英国英語と米国英語の違い
1階を英語では “ground floor”,米語では “first floor”,秋を英語では “autumn”,米語では “fall”,ズボンを英語では “trousers”,米語では “pants”,地下鉄を英語では “tube” あるいは “underground”,米語では “subway” ガソリンを英語では “petrol”,米語では “gas” など 英国英語と米国英語の違いを思いつきます。
60年前,中学校で習った英単語としては 上述の地下鉄を除くと英語の方だった気がしますが, ‘JACK and BETTY’(1年),‘CROWN’ (2,3年)の(おそらく),いずれも米国の生活を描いていた教科書であったにしては どちらかと言えば英国英語の単語を覚えています。
正しく,英国英語と米国英語の違いを確認するため ‘Dictionary.com’ のサイト(October 24, 2022)の-
“The Differences Between British English vs. American English”
「英国英語と米国英語の違い」
を読んでみました。
下記,拙訳・転載します。
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英語は世界で最も広く話されている言語の 1つであり,10億人以上の英語話者がどこにでもいる。 (科学者たちが英語を南極に持ち込んだことは興味深い!)
しかし,この記事では英語を話すグループが 2つあることに焦点を当てる - 2つは大西洋,つまり英国人が好んで「池(the pond)」と呼ぶ海の両側に住んでいるグループである。あなたが英国のフットボールを楽しんだことがあり,英国のビスケットに戸惑ったり,あるいは最近子供たちと「ペッパ・ピッグ(Peppa Pig)」を少し見たばかりなら,米国(the United States)対 英国(the United Kingdom)で英語の機能(functions)にはいくつかの重要な注目に値する違いがあると言っても,おそらく驚かないだろう。
英語の語彙,スラング,スペリング,発音が場所によってどのように異なるかについて,面白くて注目に値する例をいくつか見てみよう。
British vs. American words: Vocabulary and slang
英国と米国の単語 : 語彙とスラング
一般に,英国英語と米国英語では,ほとんどの単語が同じ意味を持つ。たとえば,“apple” と “chair” という単語は,英語の両方のバージョンで同じ対象を指す。ほとんどの場合,米国英語と英国英語を話す人は,語彙に関してはお互いを理解するのにそれほど問題はない。
ただし,米国英語を使用しているか英国英語を使用しているかによって,同じものを異なる単語で指す例が多くある。 よく知られた例として,英国英語では,米国人が “soccer” として知っているスポーツを指すのに “football” という言葉を使用する。 米国人が “football” として知っているスポーツに対して,英国人は “American football” という言葉を使う。
ただし,これは唯一の例ではない。 同じものを指すのに,2つの異なる単語が使用されている例をさらにいくつか挙げる:
・French fries/fries (American) vs. chips (British) :フライド・ポテト
・cotton candy (American) vs. candyfloss (British) :綿菓子
・apartment (American) vs. flat (British) :アパート
・garbage (American) vs. rubbish (British) :ごみ
・cookie (American) vs. biscuit (British) : クッキー 又は ビスケット
・green thumb (American) vs. green fingers (British) :園芸の才,処世・金もうけの才
・parking lot (American) vs. car park (British) :駐車場
・pants (American) vs. trousers (British) :ズボン
・windshield (American) vs. windscreen (British) :フロント・ガラス:::
スラングを見てみると同様の例が見つかる。米国英語と英国英語では,同じものを指すのに異なるスラングが使用されることがある。
・A wad of mucus: booger (American) vs. bogey (British):粘液の塊→厄介な奴
・A man: dude (American) vs. bloke (British):やつ,お前
・Very good: awesome (American) vs. ace (British):素晴らしい
・To chat: shoot the breeze (American) vs. chinwag (British):無駄話する
・An infantry soldier: grunt (American) vs. squaddie (British):歩兵,新兵
・A toilet: john (American) vs. loo (British):トイレ
・An anonymous man: John Doe (American) vs. John Smith (British):名前の無い人
・To waste time: lollygag (American) vs. faff about (British):時間を浪費する
最後に,米国英語と英国英語の両方に,排他的に(exclusively)使用される単語がある。 たとえば,米国英語には “bayou” や “cleats” などの単語があるが,英国にはこれに相当する単語がない。その一方で,英国英語では “bunce”(分け前,現金), “niff”(悪臭)や “jiggery pokery”(ごまかし,不正)などの用語が使用されるが,これらに相当する米国語はない。
British vs. American spelling
一般に,ほとんどの英語の単語は米国英語と英国英語で同じ綴りになる。ただし,使用される英語の形式に応じて,好まれる注目すべきスペリング・パターンがいくつかある。
以下に挙げるのは,遭遇する可能性のあるスペリングの違いのほんの一例である:
-our (British) vs. -or (American)
