として,日本のファッションがどのようにしてさらに大きくなったのかを語る。
ストーリーの残りの部分をネタバレするつもりはないが,取り上げられている他のトピックの概要をいくつか説明しよう:
・日本のデニムはいかにして米国の模倣から世界で最も評価されるデニムになったのか
・ロックンロール?
・この国がどのようにしてコム・デ・ギャルソンや高田賢三などのオール・スター・デザイナーズ・ハウスを輩出するホットスポットになったのか
・日本がストリートウェアの中心地(hub)となった経緯
マルクスの文体と流れはよく考えられており,ストーリーはテンポよく,全体を通して魅力的である。そう,このファッション史はページをめくるようなものなのだ。
200ページを少し超えるくらいで,かなり多くの情報がかなり短い中に詰め込まれている。
物語は数十年に及び,最後のページでは現在の日本(この本の場合は2015年)のファッションの立ち位置についてコメントしている。
あらゆる時代の素晴らしい写真がいくつか含まれているが,この本がコーヒー・テーブル・ブックになるのではなく,小さな物理的なサイズで出版されたことをうれしく思う。
寝る前に本を読むのが好きな私としては,ベッドで寝ながら読めるのが嬉しい。このジャンルのほとんどの本では,このような贅沢はできない。
この本のプレゼンテーション,編集,物理的な在庫はしっかりしている。表紙は古い本を彷彿とさせる質感があり,良い感じだ。ページの状態は良好で,最も重要なことは,スペルや文法の間違いがどこにも見つからないことである。
“AMETORA” には何の欠点も見つからなかった。
素晴らしい本で,一読の価値がある。
(転載了)
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この本の紹介サイトに書かれている文が下記です:
日本と米国のスタイルの相互作用(cross pollination),ヴィンテージ,デニム,アイビー,ロッカー,ミリテリアについてすべてを知りたい人のための完全なオタク・バイブル(nerd bible)。それに加えて,そのすべてを支えている人々,デザイナー,ショップ,メーカー。 『ポパイ』や『メンズ・ファイル』と一緒にぜひお持ちください。 本書は新しいあとがきを加えた新装版である。
「最近の典型的な『アメリカン』の衣料品をよく見てみると,中に日本のラベルがあることに驚くかもしれない。高級デニムからオックスフォードのボタン・ダウンに至るまで,日本人デザイナーは「アメトラ」,または「アメリカン・トラディショナル」として知られる古典的な米国のスタイルを取り入れている。-そしてそれをユニクロ,鎌倉シャツ,エビス(Evisu),キャピタル(Kapital)などの企業にとって巨大なビジネスに変えた。
この現象は,日本と米国のファッションの間の長い対話の一部であり,実際,現代米国のワードローブの基本的なアイテムや伝統の多くは,米国のファッションを儀式化して(ritualized)保存してきた日本の消費者とファッション専門家(cognoscente)の管理(stewardship)のおかげで,今日も健在である。
『アメトラ』では,文化史家の W. デヴィッド・マークスが,過去 150年にわたる日本人のアメリカ・ファッションの同化を追跡し,日本の流行の仕掛け人(trendsetters)や起業家がどのようにして米国のスタイルを模倣し,適応し,輸入し,最終的に完成させ,その過程で日本の文化だけでなく,私たち自身のものである文化を劇的に再形成したかを示している。」
(転載了)
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