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2024年2月14日 (水)

米国大統領には 「自分より賢い人材を補佐官に任命する自信と知恵」 が必要

bnnbreaking.com’,Feb.11,2024付け
Bolton's Book Unveils Trump's Alarming Geopolitical Ignorance and Its Threat to National Security
「ボルトンの著書は トランプの驚くべき地政学的無知と国家安全保障への脅威を明らかにする」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。

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ジョン・ボルトンの著書『事件が起こった部屋』'The Room Where it Happened' は,NATOや米国の同盟国に対する無視など,トランプの驚くべき地政学的無知を暴露している。この無知は米国の国家安全保障に悪影響を及ぼし,将来への懸念を引き起こしている。

ジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の著書『事件が起こった部屋』は,驚くべき事実として,トランプ前大統領の信じ難い地政学的無知を暴露している。この本は,NATOと米国の同盟国に対するトランプ前大統領の無視を詳述し,米国の国家安全保障に悪影響を及ぼしている明らかな理解の欠如を強調している。

A Dangerous Ignorance/危険な無知

ボルトンの説明は,慎重な検討ではなく,しばしば気まぐれ(whims)に基づいているように見えるトランプ前大統領の外交政策決定の厳しい状況を描いている。 この本は,NATOの重要性や世界の安定維持における米国の同盟国の役割など,基本的な地政学的概念をトランプ前大統領が理解できていないことを明らかにしている。

31ヶ国の軍事同盟であるNATOに対するトランプ前大統領の蔑視(disdain)は特に憂慮すべきことである。 ボルトンによると,トランプ前大統領はなぜ米国がNATO同盟国を守らなければならないのか頻繁に疑問を呈し,NATO負担金の支払いを「滞納(delinquent)」している国々に対してロシアが「望むことは何でも(whatever they want)」するよう「奨励する(encourage)」とまで示唆したという。

NATOの中核である集団防衛原則(the collective defense principle)(加盟国が攻撃された場合には相互に防衛することを義務付ける)に対するこの危険な無知は,トランプが再び大統領に就任することによる潜在的な予期しない結果(ramifications)について深刻な懸念を引き起こしている。

The Importance of Wise Leadership/賢明なリーダーシップの重要性

ボルトンの本は,自分より賢い補佐官を雇える自信と知恵を備えた大統領を選出することの重要性をはっきりと思い出させてくれる。 NATOと米国の同盟国に対するトランプの無視が示しているように,基本的な地政学的知識(geopolitical knowledge)が欠けている大統領は国家安全保障にとって危険である。

2022年2月に始まったウクライナでの現在進行中の戦争は,NATOと米国の同盟国が世界の安定を維持する上で重要な役割を果たしていることを浮き彫りにしている。 NATOのイェンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長によると,戦争開始以来,米国の対ウクライナ援助は総額約750億ドルに上る。

A Threat to National Security/国家安全保障に対する脅威

トランプのNATOに対する敵対的な(hostile)姿勢と,米国を同盟から離脱させるというこれまでの脅しにより,次期大統領選挙でのトランプの勝利がもたらす潜在的な影響について懸念が高まっている。 ホワイト・ハウスはNATOに関するトランプの発言を批判し,米国の国家安全保障,世界の安定,経済を危険にさらしていると述べた。

「条件なしで(without strings attached)」対外援助を終了するというトランプの呼びかけも同様に懸念される。この姿勢は米国の長年の政策に矛盾するだけでなく,同盟国との関係を損なう(undermine)恐れもある。

2024年の大統領選挙が激化する中,ボルトンの本は,地政学の基本的な知識を欠いた大統領を選出することの危険性を厳粛に思い出させるものとなっている。 米国の国家安全保障,そして実際には世界の安定の将来は,米国の有権者の知恵にかかっている。

最終的な分析として,ボルトンの暴露は重大な真実を浮き彫りにしている。それは,大統領の地政学的現実に対する無知が壊滅的な結果をもたらす可能性があるというものだ。知識豊富な補佐官に囲まれる自信と知恵を備えたリーダーを選出することの重要性は,どれだけ強調してもしすぎることはない。

世界がウクライナで進行中の戦争と常に存在する世界的不安定の脅威に取り組んでいる中,NATOの価値と世界の安全保障を維持する上で米国の同盟国が果たす重要な役割を理解する大統領を選出することがこれまで以上に重要になっている。

(転載了)
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17ヶ月間,トランプ大統領の補佐官を務め,トランプの無知さ,思考回路(もし存在すれば),性格等を熟知し,トランプが大統領職に就く怖さを実感しているボルトンは,米国と世界の将来の為に,どうしても トランプが大統領になることを阻止したいのか,2020年に出版した 'The Room Where it Happened' を補強した新版を出版したようです。

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