・Examples: colour vs. color, armour vs. armor(鎧,装甲), flavour vs. flavor
-ise or -ize (British) vs. only -ize (American)
・Examples: apologise vs. apologize, fantasise vs. fantasize, idolise vs. idolize(偶像化する)
-yse (British) vs. –yze (American)
・Examples: analyse vs. analyze(解析する), paralyse vs. paralyze(しびれさせる)
Doubling the L in a verb conjugation (British) vs. keeping the single L (American)
・Examples: travelled vs. traveled, labelling vs. labeling
AE (British) vs. E (American)
・Examples: leukaemia vs. leukemia(白血病), paediatrics vs. pediatrics(小児科)
-ence (British) vs. -ense (American)
・Examples: defence vs. defense(防衛)
only -ogue (British) vs. -og or -ogue (American)
・Examples: catalogue vs. catalog, dialogue vs. dialog(せりふ)
-re (British) vs. -er (American)
・Examples: metre vs. meter, lustre vs. luster(光沢)
これらの一般的なパターンに加えて,いくつかの特定の単語は米国英語と英国英語で綴りが異なる。例としては,“airplane” (各ペアの最初の文字は米国の一般的な用語) と “aeroplane”,“gray” と “grey”,“tire”,と “tyre”,“mold” と “mould” などがある。
British vs. American pronunciation
英国と米国の発音
発音の違いについて説明する前に,重要な事実(the elephant in the room)について話しておく必要がある。そう,米国と英国の両方が,それぞれの国で話されている非常に多くの異なるアクセントや方言があることを私たちは知っている。特に,ほとんどの(すべてではない)米国のアクセントは「r発音」だが,ほとんどの(すべてではない)英国のアクセントは「非r発音」である。 これは,ほとんどの米国人は特定の音節で R を発音するが,“number” のように,ほとんどの英国人は発音しないことを意味する (非発音音節話者は “numbuh” と発音する)。
さらに,同じアクセントまたは方言を持つ米国人と英国人でも,単語の発音が異なる場合がある。友達に「ニュー・オーリンズ」をどう発音するか聞いてみると,おそらくすぐに例がわかるだろう。
そうは言っても,一般的に,英国英語と米国英語の多くの話者によって発音が異なる単語がたくさんある。
これらのさまざまな発音の中には,あまり劇的ではないものもある。以下に,発音の違いが比較的小さい単語の例をいくつか示す:
Advertisement(広告,宣伝)
・American: [ ad-ver-tahyz-muhnt ](アドゥヴァタイズメント)
・British: [ ad-vur-tis-muhnt ](アドヴァーティスメント)
mall(通り)
・American: [ mawl ]
・British: [ mal ]
missile
・American: [ mis–uhl ](ミソル)
・British: [ mis-ahyl ](ミサイル)
dynasty(王朝)
・American: [ dahy-nuh-stee ](ダイナシティ)
・British: [ din–uh-stee ](ディナシティ)
baboon(ヒヒ)
・American: [ ba-boon ]
・British: [ buh–boon ]
他の単語には,はるかに劇的な発音の違いがある。例としては次のようなものがある。
zebra
・American: [ zee-bruh ](ズィーブラ)
・British: [ zeb-ruh ](ゼブラ)
figure
・American: [ fig-yer ](フィギュァ)
・British: [ fig-er ](フィガ)
sloth
・American: [ slawth ](スラス)
・British: [ slohth ](スロース)
schedule
・American: [ skej-ool or skej-oo-uhl ](スケジュール)
・British: [ shed-yool or shej-ool ](シェジュール)
そして,特に奇妙なもので終わる:
lieutenant(副官)
・American: [ loo-ten–uhnt ](ルーテナント)
・British: [ lef-ten–uhnt ](レフテナント)
ご覧のとおり,ビッグ・ベンからビッグ・アップルに行くと,英語がかなり変わる可能性がある。ここではほんの表面をなぞっただけで,他にもたくさんの違いがある。
(転載了)
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60年前の中学生時代,英語リーダーを 試験前に繰り返し音読し,ほぼ全文覚えていました。
今でも覚えている文章にー
“How many chickens have you in your chicken house?” があって “ - do you have -” ではありません。現在完了形の疑問文でもなく, 動詞「持つ」の “have” で疑問文を始めています。
以後 ほとんど聞いたことがありませんが,これは昔の英国英語?
“direction” を 私は「ディレクション」と発音し,「ダイレクション」と言ったことはありません。ずっと「ダイレクション」を米式の発音だと思っていました。ところがー
‘Cambridge Dictionary’ には
“direction” noun
UK /daɪˈrek.ʃən/ /dɪˈrek.ʃən/ US /dɪˈrek.ʃən/ /daɪˈrek.ʃən/
とあって,両国とも どちらの発音もするようですが,どちらかと言えば 「ダイレクション」は英国のようです。
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